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継国縁壱
熱中症で脱水症状(水分不足)になると、まず血液は濃縮されて血流が悪くなります。血流が悪いと、脳に必要な酸素が効率よく運ばれなくなり、それを補おうと不足した酸素を血管が拡張します。その脳への拡張した血管が周囲の神経を刺激することによって、頭痛や吐き気が起こるそうです。
その状態のときに頭痛薬を飲んでしまうと、血流を流すために拡張していた血管が収縮して脳への血流が低下してしまい、薬の種類によってはより悪化させてしまうこともあるそうです。
ロキソニンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、脱水症状で使用すると腎臓への血流がさらに悪くなり、腎障害を引き起こすリスクがあります。
解熱剤や頭痛薬が効果を発揮するのは、あくまでも炎症による痛みや発熱です。
熱中症による頭痛の可能性がある場合は、水分と塩分の補給や涼しい場所での休息をし、それでも症状が改善しない場合は迷わず医療機関を受診してください。
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