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nini
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思い出しちゃったシリーズ13
ほろ苦いハチミツ
小学生の頃、道徳の授業で NHK 教育テレビの学園ドラマを見て、その後に感想文を書き、何人かが発表するという授業があった。
ドラマの内容は──
小さな女の子が迷子になっていて、主人公の男の子が女の子の家を探してあげ、無事に親のもとへ帰してあげた。女の子の親はハチミツを作る仕事をしていて、主人公の男の子はお礼にハチミツをもらった。男の子は家に帰ると、さっそくお父さんがハチミツを紅茶に入れて飲みながら「美味しいぞ」と言ってエンディング。
捻くれ者の僕は、「知らない人からもらったものを食べるのは良くない。お父さんは死んでしまうかもしれない」と感想文に書いた。先生は絶対に事前に僕の感想文を読んでいて、あえて僕を指名。僕はみんなの前で読み上げた。まだ小学生だったので、みんなは爆笑していた。先生はみんなの前で僕を叱った。
――でも今思えば、不思議だ。
考え方に正解がないはずの道徳の授業で、僕は“間違った答え”を出したことにされてしまったのだから。
あのとき味わったのは、ハチミツよりもほろ苦い思い出だった。

Mahoo!

たきぃ

ランコ
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ゴキブリに生ごみを。 蚊に血液を。 シロアリに家の柱を。