中井英夫さんの本で「体系的な読書家」でありたかったけど、乱読家になった旨のことが書いてありました。「体系的な読書家」をどういう風に目指せばいいのでしょうか?

紫苑/しおん🐈⬛
体系的な読書とは、乱読の果てに「何が、どう残ったか」を言葉にできる力のことだと考えます。本稿は、その残り方を整理するための私的メモであり、唯一の正解を示すものではありません。
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①大項目:読書経験の性質による分類
読書経験は、
読解負荷 × 抽象回収度
という二軸で大まかに把握できます。
読解負荷:読む際に要求されるエネルギーの総量を指します。文体の難易度、前提知識、構造把握の困難さなどを含みます。
抽象回収度:読後に概念や枠組みとして言語化できるものを、どれだけ持ち帰れるかを示します。
この二軸によって、
読書経験は次の四象限に分類できます。
読解負荷(高)× 抽象回収度(高)
→ 専門書
読解負荷(低)× 抽象回収度(高)
→ 教養書
読解負荷(高)× 抽象回収度(低)
→ 純文学
読解負荷(低)× 抽象回収度(低)
→ 小説
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② 中項目:意味構造の三軸
各読書経験は、次の三軸で固定できます。
対象:その本が主に扱う問いの領域
視点:その問いへの接近方法
獲得:読後に到達する思考や感覚の終点
【専門書】
対象:専門領域(美術、科学、思想など)
視点:歴史/技法/比較/横断
獲得:知識/定義/体系
【教養書】
対象:人生/仕事/社会/人間関係
視点:モデル/比喩/ストーリー/対話
獲得:納得/変化/道具
【純文学】
対象:意識/孤独/時間/不安/生
視点:文体/距離/反復/構造
獲得:感触/滞留/沈黙
【小説】
対象:出来事/関係性/感情の推移
視点:プロット/キャラクター/テンポ
獲得:像/余韻/通過
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③ 具体例
『絵を見る技術』(秋田麻早子)
→ 専門書
(対象:西洋美術/視点:技法/獲得:体系)
『嫌われる勇気』(岸見一郎)
→ 教養書
(対象:人間関係/視点:対話/獲得:道具)
『山月記』(中島敦)
→ 純文学
(対象:孤独/視点:距離/獲得:沈黙)
『猫を処方いたします。』(石田祥)
→ 小説
(対象:人間関係/視点:キャラクター/獲得:通過)

憂い顔の騎士

takuya

sere
だから言葉に深みが出て言葉に芯があり
人を惹きつける。以前の本とつなげて考えるながら完璧より「流れ」を意識して
短く続けるのが一番のコツでは。

takuya

Moonbeams

Yoo
おそらく、何かしらを論証するために(アウトプット)のために情報を集めるか、漠然と本を読むかの違いだと思われ。体系的に読む、とは研究者の読み方の一つの側面かな?

款冬

臼井優
私なら「体系的」という
曖昧さには固執しません

とも
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