他力本願の特徴を心理学的観点から教えてください。

シズ
という意味になるかと。
心理学では、人間は自分の感情・思考・行動を完全にはコントロールできないことが分かっています。「自分を自分の意志だけで完全に制御する」
という考えそのものに無理があります。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)では、嫌な感情を無理に消そうとするのではなく、それを抱えたまま、自分にとって大切な方向へ行動するという発想をします。この意味では、「自分を何とかしようとする力を少し緩める」という「他力本願」と心理療法には、興味深い共通点があります。
「他力」では、「自分には限界がある」というところから出発します。これは一見、自己否定のようですが、むしろ逆方向にも働きます。
「完璧な自分にならなければならない」という要求を下ろすからです。心理学的に言えば、条件付きの自己価値から距離を取るという方向に近づきます。結果を完全に支配しようとすることを手放し、行動は続ける。これが心理学的には非常に健全な「手放し方」になり得ます。
心理学でも、ソーシャルサポートがストレスや心理的健康に大きな影響を持つことが知られています。そう考えると「他力」は、「私は自分一人ですべてを背負わなくてもいい」
という人間観として読むこともできます。
自力」と「他力」は、努力する/努力しない
という単純な二分法ではありません。「自分の力には限界があることを知る」ことから「他力」が始まる。これは心理学でいう、
自己効力感(self-efficacy)を捨てること
とも違います。
「私は何もできない」ではなく、
「私にはできることと、できないことがある」という現実的な自己認識です。
この違いはかなり重要です。
一言で心理学的に表現するなら
「他力本願」を、「自分を完全にコントロールしようとする心を手放し、自分を超えたものとのつながりの中で生きること」と表現すると分かりやすいと思います。
親鸞『教行信証』、親鸞『歎異抄』

シズ
理解しやすい本をあげておきます
興味があれば一度読んでおくのもいいいのかと
アルバート・バンデューラ『社会的学習理論』
他力本願を考えるうえで特に面白いのが、自己効力感(self-efficacy)です。
「自分の力だけではどうにもならない」
↓
「だから誰か・何かに委ねる」という心理を、単純な「依存」とは違う形で考えられます。
そして重要なのは、他者の力を借りることと、自分の力を放棄することは同じではないという点です。
ジュリアン・ロッター
『Social Learning and Clinical Psychology』
ここでは、内的統制(自分の行動が結果を左右すると考える)
vs.
外的統制(運・他者・環境などが結果を左右すると考える)
という「統制の所在(Locus of Control)」が重要になります。
これは「他力本願」を心理学的に考える際、とても使いやすい概念です。
エーリッヒ・フロム
『自由からの逃走』
これは心理学・社会心理学・哲学の境界にある非常に面白い本です。
人間は自由を得ると、「自分で決めなければならない」という責任も背負います。
ジョン・ボウルビィ
『愛着と喪失』
少し専門的ですが、「なぜ人間は他者に頼るのか」を考えるなら非常に重要です。
愛着理論では、安心できる他者がいるからこそ、人は外の世界へ探索に出られるという考え方があります。
これは実は「他力本願」とかなり面白い接点があります。「誰かに頼る=弱い」ではなく、安心して委ねられるからこそ、自分で行動できる
という逆転した見方ができます。
カール・ロジャーズ
『クライエント中心療法』
ロジャーズは、自己一致・受容・他者との関係
を考えるうえで非常に役立ちます。
特に「自分を変えようと必死になるのではなく、まず現在の自分を受容する」という考え方。
これは仏教の「執着を手放す」「あるがまま」と比較すると、かなり面白いです。

ジャック
生育環境による挑戦への未経験や失敗体験により形成された認知であり全てのプロセスに共通するのは成功体験の認知の欠如だと思います。

ナトル

サノ
なんかさ、死刑囚の死刑が執行されるボタンとかも3人で同時に押すっていうじゃん
それって自分がしたことへの責任を負いたくないから、だれが殺したか有耶無耶にするために、責任を負わないためにやってることじゃん
他力本願も多分同じ心理じゃない?自分で決めるんじゃなくて誰かに決められた通りに、誰かに従ってた方が楽なんだよ

