よく「戦時中で我が身を守るのも必死な状況で、兄妹揃って引き取ってくれた叔母のためにはろくに働かず、ワガママでその家を出て行った結果、亡き母より託された妹を死なせる」ことのどこが美談なの?って言われる作品ですよね。私に言えるのは、「主人公の青年は自業自得だ」と言う人も、「叔母は人でなしだ」と言う人も、「創作の中の人物とはいえ、その人の想いや決断を軽んじている」という意味では、わりかし同類なのでは?ということだけです。