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ろびのわーる

ろびのわーる

『ナミビアの砂漠』

2024年/日本/137分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:山中瑶子
キャスト:河合優実/金子大地/寛一郎/新谷ゆづみ

【あらすじ】
21歳のカナは何事にも情熱を持てず、満たされない日々を送っていた。身の回りの世話をしてくれる恋人のホンダと同棲する彼女には、恋愛すら暇つぶしのようだった。そんな中、カナはクリエイターのハヤシと徐々に関係を深めてゆくが……。

【見どころ】
① カナのエキセントリックさ。
② 優しすぎるホンダ。
③ 気の毒すぎるハヤシ。
④ 満たされない日常。
⑤ 内面の描写。
⑥ タイトルの意味。
⑦ 河合優実の演技。

【感想】
カナの行動に最初は戸惑うものの、生活環境やカナの内面の描写が進むにつれて少しずつわかってくる。
かなり突飛なので“こんな相手と付き合うのは無理”と思う人も多いかもしれない。でも黙っていられるのよりはぜんぜん良いと僕は思った。

「もしウミネコがネコだったら海を好きになれたかも」…激しく同意。でもウミネコがいるおかげで海でネコを連想できる。
焚火のシーンの2人の会話が興味深かった。彼氏からぬいぐるみの名前を聞かれたときのカナの答えをふと思い出した。

普通に鑑賞したら難解で重苦しい作品。でも繰り返し出てくるヒントに気がつけば、全てが一貫していることがわかる。

観ようか迷っていたけどオススメしていただいたので鑑賞。とても見ごたえがあって面白かった。
鑑賞後、「キャンプだホイ」が頭から離れなかった。改めて聴くと歌詞が深い。

※ネタバレ考察はコメント欄に載せます

#映画 #映画鑑賞 #アマプラ
#ナミビアの砂漠 #河合優実
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コメント

ろびのわーる

ろびのわーる 投稿者

1 GRAVITY

以下、ネタバレ考察です⚠️ この作品のテーマのひとつは「名前をつけること」だと思う。 カナに付きまとうモヤモヤには名前がない。ぬいぐるみの名前を聞かれたとき、“名前は付けない主義だ”と答えたカナ。精神科の医師もカナの症状に病名をつけてくれなかった。 僕は悩み事があったとき、それを言葉にして表現するのを心掛けている。言葉にするだけでもちょっとスッキリするし、何よりも対処法が見つけられるようになるから。 カナのモヤモヤにちゃんとした名前があったら、あれほど爆発することも無かったのかもしれない。 続く↓

返信 ピン留め
ろびのわーる

ろびのわーる 投稿者

1 GRAVITY

続き↓ 焚火のシーンで出てくる動物の名前の矛盾。パンダアリ、ハチクマ、ウミネコ。考えてみると確かにおかしいけど、名前があることで物事を特定できるし、人と情報共有もできる。あの会話によってカナの中で絡まっていた何かがほどけてゆくのを感じた。 ラストに登場する「ティンプトン(廷普顿)」という言葉は中国語で“分からない”という意味。分からないものに名前が付いたからカナは楽になったのだろう。 鑑賞前は不思議だったタイトルも、鑑賞後にはしっくりきた。とても良くできた寓話だった。

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