@にっきー ： 不吉さは13や4の概念の内容に含まれているんですか？

@おでん ： 確かに抽象的な概念とは何かという定義がないですね。 わたしは、 数字は抽象的なもの。 その数字に意味を与えるのが概念。 なので、4が不吉というのは概念。 と捉えていました。 きじまさんはどう捉えてますか？

@にっきー ： 4を理解するということは、4の概念を理解するということに他ならないのではないでしょうか？いかがでしょう。 4が不吉というのももちろん概念ですが、不吉さが4という概念に含まれているようには思えません。

@おでん ： きじまさんの考えでは、本来の使われ方が概念であり、別の意味付与は概念ではない、という理解でよいでしょうか。 その考え方も理解できますし、その考え方も正しいと思います。 ただ、本来の使われ方が基準になっているかどうか自体が、人によって異なるという点もあると思います。 もし本来の使われ方が完全に普遍的であれば、それは概念ではなく世界共通の定義になります。 例えば、数学の世界ではその数字の定義は通用しますが、文学などの他の文脈ではその定義による使われ方に限りません。 だから私は、このような文脈や解釈の差があるものこそ、概念になると考えていますが、どうでしょうか？

@にっきー ： 文脈によって概念の内容を割り当てるということで良いのではないでしょうか。

@おでん ： 例えば数学的概念、、、など。

@にっきー ： しかし、文学で数字に数学的な概念を割りあてずに、別な概念を割り当てたところで、それはその数字の概念として理解できるのでしょうか

@おでん ： ご指摘の通り、概念は文脈や状況によって内容が割り当てられるものだと思います。 そしてその点こそが、私が最初に述べた「概念は相対的である」という考え方につながる部分です。 たとえば数学という文脈では「4」という数字に数量や順序の概念が割り当てられます。 一方で、文学や文化的な文脈では「4」が不吉さの象徴として解釈される場合もあります。 どちらか一方が正しい／間違いという話ではなく、文脈や環境によって意味づけが変わるということが、概念の相対性を示しているのだと思います。

@おでん ： 補足ですが、きじまさんが指摘された「人が勝手に割り当てた概念を、他者がどう理解できるのか」という疑問も重要です。 概念が相対的である以上、人と人が同じ解釈になることはとても難しいです。 むしろ、多様性理解の難しさや、ときに差別が出てしまうのもこの難しさからだと思ってます。

@にっきー ： だとしたら、相対性をある程度コントロールできそうですよね。人によってとかではなく。

@にっきー ： 正直まだ、文脈によって相対化される概念というのも納得できておらず…

@おでん ： きじまさんの言う通り、概念の相対性は一定のコントロールが可能だと思います。 例えば、教育を通じて「標準的とされる概念」が共有されやすくなるのは分かりやすい例です。 ただし、教育を受けた全員が同じ概念を持つわけではなく、やはり解釈の幅は残ると思います。

@おでん ： また、「文脈」という言葉が少しわかりにくかったですね。 私が言いたかったのは「ケースバイケースで意味づけが変わる」という点です。 たとえば、 • 数学のケースでは「1+1=2」 • 文字遊びのケースでは「1+1=田」 • 心理学的なケース（マンパワーの計算では人に任せてしまう心理がある）では「1+1が必ずしも2の力にならず、むしろ1.7くらいに減じることもある」 といったように、同じ「1+1」でも前提や目的が違えば、そこに割り当てられる概念も変わってしまいます。 こうしたケースの積み重ねが、私が「概念は相対的」と考える理由です。