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わんわん
全8話。
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『ペルセウス座流星群の夏』
第1話
ランチで立ち寄った店のテレビから、落ち着いたアナウンサーの声が聞こえてきた。
「今年のペルセウス座流星群は、残念ながら満月と重なってしまうので、あまり観測条件は良くないですね」
たまたま耳に入ったその言葉に、俺は呆然とした。
胸に様々な感情が駆け巡り、身体が揺さぶられる。
思わず両手で机を押さえつけた。
頭の中に自然と湧きあがる映像がある。
夜の高原で、長い髪がふわりと風に揺れる。
キャンドルに照らされた、黒いワンピースと白い陶器のような顔……。
「……先輩、どうしました?」
一緒に店に来ていた後輩が、ネクタイを緩めながら怪訝な表情を浮かべている。
俺は手拭きを取ると、くしゃくしゃと乱暴に自分の顔を拭いた。
「……なんでもない。ちょっと考え事をしただけだよ」
後輩は心配そうに言う。
「午後も3社回りますからね? 頑張りましょう」
「そうだね。しっかりしないとね」
そう答えながらも、俺は別のことを考えていた。
彼女と過ごした本当に短い季節。
……そうだ。もうすぐペルセウス座流星群の夏がやってくる。
#ペルセウス座流星群の夏
#連載小説

ショパン: ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61 「幻想ポロネーズ」
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