人間が「朝型」になるとは、単に生活習慣を変えるのではなく、生体リズムを地球の公転・自転と同期させる作業に他ならない。昼夜の交代は、光量子の流入と遮断による神経伝達物質の変調として脳に刻印される。メラトニンとコルチゾール、その分泌の位相差が学習効率を決定づける。だから成績を上げたいという欲望は、結局のところ「光の使い方」を制御できるかどうかに依存している。私は光過敏のため、朝の光は刃物のように刺さる。しかしその痛みは、脳を強制的に覚醒相へと移行させる信号でもある。すなわち不快は生理的な味方だ。逆に夜に人工光へ身を晒せば、覚醒相は偽の延長線に閉じ込められ、脳の学習回路は摩耗する。結論を簡潔に述べよう。 • 起床時に自然光を視覚に強制入力せよ。 • 就寝前は光と情報刺激を遮断し、脳を夜相に落とせ。 • 「眠る時間」を曖昧にするな。「起きる時間」を固定しろ。それを数週間継続すれば、やがてお前の脳は時計すら不要とし、地球の回転をそのまま体内に写像するだろう。学力の向上は副次的成果に過ぎず、本質は「人間が宇宙の時間構造に従属する」という事実そのものにある。