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ゆま
廃工場近くに差し掛かると、男たちの怒号が聞こえた。やはりここで間違いないらしい。俺とリョウは目を配せると廃工場の中へと足を踏み入れた。
ふとそこは喧嘩の真っ最中だった。睨み合い、一触即発の者、すでに倒れている者、鉄パイプを今にも振り下ろす寸での者。その中に確かに見た。サングラスのいかにもヤバそうな連中に取り囲まれて、腰が砕けたように座り込むハマの姿を。
「ハマ!」
俺はリョウとふたり、声をあげた。その声に気づいたのか、頼堂の胸ぐらを掴んだ遥亮先輩が俺たちの名を叫ぶ。
「リョウ、恋紫、心配すんな。ハマは生きてる」
ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、俺の隣にいたはずのリョウが後ろから現れた頼堂の仲間に殴り飛ばされた。その拳はやがて容赦なく俺を襲う。間一髪。俺はその拳をかわすと、リョウを殴った男の腹に渾身の一発を入れた。
「気をつけろ。こいつらマジだ。ナイフ持っていやがる」
ナイフと聞いて縮み上がるほど落ちぶれてはいないが、何がそこまで頼堂らを掻き立てたのか理解が及ばなかった。不良の喧嘩なんてものは往々にして小さな諍いから、警察が関わるような大事に発展するものなのだろうが。
至る所で攻防が繰り広げられる中、向かい来る男たちをさばきながら、どうしたらハマを助けられるかを考えた。ハマがいるのは敷地のど真ん中。
真っ直ぐ突っきることも難しい。
かと言って回り込むのも得策ではないだろう。
考えあぐねていると、ぽっちの声が聴こえた。
耳で聞く声ではない。
何か、頭の中に響き渡るような感覚だった。
だがそれは、確かにぽっちの声なのだ。
「俺が吠えたら真っ直ぐに走ってハマを助けるのだ」
その声を聴き終えるが早いか
大きな、大きな、犬の遠吠えが、天井の高い廃工場にこだまする。唐突な遠吠えに罵声がやんだ。そこにいた全ての者たちが一様に、ぽっちを見やる。それは不思議な光景だった。ぽっちが時までも止めてしまったようだ。皆が微動だにしなくなったのだ。
一瞬俺までひるんだが、「恋紫、いくのだ!」頭の中に響くぽっちのその声で目が覚めた。俺は低空飛行をする猛禽類の如く、一気にハマ目掛けて駆け出す。
ぽっちの雄叫びのおかげで、そこらに散らばる頼堂グループのメンバーを避けながら、俺はなんとかハマの元へ辿り着いた。
#いぬびと #小説

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