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わんわん
『一片の雪』
第6話
俺と栞が付き合っている事は、あっという間に周囲に知れ渡った。
その影響力は凄まじく、学校内で冷やかされるのはもちろんだが、なんと、他校のヤンキーから呼び出しまでくらった程である。
週に2日ほど、俺と栞は一緒に帰るようになった。
俺たちの距離はゆっくりと縮まっていった。
だが俺は「この美しい子を守りたい」 という使命感の元、手を繋ぐこともできずにいた。
……この頃の俺は、「栞は俺なんかと手を繋いだらいけない。でも繋ぎたい!」という、めんどくさい思春期モードに入っていた。
12月に入り、栞の仕事は忙しくなってきた。
学校を欠席したり、早退することが多くなり、一緒に帰ることはほぼ無くなった。
それでもクリスマスには、ささやかなプレゼントを贈り合った。
年が明け、受験シーズン真っ只中。
俺は自分の夢のため、特殊な学科のある公立高校を目指し、猛勉強していた。
栞はすでに、芸能活動しやすい私立の女子高への推薦が決まっていた。
俺は第一志望の高校に合格した。
そして中学校最後の日。
栞は、俺の制服の第二ボタンを受け取りに来た。
「一生大切にするね……!」
そう言って、ボタンを両手で握り、自分の胸に押し当てた彼女は、やはり美しく清らかだった。
高校へ入学した俺は、やりたい事を思い切りやれる環境に、すぐに夢中になった。
毎日、夜遅くまで高校に残ったし、気の合う友人もたくさんできた。
一方、栞は高校入学後、さらに芸能活動に力を入れていた。
「色々なオーディションを受けてるの。ダンスや歌のレッスンもしてるんだよ」
受話器越しに、弾んだ声でそう言った。
お互いが夢に向かってがむしゃらだった。
そして、お互いの頑張りと比例して、共通の話題は無くなっていった。
彼女の知らない俺の友人の話、俺の知らない彼女の仕事の話……。
いつの間にか、歯車はずれていた。
そして、それを元に戻せるほど、当時の俺たちは器用ではなかった。
電話の回数は徐々に減っていき……、
ついに、連絡は無くなった。
It's all over.
コンティニューしますか?
はい
→いいえ
そして、時は流れる。
俺は高校で学んだ事をさらに専門的に深めるため、他県の大学へ入学し、一人暮らしを始めた。
#一片の雪
#連載小説

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グラバケモンとは何?
グラバケモンは、ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクターの一つで、特に「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に関連しています。以下に、グラバケモンの特徴をまとめます。
外見: グラバケモンは、独特なデザインを持つポケモンで、草タイプの要素が強いです。見た目は、植物や自然をモチーフにした特徴的な形状をしています。
能力: グラバケモンは、特に「グラバケモンの特性」として、相手の攻撃を受けると自分の攻撃力を上げる能力を持っています。これにより、戦闘での戦略的な使い方が可能です。
進化: グラバケモンは、特定の条件を満たすことで進化することができます。進化後は、さらに強力な技や能力を持つポケモンになります。
人気の理由: グラバケモンは、そのユニークなデザインと戦闘スタイルから、多くのファンに愛されています。また、ゲーム内での役割やストーリーにも深く関わっているため、プレイヤーにとって魅力的な存在です。
このように、グラバケモンはポケモンの中でも特に個性的で、プレイヤーにとって戦略的な選択肢を提供するキャラクターです。

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