浅い思考とはものごとに対して表面的な言葉や知覚できた事柄をただ事実として認識し、その背景にある因果関係や働く力学を構造的に読もうとしないこと。例えば、世の中に蔓延る常識や一般論に対して「ただ、そういうものだから」と受動的な姿勢をとり、そこに「なぜ?」を介して本質的な解答に辿り着く為の思考を放棄している状態。具体例をあげるなら、構造的な内省を介さない経験論や、他人の言葉をその文脈を読まずに自分の言葉のように扱う言動のこと。つまりは、言語化ができていないのに理解した気になっている状態。故に、人から問いを投げられると対話が成立しない。なぜなら、自分の思考で咀嚼できていないから。よって、出口のない感情論に逃げたりする。つまりは、自らに問いを立てることを放棄したり、その状態でいる限りメタ認知ができない思考レベルを指す。
一側面だけを見て物事を決めつけること元気そうな若者が優先席に座っている場面だけを見て怒る人なんかはそうだと思います。その人がどんな病気をもっているか体調はどうかあらゆる可能性を考えず想像力が足りない場合に起こります。