セミファイナリストのアブラゼミさんが玄関前に落ちてた。先手を打ってこちらからこんばんはって挨拶させてもらった。奴はまだご存命だったのだが、無言だった。無愛想で無礼な奴め。人間性に欠けた奴だった。だがしかし、彼はそもそも人間では無かった。セミの世界には通用しなかった。俺の勝ちだ。