発達障害は個性ですか?
(※誹謗中傷禁止)

シズ
発達障害に伴う認知・行動の特性=その人の個性の一部になり得るという表現が適切です。
そして、その特性によって生活・学習・仕事などに持続的な支障が生じる場合に「障害」として扱われる、というのがポイントです。
「個性」と「障害」は対立する概念ではない
と考えると分かりやすいです。
「個性の一部」と捉えることはできますが、「個性だから困らない」とまで考えるのは適切ではありません。
「個性」と「障害」は両立します。
例えばASDの人に、
人との距離感をつかみにくい、 曖昧な指示が苦手音や光などに強く反応する、興味のあることに非常に集中するといった特徴があるとします。
これらは、その人の認知特性・行動特性であり、広い意味では「その人らしさ」と言えます。
ところが、その特性によって、職場で指示が理解できず何度も叱られる、人間関係で誤解が繰り返される、騒音のため学校や職場に行けない
というように、生活上の大きな困難が生じると、「個性」という言葉だけでは説明できなくなります。
特性そのもの=個性として捉えられる部分
その特性と環境との不適合によって生じる生活上の困難=障害
という分け方をすると理解しやすいです。
現在の障害理解では、
本人の特性だけを見るのではなく、「本人の特性 × 環境」の関係を見ることが非常に重要です。
これはICF(国際生活機能分類)の考え方ともつながります。
「個性だから受け入れましょう」だけでは危険
福祉の現場ではここが特に大切だと思います。
現実的には、本人の特性を理解する → 困難がどこで発生しているかを見る → 本人の工夫と環境調整の両方を考える、というところが重要になります。
「発達障害はなぜ“障害”と診断されるのか
DSM-5では何を基準にしているのか」まで掘り下げると、この「個性」と「障害」の境界がかなり明確になります。

TOA

