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ゆ📷🐶📚🎞

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小児喘息であった僕は、ある月の輝く晩、息が苦しくて目が覚めた。父と母の姿はなく、閉められていたはずのベランダのカーテンがなぜか開いており、そこから外を覗くといつも川向こうに見えていた巨大な取水塔がなかった。
取水塔は夜になると黒い影の塊となり、頭の先の赤いランプが独特な拍で点滅するので、幼い僕の目にはひどく不気味に映っていた。
あぁ……なるほど、あの取水塔は歩いてどこかへ行ってしまったんだと妙に納得した僕は、次に気付くと病院のベッドの上だった。
それから1日入院して家に帰ると、やはり取水塔は消えていた。両親に「取水塔はどこか」と尋ねると、初めからそんなものは無かったと返ってきた。
それ以来、取水塔を見ると妙なノスタルジーに駆られるようになった。
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コメント

ゆ📷🐶📚🎞

ゆ📷🐶📚🎞 投稿者

18 GRAVITY

あの取水塔のことは、ベランダとカーテンとセットで今も鮮明に思い出せます。 やはり歩いてどこかへ行ったのだと思います。

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am

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1 GRAVITY

私も小児喘息でした! 苦しい時の記憶が残っていて、夢かどうかわからない事象がいくつかあります。 走馬灯のように脳がどうにかしようとするのでしょうか?不思議ですね! 大事に至らなくてよかったです☺️

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ゆ📷🐶📚🎞
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amさんも小児喘息だったのですね! やはり夢か現実かわからないものが見えましたか😌 苦しさのなかで脳が妄想を見せているのかもしれないですね✨
1 GRAVITY
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観覧車

観覧車

1 GRAVITY

ゆさんがとても感受性の高い繊細な少年だったことが垣間見得ます😌 それにしても、素敵な文章ですね。

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ゆ📷🐶📚🎞
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観覧車さん、ありがとうございます✨ あれが現実だったのか夢だったのか今はもう分かりませんが、幼少の頃から空想の住人だった気がします😌
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小児喘息であった僕は、ある月の輝く晩、息が苦しくて目が覚めた。父と母の姿はなく、閉められていたはずのベランダのカーテンがなぜか開いており、そこから外を覗くといつも川向こうに見えていた巨大な取水塔がなかった。