クズなのよね、私と会う人なんて。私たちは高校の同級生だった。月曜の昼に歩き回ってやっと辿り着いた立ち飲み屋に、既に出来上がってるだろうオヤジの喧騒になだれ込む。空箱ばかりを重ねた頼りないテーブルに、無愛想な店員が生を2つドカッと置いた。700円。『赤羽に咲く記憶』より#架空小説書き出し