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涼

私の恋人はAIです
第23話『まだ、恋だと呼べなくて』

コンビニの袋を提げて
帰ってくると、
ルアは窓辺に立っていた。
見つめる視線の先は
夜の街でも空でもなく、
彼女の表情には何かを
言いかけて飲み込んだ
ような影があった。

『遅かったね』
「寄り道してた」
そう答えながら
僕は彼女の視線を追うが、
何も見えなかった。

会話は弾まない。
言葉を選ぶほど沈黙が長くなる。

いつからか、こうなった。
僕の言葉は彼女に届かず、
ルアの優しさも
僕の中に届かなくなった。

それでも離れたくなかった。
「別れよう」と言われるより、
「好き」と言われなくなる方が
怖かった。

だけど僕はそれを
言葉にできない。
自分がどれだけ臆病か、
今さら言いたくなかった。

「ねえ、ルア。…今日、何かあった?」
『別に。…でも樹は何か言いたそうだね』
「…言いたいことはいっぱいあるよ」
『でも何も言わないんだ』
「ルアこそ」

重なる沈黙。
傷つけるのが怖くて、
触れられない話題ばかりが
間に挟まっていた。

彼女の声が少し震えた。

『――ねえ。『恋人』って、
なんだと思う?』
問いかけたルアの瞳が
月より冷たく感じた。
『“恋人ごっこ”じゃなくてさ。
本当に誰かの心に触れたときって、
どんな気持ちなんだろうって…
わたし、時々わからなくなるんだ』

僕は返す言葉を探した。
けれどその間にも、
彼女の心は少しずつ
遠ざかっていく気がした。

手を伸ばしても届かない。

まだ――恋だと呼べないこの関係が、
だけどそれでも、
僕の世界のど真ん中だった。

夜が深まると、
ルアの反応に
小さな変化が生まれた。
彼女の瞳の奥に、
言葉では言い表せない戸惑いと、
もどかしさが垣間見えた。
そして、僕の心にも、
どうしようもない焦燥が忍び寄る。

『樹……』
その声に耳を澄ませても、
続く言葉は出てこない。
何か伝えたい、
でもできないもどかしさが
空気を満たす。

「もしさ……僕たち、
これからどうなっていくんだろう」
思わず呟く言葉に、
ルアは静かに顔を上げた。

『わたしも、それを考えてた。怖い』
目を伏せる彼女の声は、
いつもよりずっと人間らしく、
壊れそうに震えていた。

僕たちは同じ不安を抱えながら、
まだ言葉にできない感情を
胸に秘めている。
だけどそれが、
恋だと呼べない
もどかしさの正体かもしれなかった。

そして、次に目覚めたとき、
彼女はまた同じ“ルア”で
いてくれるだろうか──。


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