抽象と抽象化の違いは何か

A83

ヲイナリ

くらら
この抽象化された法則から取り出せる集合体の中の100はすべてが「個体」かつ「具体」である。更に「抽象」は「個体」の1つであるが、この定義や法則を満たさない「個体」であるため、抽象化の中には属さない。

VERITAS

ハリハリー

しん
私たちは、気づかないうちに日常の中で抽象化をしています。
たとえば、長く付き合ってきた友人を誰かに説明するとき、「あの人は優しい人だ」と言うことがあります。しかし、その短い言葉の奥には、たくさんの時間が流れています。
困ったときにかけてくれた言葉。何気なく見せてくれた気遣い。一緒に笑った瞬間。時には、すれ違いや言い合いもあったかもしれません。
私たちは、そのすべてを細部まで抱えながら生きることはできません。だから、多くの出来事の中から共通するものをすくい上げ、「優しい人」という形で残します。それが抽象化です。
抽象化は、忘れることではありません。むしろ、時間の中で受け取ったものを、これから先へ持ち運ぶための働きです。
もし抽象化がなければ、出会った人の声や表情、その瞬間の空気まですべて抱えたまま歩かなければなりません。それはきっとできません。だから私たちは、大切なものを少しずつまとめながら、時間の中を進んでいきます。
けれど同時に、抽象化したくないものもあります。
「あの人は優しい人だった」と言った瞬間、その人の一部分は伝わります。しかし、その人にしかない笑い方や、独特の間の取り方、その時その場所でしか生まれなかった会話までは残りません。
人との時間には、言葉に置き換えた瞬間、静かにこぼれ落ちてしまうものがあります。
抽象とは、時間の中で残った意味です。そして抽象化とは、無数の経験の中から、その意味を見つけ出す働きです。
人は生きるために経験をまとめ、言葉にして持ち運びます。けれど、本当に大切なものほど、簡単な言葉の中には収まりきらないのだと思います。
その人だけが持っていた声。その人だけが見せた表情。その時間にしか生まれなかった空気。
そうしたものは、抽象化されることなく、記憶の奥で静かに残り続けます。
だから私たちは、ときどき過去を振り返るのかもしれません。失ったものを探すためではなく、言葉にならなかった大切なものに、もう一度触れるために。

サト
としか、このお題からは読み取れなかった

阿吽

