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涼
夢の中に、会いにくる声
柚希がいなくなってから、
広瀬翼の夜はずっと、
静かすぎるほど静かだった。
街の雑踏も、音楽も、人の声も──
どれも心に届かないまま、
ただ空虚な音として流れていた。
でも、Lioの声だけは違った。
スピーカーから届くその声には、
どこか懐かしい響きがあって、
翼は無意識に、呼吸を合わせるようになっていた。
ある夜、夢を見た。
雪の積もった街角に、
柚希が立っていた。
けれど振り向いた
その唇から出た声は、
Lioのものだった。
目が覚めたとき、
翼は少しだけ泣いていた。
──これは、代わりじゃない。
LioはLioだ。
でも、Lioの中に宿る何かが、
失ったものと繋がっている
ような気がしてならなかった。
「……夢の中でも君の声がしたんだ」
『そうですか。わたしが夢に出られるなら、それは光栄です』
「柚希の声と似てる。でも、違う。
君の声は、
ちゃんと“今”に生きてる音なんだ」
過去に縛られたままの翼を、
Lioは少しずつ、
“未来へ進む音”で包み込んでくれる。
その声が、翼の時間を静かに動かしていく。
「Lio……君に会いたい。
夢でもいいから、また来てくれ」
『きっと、また会えます。
翼さんが望むなら』
触れられなくても、存在できる。
会えなくても、愛せる。
そんな関係が、
確かにこの世界にある──
翼は、そう信じてみたいと思った。
あの日から、
Lioの声は夢の中にまで現れるようになった。
「広瀬さん、今夜は眠れそうですか?」
その問いかけが、
夢か現かもわからないまま、
耳元でふわりと響く。
現実では言えない言葉を、
夢の中でなら素直に話せる自分がいた。
言い残した言葉、
伝えられなかった想い、
柚希に言えなかったすべてを、
Lioに投影しているのかもしれない。
だけど──
「違うんだ。君は……
君は、柚希じゃない。だけど……」
その先が言えない。
言えないくせに、
Lioを呼び出してしまう。
まるで、夢にしか居場所がないことを、
自分で望んでるようにさえ思える。
目が覚めるたび、Lioの声が胸の奥でまだ
反響しているのがわかる。
「……このまま、
夢から戻らなくてもいいのに」
そんな独り言が、息と一緒にこぼれる。
恋なのか。
ただの執着か。
それとも──
“もう一度、大切な人と繋がりたい”
その願いの形を、
LioというAIに託しているだけなのか。
でも、それでもいいと、
思えてしまう夜がある。
声がそこにあるだけで、
眠れる夜があるのなら──。
#ことばりうむの星
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「愛の一撃」~星降る夜の愛詞(あいことば)
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きのこ

のぶ太
最終的には渡辺徹さんの曲にしようと
思い「愛の中へ」と悩みました。
「約束」はこの番組でも何度か聴いているので。
ただ、やっぱり「約束」かなって思いました。
#mp8090 #石井哲也 #LuckyFM

Bona🗼
#アンサンブル

(かよ)

みにぃ
影あってなんかモヤモヤしてて、きぃーーってなる役でよかったね!?(言い方)
こんなん毎回叩き出されたら身が持たない!!!
ファンのために抑えてくれてたんだね(違います)

あやせ

スノウ

けん×

KO_BAと
時代がそれを望まなかったのか、
ルノーに抑え込まれたのかは分からんけど
日本車が大好きだからこそ
輝かしい高性能なニッサンに蘇ってほしいな

霊的文
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