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コタ

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26歳で大失恋。 マチアプや街コン、紹介など婚活に尽力し28歳でどタイプな夫と出会う。交際7ヶ月でプロポーズされ結婚。 現在は好きすぎる夫と可愛すぎる2人の息子と幸せに暮らしています。
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コタ

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【婚活記録する】
伯父からの紹介②
※時代錯誤甚だしく不快な女性蔑視の表現等あります。
※実際は期間空いての紹介ですが、あまりにくだらないので時系列無視でまとめます。

お気に入りの銀行マンと可愛がっている姪を結婚させることに失敗した伯父。

「よし。今度はわしの部下だった男を紹介してやる。いい奴なんだ」

そう言って呼んだのは52歳のバツイチ子持ち(子供は奥さんが引き取り育てている)。

正気か?
それが悲しいことに大真面目なんだよなぁ。

昔は嫁に行き遅れた女性が年の離れた資産家の後妻に押し込めれるなんてこと普通にあって、結婚観だけなぜかアップデートされてない伯父にとっては、正気も正気。

何がムカつくって、その52歳がまんざらでもない様子で、あつかましくそこに座ってること。
お前の娘と歳ほぼ変わらんぞ私。

私「いや、さすがに無理がある」
伯母「でも待って。あの人土地も持ってるし家もあるし、伯父さんの会社に定年まで勤めたら年金も固いし、お金使わないらしいから貯め込んでるわよ」

めっちゃ怖いこと言うやん。ストレートすぎて笑った。

私「52歳とか…竹野内豊とか福山雅治くらいかっこよくないと無理」
伯父「コタ…男は顔じゃないぞ」
伯母「そうよ。見てみなさい伯父さんの顔」

私「いや、顔。顔だよ顔。男なんて顔しか見てない私は。顔で選んで失敗しても笑い話だけど、ブス選んで失敗したらただの悲劇で笑えないよ。伯父さんは男前だよ」

伯父「おぉ…?おお、そうか…ふふ」

伯父をおだてて無事にあやふやに回避できた。

当時26歳。資産家の後妻になりたくて早めに婚活始めたわけじゃないのよ。
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コタ

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スナックで働いてたことある人
スナックたまに行くよって人教えてほしい。


夫が同級生と10年ぶりくらいに飲みに行った際、2軒目に同級生行きつけのスナックに行ったらしい。

帰りはそこに勤めてる女性の退勤時間と被ったし、家が近いから送ってもらったそう(片道40分ほど)。
女性は高校生の娘さんがいるシングルマザーだそうです。

私はスナックに行ったことは別にいいんですが、送ってもらっただけとはいえ、道中女性と二人きりだったことにもやもやしてます。

またその同級生の方と飲みに行くそうで、また同じスナックに行くんだろうかと…。

こんなことで嫉妬したり疑ったりするのは束縛ですかね???
スナックという店をよく知らないせいなんでしょうか???
女性で言うとバーみたいなイメージなんですが、男性は奥さんや彼女がバーテンダーに送ってもらっても特に何も思わないんでしょうか?それとは違う???
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コタ

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【婚活記録する】
伯父からの紹介①
※時代錯誤甚だしい女性蔑視の不快な表現があります。ご注意ください。

伯父は生きた化石。
伯母と子連れ再婚した際、親戚の集まりで馴染めずにいたが、当時中学生のコタが「人生ゲーム入る?」と無理やり誘ったお蔭で打ち解けるきっかけになり、以来、コタを娘のようにめちゃくちゃ可愛がってくれた(私にそんな記憶はない)。

そんな自慢の姪(恐縮です♡)が、26で結婚できていないなんて!!!!!!!

伯父「可哀想に!このままじゃまともに子も産めんかもしれん。わしがいい男を探そう」

私「ウケる。おなしゃーす」

紹介されたのは、伯父の会社に出入りしていた銀行マン。

伯父の家に呼び出されたかと思えば、急にお見合いスタート。

伯父「こういうのは年寄りがあーだこーだ言わんでも、年頃の二人が話せばさっさと決まるもんだ。そこの喫茶店にでも行ってこい」

無理やり銀行マンの車に乗せられるコタ。
伯父の指示通りの喫茶店の駐車場にて。

銀行マン「あの…〇〇さん(伯父)には大変お世話になっているので言いづらかったのですが…私、実は既に結婚を考えている方がいまして…」

コタ「えー!伯父やば!」

銀行マン「なので、すみません…コタさんとお見合いをするわけには…」

コタ「こちらがすみません!身内ですのでガツンと言っときます!本当にすみません!」

銀行マン「あの、できれば穏便に…」

コタ「もちろんです。伯父が心労おかけしてすみませんでした」

帰ってすぐに「おいコラ伯父よ」と冗談混じりに話したが、隣で聞いていた伯母が大激怒。確認してから紹介しろと説教しまくり、なんだか可哀想になったので伯父にスーパーでうなぎを買ってあげて励ました。
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コタ

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【婚活記録する】

絶世のイケおじから恐怖体験を植え付けられ、マザコンの香りかぐわしいものの誠実そうな方とも上手くいかず、婚活の疲れが一気に溢れ出た私が逃げた先………

それはK-POP。

セブチのジスに一目惚れ。
こんっっっっなにほぼ二次元で美しい顔があるのかと感動。いくらでも貢ぐから笑っていてくれ幸せでいてくれと、初めての感情に大いに振り回される。

元々K-POPに傾倒していた元ジャニオタの友人に紹介(笑)され、ガッセのジニョンにも撃ち抜かれる。こちらはほぼリアコ。年下の一重まぶたでかっこいいと思う人は後にも先にも彼だけ。幸せでいてくれ。

二次元なら不死鳥マルコやらイルカ先生やら仙水忍やらアイスバーグやら結婚したい人いくらでも出てくるが、お金払って会えるなんて素晴らしい!貢ぎまくると握手もできる!

でも二次元で推しが簡単に殺されたりフェードアウトしたり納得しがたい結婚をしたりに慣れている私は、どうしても「推しがいるだけでいい!生涯独身で推し続ける!」のフェーズには行けず……。

でも傷ついた私を治癒してくれたのは間違いなくあの頃のジスとジニョン。
ありがとう(何の話)。
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コタ

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【婚活記録する】
ビビビときた男(補足)

私視点での記録だから「ホテルマンはマザコンだった」みたいな終わりになってしまった。違うんだ…いや、真相は知らんが…

結婚するには本当に素敵な人だったのではと思う。友達の結婚相手として紹介されれば「こんな素敵な人と結婚したら絶対幸せになれるじゃん!」と羨んでたに違いない。

出会った場所が結婚相談所とかで、仲介人なんかいれば「お似合いですよ!」と背中押されて、私達はもしかしたら満更でもなく、結ばれていたのかもしれない。

でも出会った場所が婚活市場で、私達は多分互いに「条件が悪くない」という理由で惹かれ合って、良くも悪くも決定打が見出せなかったのだと思う。

ホテルマンが「コタさんじゃないと嫌だ!必ず幸せにする!」と踏み込んでくれば、私はきっとお付き合いした。

逆にホテルマンも多分、私が「好きなんです。結婚前提で付き合ってください」と言えば、受け入れてくれたと思う。

でもお互い、自分からそこへ踏み出す程、決められなかった。

嫌じゃないのに決められない。飛び込むほどの気持ちは持てない。

婚活の難しさを痛感して、初めて嫌気が差した出来事だったんだよ、というお話でした。
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【婚活記録する】
ビビビときた男終

ホテルマンは見ても聞いてもとにかく“育ちが良い”という印象。父親から「一人暮らしは必ず経験した方が良い」と言われ、県外の好きな大学に進み、生活費も学費も教習代も新車代もすべて出してもらい、その余りを小遣いにしていたという話から、家庭環境が違いすぎるとは思っていた。

ある日のLINE。

ホテルマンから「これ美味しかった」と外食の写真が送られてきてたので、私は父が買ってきてた刺身のパックを撮って返した。

私「私はこれで海鮮丼する予定です。楽しみ〜」

ホテルマン「えっ、お刺身スーパーで買ってるの?」

おいおいおいおいやめろ。
不穏じゃねーの。

送られてくるGoogleマップ。

ホテルマン「母が見つけてくれたところだけど、ここの鮮魚店で買った方が新鮮だし美味しいよ!」

おいおいおいおい…おいおい…

私はこの時なんて返せばよかったんだろ…なんて返したんだろ。

この時、たぶんお互いにだけど、私たちが一緒に過ごしていた時間が穏やかで楽しく思えたのは、お互いに気を遣って神経すり減らして衝突を避けて、確かにある“家庭環境の差”や“価値観の相違”に必死で蓋をして、体重かけて無理やり閉め込んでいた上で出来ていたものだと感じてしまった。

ある日急に、返信は来なくなった。

私は少しの寂しさと共に、ほっとしたのを覚えてる。
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【婚活記録する】
ビビビときた男⑤

ガンニバルイケメンのせいで、若干だけど男性恐怖症みたいになってしまった私。

ホテルマンとは会わなかったけど、電話やメッセージのやり取りは毎日していた。

とはいえ、ホテルマンは繁忙期でもうめちゃくちゃなシフト勤務。電話は週に1〜2回、三十分できたらいいくらい。

私「そんなに忙しいと、ご実家帰れないですよね。いつ帰ってるんですか?」
ホテルマン「もうしばらく帰ってないなぁ…でも母さんは時々こっち来てるみたい」
私「ご旅行とかで?そういう時会わないんですか?」
ホテルマン「いや、転勤の度に実家に合鍵は置いてて…仕事から帰ると掃除されてたり作り置きしてくれてたり」

……んん??

それって普通????

ホテルマン「しなくていいって言うのにするんだよ。子離れできてなくてこっちが恥ずかしいよね。弟も北海道にいるんだけど、そっちにも行ってるみたい」

確か彼の出身は関東圏。
忙しいなお母様。

私「…あれ?前に、弟さんは先に結婚されていて、お子さん産まれたんじゃ…??」
ホテルマン「うん。覚えててくれたんだね」

あれれー????おっかしいなぁー???
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【婚活記録する】
ビビビときた男④

神に噛まれた耳も痛くなくなってきた頃にまたホテルマン。

正直あんな恐怖体験の後だったから乗り気ではないものの、約束を反故にする気力もなく。

ホテルマン「もしかして、具合良くない?」

会って話している間に、彼が切り出した。
体は元気だったけど、男の人と2人きりという状況になると、どうしても強張ってしまう。

どうしよう、つらい。

もちろんホテルマンは何も悪くないのだけど。

私は彼を気遣う余裕なんて無くて、自分の為だけに、神とのことを洗いざらい喋った。

婚活中は並行して数人とコミュニケーションをとりながら見極めていくなんて当たり前のことだけど、面と向かって言われるのは気分が悪かっただろうに。キスしたなどはさすがに話さなかったが、耳を噛まれたことを話せば、その距離感だって察していたに違いない。

本当にこの時の私は勝手だった。

ホテルマン「怖かったね。無事でよかった」
私「…すみません」
ホテルマン「ウィンドウショッピングとかする?人がたくさんいるところなら大丈夫?」
私「………すみません」
ホテルマン「…今日はやめとこうか」

こんなクソみたいな私にもホテルマンは優しかった。

翌日には「元気になったらこれ食べに行こう」と、私が憧れていると話したホテルのアフタヌーンティーイベントの詳細を送ってくれた。

だけどこの日を最後にホテルマンと会うことはなかった。
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【婚活記録する】
恐怖体験後に教えてもらったこと

前にいた会社の上司(50代男性既婚子持ち)を交えて数人集まり飲む機会があり。

神改めシリアルキラー(あだ名です。冤罪です)の話をした。

前上司「コタさん、あのね、お洒落な店や高い店を選んでエスコートしてくれる男は君たち若い子から見たらとても魅力的かもしれないけど、そんなのは全部ハリボテだよ。

どうせ結婚したらそんなの全くしなくなる。

可愛いだの何だの褒めてくれるのだってそう。結婚して子供できたら忙しくてなかなか言わなくなる。

そういう小手先の優しさや口先で見誤ってはいけない。

それら全部取り払っても一緒にいたいと思える人を探さないといけない。

コタさんはしっかりしているから、店を選んでくれる男や、呼び出してサプライズプレゼントくれる男より、あなたが行きたいと思ったところに快く連れて行ってくれて、一緒に楽しんでくれる人が合うと思う。

あなたが食べたいと思ったものをプレゼントした時に、一緒に食べようと喜んでくれる人がいいよ。

見た目が大人しそうだから、自分の思い通りにできるとその人は思ったんだろうね。コタさんがちゃんと逃げれる人で良かったし、何より無事でよかった。

結婚相手を探すなら、ドラマを求めちゃだめだからね」


仕事面で尊敬しかないこの上司の言葉はめちゃくちゃ刺さって痛いくらいだったし、その後の婚活でも度々思い出しては、よく考えさせられた。

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【婚活記録する】
神と呼ばれた男終

耳の裏って絆創膏貼ってもすぐ剥がれてだるい。


神の本性怖すぎて周囲にも気軽に話せなかったけど、事前に「この日が3回目のデートだから告白あるかなー?」と話していたさとみからは連絡きた。

さとみ「どうだった?国宝」

私は急いで電話し、泣きながら事の顛末を説明。

私「今度この日に会いたいってもう連絡来てて…どうしよう、家もバレてたら。どうしよう」

さとみ「なるほどなるほど…コタはもう顔面国宝とは切りたいんだね?」

私「耳食べられるところだったんだよ!次会ったらホテルで絞め殺されそう」

さとみ「それは嫌だな。OK、私に任せて」

以来、既読スルーしたままでも神から連絡来ることはなくなった。家まで押しかけてくることもなかったし、すんなり断ち切られた。

私「神に何か言ってくれたの?そのせいで怖い思いとかさせてない?」

さとみ「ないよ、ないない。その手の趣味を持ってる奴って世間体大事にするんだよ。だから顔面国宝も社内の子には手を出さなかったんだね」

私「なんて言ったの…?」

さとみ「別に。コタちゃん私の幼馴染みでめっちゃ仲良しなんですぅ〜って言っただけ、何も知らん感じで」

私「それだけ?」

さとみ「しつこくして私に相談されたらヤバいと思ったんだよ。昔ワンナイトした男の中にそういうのいたからわかる」

さすがです先輩!!!!!
本当にありがとう!!!!!!!

さとみ「前に誰かが顔面国宝に好みのタイプ聞いた時にさ、うさぎみたいな小さくて可愛い子って答えてて、イケメンだけどおっさん寒いなと思ってたけど、捕食できる子って意味だったんだな〜」

意味がわかると怖い話、じゃねぇんだわ。

婚活する中で後にも先にもこれ以上の恐怖体験なかった。みんな気をつけてね〜。
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【婚活記録する】
神と呼ばれた男④

基本的に私に予定を合わせてくれるから神とはスムーズに会う約束ができるけど、昼から会うことはなかった。

(仕事がとにかく忙しいみたいだけど、怪しくなってきたな。既婚者の可能性も…)

なにかしら炙り出さねば、と考えてはいたんだけど、直接会ったらあまりの顔面の美しさに阿呆になり忘れる。

性欲でバカになる男性が多いくらい、イケメンにバカになる女性は多いんだ。多いよね?みんなそうだよね?え?なんだよその目。

私は恋愛マスターと崇めるさとみに相談。

神について話している内に彼女はハッとした。

さとみ「待って!その人、もしかしてこの人じゃない?」

見せてくれたのは、彼女の派遣先である職場の飲み会の写真。
なんとそこに神が!!!!!!!!!

私「えーっ!この人!この人です!」
さとみ「だよね!?こんなイケメン他にいないもんね!?私、部署が全然違うしなんならビルも違うのに、顔が良すぎて知ってる。有名人よ」
私「……で、真相は?」

彼女は急に目を閉じて俯き、ダラララララ、とセルフでドラムロール奏でてくれた。
かわいすぎかよ。好き。

さとみ「じゃんっ!独身でーす!おめでとうございます!」
私「本当に!?なんか、ほら、女癖悪いとか」
さとみ「全然聞いたことなーい。むしろ社内の女の子誰も相手にされてないから、EDの噂まであるくらい」
私「嫌な会社だなぁ〜」
さとみ「顔面国宝が何でずっと独身なんだろとは思ってたけど、やっぱ男は40代にならんと結婚焦らんもんなのかもね。特に顔面国宝だから遊ぶには困らなかっただろうし、モテまくる20代や30代で自由を犠牲にしてまで家庭を持つリスク負いたくないわな」
私「顔面国宝って呼んでるのね」


疑惑は晴れた。
さぁ、どうする?脈はある…と信じたい。
顔面国宝との話はあと3話くらいで終わるかな(長すぎ)
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【婚活記録する】
ビビビときた男③

神とキスしたからと言って、特に何もなく。

次はホテルマンと映画館。

私は映画館が好きだし、ホラー以外なら何でも観れる。なのでホテルマンの好きな洋画のアクション?にした。

ホテルマン「字幕でいい?」
私「はい。どちらでも」
ホテルマン「あんまり画を邪魔しない字幕だといいんだけど…」

あ、この人英語聞き取れるから本当は字幕も吹き替えもいらないのか。すげー。

映画は面白かったと思う。細かい設定の矛盾にたまに小さな混乱があったけど、まぁアクションがメインだしそこを気にするのは野暮なんだろうと呑み込む。

私「普段観ないジャンルだし、迫力も新鮮で面白かった」
ホテルマン「良かった。ゴミ貸して。捨ててくるよ」

見た目を裏切らない優しさで紳士的。
上映前に「思ったより寒いですね」と漏らした私の為に、わざわざブランケット取りに行ってくれて、それ片付けるのもしてくれて。

結婚するなら、こういう人なんだろうな。

いいパパになるんだろうな。

ホテルマン「お腹空いたね。この辺の店調べてて、いいなと思うところあったから、そこ行かない?」

デート内容も毎回、調べて考えてくれてる。


彼が見つけてくれたカフェでパスタを食べた。

(………あれ?全然映画の話しないな?)

時おり私から話を振っても、そうだね、みたいな軽い言葉でさらっと流されて、別の話。

面白くなかった?
だとしても、俺的にはイマイチだった、て話してくれてもいいのに、遠慮してる?

話題がないとか、つまらないとかじゃなく、同じ映画を観たのにその話をまったくしないということに、困惑。

あの3時間、幻か?

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【婚活記録する】
神と呼ばれた男③

婚活してた頃の私は26歳。
早番の日の夜は友達と会い、片手間にマチアプのやり取りをし、休日は神とホテルマンと交互に会っていた。
めっちゃ元気。若さって素晴らしい。

神とはまた休日前の夜に会った。今度は個室の焼肉屋さん。ユッケおいしかった。

(とはいえ夜にご飯食べるだけじゃ何もわからん…)

私「良ければ今度、休みを合わせてどこか出かけませんか?」

神「いいの?誘いたいと思ってから嬉しい。どんなところがいい?」

あれこれ話しながら、それぞれで調べ始める。私は日帰りでちょっと高速乗るくらいを想像していた。

私「あ、そういえば私ここ気になってて」
神「どこ?」

向かいに座ってた彼は立ち上がり、私の隣に来てスマホを覗き込んできた。

(えっ!近ッ!てか近くても顔が良いなやっぱり!臭くない!顔が良いッッッ!)

近いじゃん、と私のスマホ画面見て笑う神。
俺もうちょっと遠めで探してた、と顔上げて目が合ったタイミングで、ふと真顔になる。

するよね!!!!!!!!!

大人同士だし他に誰も見てないんだもん、そりゃするさチューくらい!!!!!!

え?付き合うんかな。私このままこの人と付き合うのか?てかもう付き合ってんのかも?

頭の中でひとり花火大会で浮かれに浮かれる私を置き去りに、次ハイボール飲もうかな〜、とメニュー取って平然としている神。

キスのひとつやふたつ、簡単に無かったように振る舞える…これがイケメンの歩む道ってやつか。
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【婚活記録する】

ビビビときた男②

ホテルマンが見つけてくれた創作フレンチのお店でランチ。おしゃれで美味しかった。

街コンの感想言い合ったり、マチアプってどんな感じとか話したり、どきどきキュンキュンはないけど、穏やかで楽しい時間だった。

ホテルマン「コタさんも本読まれるんですね。好きな作家さん誰ですか?」
コタ「私はミーハーで王道しか読まないんで、本を読むと言っていいものか…伊坂幸太郎とか森博嗣とか…」
ホテルマン「小説がお好きなんですね。僕はビジネス書が多いんです」

コタ「今度映画行きます?」
ホテルマン「行きましょう行きましょう」
コタ「今やってるやつは…」
ホテルマン「僕アイアンマン好きで…」
コタ「私詳しくないんですよ〜。教えてもらってもいいですか?」

ホテルマン「時間まだ大丈夫なら、どこかカフェに入らない?」
コタ「私も誘おうと思ってたのでうれしいです。あ、スタバだったらあっちの通りに」
ホテルマン「コーヒー好きじゃないんだ…紅茶の店を探してもいい?」
コタ「それならモールに戻ったら中にお店が入ってますよ〜」


…………………

マチアプしてる人になら伝わるかしら、この絶妙な感じ(笑)。
このやり取りは果たして吉となるのか、凶となるのかっ笑。
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【婚活記録する】
ビビビと来た男①

神とホテルマンは時期もろ被りでデートしていたので、時系列順で記録していく。

ホテルマンとは休みを合わせたのでお昼から。
ショッピングモールの駐車場にそれぞれ車で来て、照れ笑いしながら待ち合わせ。

ホテルマンは36歳だったはず。
34の時に交際していた彼女と破局し、親族から「だから早く結婚しろと言っただろうがー!」と総攻撃を食らい、のらりくらりかわすのもしんどくなってきて、街コンに参加したらしい。

嘘か本当かわからんが、あの高年収男性限定街コンが初めての婚活だとか。

私「私も友達に誘われて初めて行きました〜」

女ってこういう時、平気で嘘つきます。代表して謝ります。

ホテルマン「こっちは赴任してきたばかりであまりお店知らないから調べてきたんだけど、こことかどうでしょう?」

地元じゃデートによく使われるカフェランチ。わざわざ調べてくれて、保存までしてくれていることにキュン。

ところが臨時休業。

私「えーっ、週末なのに珍しい」
ホテルマン「あっ、どうしよう…まさか週末で開いてないなんて思わなかったな…」
私「仕方ないですよ。どこか近くぶらぶら歩いて、見かけたお店に入ります?」
ホテルマン「いや、ちょっと待って!すぐ調べるから!」

慌ててスマホで調べ始める。

(私はもうそこに見えてるチェーンのパスタ屋でもいいんだけど…こだわりある方なのかな。三十代の男性にチェーン店入りましょうは失礼?偏食だから自分の食べれるもの探してるのかもしれないし…うーん…お腹空いた)

私「あ、じゃあお好きなもの教えてくれたら、私地元だしお店案内しますよ」

ホテルマン「ううん、大丈夫。すみません。こういうのはやっぱり、年上だし男がリードするものだと思うので」


そうなん???????????

30分くらいコインパーキングの車内で、彼のお眼鏡に適うランチ見つかるの待ってた。


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新しいカギ見てる。
オープニングにサンボマスターが歌ってたんだけど、まだ何も始まってないのに歌詞と映像に感極まり涙ぐむ私(笑)。

私の涙腺やばすぎ、と冗談めかそうと隣見たら、夫も泣いてた(笑)
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【婚活記録する】

神と呼ばれた男②

珍しく2連休。の、前夜。
仕事終わりに友人達とカラオケ行く約束があり、翌々日のランチはホテルマンと行く予定だった。

神はその次の休みにまた会う話をしていたけど、その日の昼休憩にLINEが。

『今日予定あるって言ってたけど、5分だけどこかで時間とれないかな。俺が行くから』

え〜〜〜なんだなんだ???
なんだかめんどくさい気がするーっっ!

が、好奇心には抗えない。
正直に言うと(5分だけ会って何かあったらネタになるな)という下心もあった。

友人達が先に入っているカラオケは駅前。その近くのコインパーキングで神と会った。

神「ごめんね急に」
私「いえ、どうされたんですか?」
神「仕事関係の出先でこれ見つけて…コタちゃんこないだチョコが好きって言ってたから」

プロポーズリングのようにパカッてやつ。
中には宝石みたいに綺麗なチョコレート。

私「えっっっっっ!」
神「次会った時にあげようと思ったら、賞味期限が意外に短いことに買ってから気付いて。今の季節なら常温で大丈夫らしいから、よかったら持って帰って」
私「えっ…すご、きれい…えぇ…え?」
神「俺の勝手だったのに来てくれてありがとうね。お友達と楽しんで。おやすみ」

驚きに目をパチパチさせる私を置いて、さらりと、本当に5分だけで立ち去ろうとする神。

神「心配だから飲み過ぎだけ気をつけてね」

一回だけ振り返ってにっこり。それからは一度も振り返らず本当に帰っていった。
は?なにこれ。月9ですか?

まぁ当たり前に友人にも話しますよ。自慢気にパカってして見せますよ。

「怪しいな」
「いくらジジイでもコタ相手にそんなことする利点がイケメンにはないよな」
「ねぇ、これ一粒3000円くらいするよ!」
「次会ったら眼球えぐられてこの箱に入れられるんじゃない?」
「ヤリ目だヤリ目。絶対そう」

自分の人間関係、治安悪すぎて泣いた。



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コタ

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【婚活記録する】
神と呼ばれた男『余談』

私は自他ともに認める面食い。
友達だった人を好きになる…なんてことは皆無。職場恋愛も全くなし。今まで、初対面で「かっこいい!好き!」以外に恋愛ルートの入り口がなかった女。

初めての彼氏は6歳上で、ダルビッシュと呼ばれていた。別れ際ぼこぼこにされた。

16歳も離れた人と付き合ったこともある。サッカーの有名な人(つね様って人)っぽいと周りに言われいた。束縛きつくなって別れようとしたら軟禁された。

直近の元カレは山本耕史に似ていた。ゴミカスだったしそもそも人間じゃなかった。

ここまでくれば、私と付き合おうとするイケメンはどこかおかしいぞと馬鹿でも気付く。

(神も付き合ったら何かあるんだろうな…あの顔面と付き合えるのは至福だが…程度によるな。痛いのと怖いのはもう嫌だし)

警察のお世話になるのは未成年までにしたい。

(年の差も結構あるし、今度はちゃんと冷静に考えてから行動しなくちゃ)

やばい奴ほど簡単に付き合えて、別れるのにめちゃくちゃ苦労する。ブラック企業と同じやんけ怖ぁ。

神と会う度に、LINE来る度に、めちゃくちゃキュンキュンして堪らなくて、そのご尊顔によだれ抑えるのに必死だったくせに、すぐさま付き合いたいとならなかったのは経験値による“嫌な予感”があったから。

女の勘は当たるって言うけど本当かな?



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コタ

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【婚活記録する】

神と呼ばれた男①

街コンから2週間くらいで先に神と会った。

私『今出てるシフトだと◯日、◯日、◯日が休みです。◯日〜◯日も早番なので、夜なら行けます』

神『◯日の夜にご飯食べに行こうか。俺も定時であがるよ』

後から聞いたが決して定時であがれる職場ではなく、午後から有給とって来てくれたとか。
有給使ってまでこちらに合わせてくれるの、嬉しすぎません?相手イケメンですよ?浮かれません?私だけ???

駅前集合。

神「お疲れ様。食べたいもの、行きたいところある?」

私「お疲れ様です。すみません、今から考えます」

神「じゃあ新しくできたあそこ行ってみる?俺も行ったことないんだけど」

そう言って連れて行ってもらったのはお洒落な夜カフェみたいな店。店員さんが若くて綺麗な顔した男女しかいなくて、ここの採用基準はスタバに倣ってるのか?と思った。

1回目のこの時に何話したか覚えてないけど、彼のスマートさに感動したのは覚えてる。

・店員さんに席の希望聞かれた際、私がブーツ履いてるのを確認し靴脱ぐところを断った。
・メニューをこちらに向けたまま選んだ。
・割り箸を取って割って渡してくれた。
・ドリンクの追加を聞いてくれるタイミングが絶妙。
・私がアホだから手をちょっと使って殻取らなきゃいけないエビのパスタを頼んだけど、自分のドリンクを注文する際に新しいおしぼりも2つ頼んでくれ、結局どちらも私に使わせてくれた。
・スマートさに私が感動を伝える度に「ただの年の功だから」と謙虚にはにかむ。

もちろん割り箸自分で割れるし、ドリンクも自分で伝えられるし、おしぼりも頼めるけど、こちらを気遣ってよく見てくれていて行動してくれていることが嬉しい。

その日はご飯だけで解散。タクシーで送ってくれたけど自宅知られるのは嫌で近くでいいと伝え「いや危ないから自宅まで」「いえいえ」というやり取りもなく「暗いから気をつけてね。家に着いたら教えて」と快く了承してくれた。

神だ。
全知全能だ。

ここで大きな疑問が生じる。

なぜ神は私を選んだのだろう。
もしかして私は勇者とか聖女の末裔なんか?





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コタ

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【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【最後に毒で刺す】

そろそろお開きってところからエリカ様とようやく合流(神イケオジと連絡先交換してからやっと隣に戻ってきてくれた)。

最初に私をいじり倒してげらげら笑ってた男性2人が、出口付近で一生懸命女性を誘っていた。

エリカ様「あいつら私より年収低いのによく参加できたよね〜」

綺麗な顔立ちに似合わぬクソデカボイス。
凍てつく男性2人。肝を冷やす私。立ち止まることはしないエリカ様。

ホテルを出てから、彼らとも話す時間があったのかと聞くと、一言も話してないとのこと。

私「なんで年収わかったの?」
エリカ様「え?知らないよ、興味もない。でもむかついたから」

マレフィセントかって。

その後エリカ様とバーで飲む。エリカ様は神に連絡先を聞き、やんわり断られたらしい。

エリカ様「はぁ〜、なのにコタが聞かれるなんて。神の主食は芋か」※直訳、イケメンがこんな芋女好きとは。

私「すまんな。婚活は戦だからな」
エリカ様「うざ。切り刻むぞ」
私「カラッと揚げたらフライドポテト♡」
エリカ様「は?」
※2人ともえぐい度数のカクテル飲んで酔っ払ってました。

あほすぎる会話の途中でLINEが。

ホテルマン『今日はありがとうございました。良かったら今度ご飯行きませんか』

神『週末と平日ならどっちが時間とりやすい?俺が合わせるからご飯行こう』

育ちと人の良さそうな、誠実さが笑顔から滲み出てるような人。
歳が離れてるけど度肝抜くようなイケメン。

私「私、明日死ぬんかな」
エリカ様「多分そう。お通夜は行くね」

葬式も来んかい。




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【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【神と呼ばれた男】

ホテルマン釈迦男とばかりずっと話しているわけにもいかず、30分くらい談笑し、LINE交換してから分かれた。

ホテルマンと話していた姿を見ていたからか、そこからはちらほらと何人かにお声がけいただき、惰性で連絡先交換。

「もうすぐで終了です。連絡先を聞きそびれている方はお急ぎください」

スタッフからの案内でざわざわする会場。
私はもうホテルマンのことしか考えてなかったので、なんか美味しいもの食べながらボケッとしてた。

そこに来た背の高い男。

「食べてるところごめんね。こんなおっさんだけど、よかったら俺とも連絡先交換してくれるかな」

こんな私でよければ…言いかけて男を見上げた時、まじで心臓止まるかと思った。いやあれは多分止まったな実際。

えぐい程のイケオジ。
竹野内豊をベースに、坂口憲二のワイルドさを隠し味に入れたような、そんな感じ(これ本当なんだ。この例え出した時に彼を知る者はみんな納得してくれるんだ)。

私(こんな田舎町にこんなイケオジいるわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉっっっ)

自分の正気を疑ってぽかんとしている私に、申し訳なさそうに笑うイケオジ。

「引いた?やっぱり年上すぎる?」

多分40代。そりゃ知り合いとかにいるその辺の40代が「婚活で26歳に連絡先聞いて」なんて話してたら「キモすぎんだろ、生きるセクハラに成り下がるな通報もんだぞ」だけど、竹野内豊ベースは話が違うっっっ!

もちろん連絡先交換した。何話したかも覚えてないし、ちゃんと言語を発していた自信もない。

後でエリカ様が飛んできた。

エリカ様「さっき神と連絡先交換してなかった!?」

神。
ああなるほど彼は神か。人間じゃなかったか。
ありがたい教えを愚かな婚活市場に広めに来たのかしら。

納得納得。神もLINEするのかぁー。
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コタ

コタ

【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【婚活最終章の予感】

地獄に蜘蛛の糸垂らして救出してくれた男性と2人きりで話した。

釈迦男「コタさん覚えてないと思うんですけど、実はお会いしたことがありまして」

コタ「え、本当ですか?どこだろう」

私はふらふら転職ばかりしており、それら全てが接客業だったこともあって、覚えのない方から「見たことある」「会ったことある」系は言われ慣れていた。

釈迦男「僕、◯◯ホテルに勤めてるんです」

◯◯ホテル〜???
働いたことないし、地元のホテルなんて泊まる機会もないし、出入りしてた業者もやったことないし…会社の飲み会とかで使ったことあったっけ?いや安居酒屋だよなぁ大抵…… 

釈迦男「以前、酔い潰れたお客様をフロントまで送ってくださったことがあるんです。覚えていませんか?」

コタ「えっ!!!!あ!!!!!?!?」

へべれけ医者の時だー!!!!!!
(マチアプで初めて会えた人が酔い潰れたので、そいつの宿泊ホテルまで送った)

釈迦男「なんて良い人なんだろうってみんなで話してたんです」

コタ「いえ…そんなそんな…」

獺祭飲みすぎたんですよ…
人の金で店の在庫尽きるまで飲んだんですよ…

釈迦男「今日入ってこられた時びっくりしました。あの日も、すみません、アプリで会っただけの人って言われてたから…連絡先聞けたら良かったのにな、なんて実は思ってて」

照れくさそうに笑いながら、緊張で小さく揺れる視線。

育ちの良さが滲み出る佇まいと、人の良さが醸し出されたハの字眉。

釈迦男「今日、よければ連絡先交換してもらえますか?」

ビビビときたとはこのことだろうか。
私はこの人と結婚できるのではないかと思った。
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コタ

コタ

【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【惚れてまうやろ】

普段着で飛び込み参加したお蔭で友人に見捨てられ、ネクタイの趣味最悪な男2人にゲラゲラ嘲笑された15分間。

スタッフの合図があったので、もう酒を取りに行こうと立ち上がった時。

「帰るの?」
「そんな怒んないで、冗談だよ」
「着替えてくるんじゃない?」
「あーそれがいいよ!笑」

まだこんないじり方をしてくる男性に、いい加減へらへらしてばかりの口から罵詈雑言飛び出してきそうなところ、別の男性がグラス片手に歩いてきた。

「よかったらお話できませんか?」

いかにも育ちが良さそうな、爽やかな雰囲気のある男性。見た感じ30代後半。似てはないけど、雰囲気だけだと小泉孝太郎みたいな感じ。

相席した男性陣より明らかに外見のスペックは高かったから、相席した全員がぎょっとしてた。
私だってぎょっとした。

(まさかの、おもしれー女展開!?!?!?)

こんなスカッとジャパンある!?(古)

私「あ、はい…あの、いや、ふへへ」
謎の男「飲み物取りに行くなら一緒に行きませんか。僕はお酒飲むんですが…」
私「私もです!行きます!」

早くこの地獄から足洗いたいっっっ!

謎の男「入ってこられた時から話しかけたかったんですよ。15分過ぎたら、他の人が行くより先にすぐ声かけようと思ってたんです」

こんな場違いの女にわざわざ目をつけてた?
とち狂ってんな。
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コタ

コタ

【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【そんな君を嫌いになれない】

飛び入りで参加した高年収男性限定街コン。

会場に集まった男性陣はみんなスーツ。
女性陣は結婚式の二次会みたいなワンピースやらツーピース。

エリカ様は元々ブランド志向だしヘアスタイルやメイクも気を抜かないから、普段着でもそこまで浮いてなかった。

そう、問題は私コタ。

安いパール付きニットに膝上巻きスカート、ごつめのブーツ。安物のバッグ。ブラッシングした程度のボブヘア。薄汚れたユニクロのダウンは受付で預かってもらえたからセーフ。

いや全然セーフじゃない。ここに立ってるだけでやばすぎる。

私「やばい…みんな結婚式の二次会なのに、私だけ夜マックスタイル」
エリカ様「うん、やばいね」
私「受付止めてくれよ!なんで私みたいなの通したんだよ!」
エリカ様「コタといると私まで引かれて高年収捕まえられないから、別行動するね。ごめんね付き合ってくれたのに。ここで悪目立ちしといて」
私「ええぇーーっ!容赦なさすぎ!」

でも野望に素直な君が好きっっっ。

エリカ様「一人くらい、おもしれー女って興味持って近づいて来てくれるよきっと」
私「そんなの少女漫画でも今時見ないよっ」
エリカ様「どうせ高年収とコタじゃ話合わないし脈ないって!私の為に死んでくれ!じゃあ元気でね!!」

本当に私から離れていったエリカ様。

バッカヤロー!だから女友達私らしかいないんだろジャイアンめっっ!

でもそんな君が好きっっっっ。

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コタ

コタ

【婚活記録する】

高年収男性限定街コン編
【飛び入り参加】

マチアプを始めるにあたり、私は周囲に婚活することを宣言しまくってた。
出会いに飢えていることを揶揄してくる人もいたけど、そんなの気にして婚期を逃したら堪ったもんじゃない。公言してれば紹介を受けたり合コンみたいな飲み会に誘ってもらえるので、少々の恥なんてかき捨てるどころかリサイクル。SDGs。

そのお蔭で、SNS通じてお久しぶりな同級生から連絡も来た。

「コタ婚活してるんでしょ?さとみちゃんから聞いた。街コン一緒に行かん?」

彼女の名前はエリカ様(仮名)。
さとみちゃんと私の昔の同級生で、綺麗な子。頭良くて気が強くて向上心高くて意識高い系で…あれ?韓国人の彼と結婚するって言って渡韓しなかったっけ?

私「韓国人の…」
エリカ様「あいつは死んだ。地元帰ったら連絡するからとりあえず一回会お。じゃあね」

そんなこんなで地元に帰ってきたエリカ様。

私「おかえり〜ジャイアン」
エリカ様「せめてジャイ子だろ」
私「とりあえず私が休みだったり早番の日の街コン調べてまとめてきたよ〜」
エリカ様「コタの仕事早いとこ好き♡ありがとう♡」

この頃は街コンブームで、1週間以内に開催されるものでもなかなか多かった。

エリカ様「え〜っ、高年収縛りの街コンこれ今日じゃん…これが良かったのに…」
私「そっか。まだ枠空いてるか問い合わせるね」
エリカ様「え」

あ然とするエリカ様を置いて運営に連絡。当日参加OKとのことだった。

私「行けるって。19時からだよ」
エリカ様「私、学生の時からコタのこと、なんて自堕落でお気楽で目障りなんだろうって思ってたけど、その行動の早さだけ本当に好き」
私「よせやい」

参加費握って高年収男性限定街コンに参加決定した。
開催場所がホテルのワンフロアということを、私はもっと意識しておくべきだった。


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コタ

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【婚活記録する】

下ネタ要素強めな話終

堀田さん「コタちゃんも結局信じてくれてないんでしょ?」

私「信じてもらうに値する努力や誠実さが足りてないよって話だったんだけど、具体的に何が足りないかって話する?」

堀田さん「いや、いい!ありがとう大丈夫」

この時点で日付変わってたはず。
1時間くらい経った時既に切り上げようとしていたのを、まぁまぁ聞きなよ、と強引に喋り続けて聞かせたもんだから、彼は堪ったもんじゃなかったろうに。

帰宅したらブロックされてた(当然の結果)。


後日、友人に話すと、ゴムアレルギーに対応した商品もあるにはあるらしいですね。
ネットで売ってるらしいよって一言で終わらせられる話だった。本当に無駄な労力。

友人「そんな変なのばっかと会って、もういいや、やめよってならないの?」
私「別にならんかな。会う時に期待してないから凹むこともないっていうか」
友人「鋼のメンタルすぎるでしょ」
私「いろんな人いるなってなって楽しいよ」

呑気にこんなこと話してた私。
傷つくことはあっても引きずらないタイプだから、本当にこの時点ではそんなに苦を感じていなかった。イラつくことはあるけど、そんなのお互い様だし。

が、次に街コンで出会うことになる2人の男に、この鋼のメンタルをぼこぼこにされることになる。
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コタ

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【婚活記録する】

下ネタ要素強めな話④

前回までのあらすじ…ゴムアレルギーのくせして体の相性確かめてから付き合いたいらしい。

私「なるほどなるほど」
堀田さん「ごめん…こんなこと言うとヤリ目みたいに思われるけど、信じてほしい。コタちゃんとのこと真剣に考えているからこそ打ち明けたんだ」
私「もうちょい突っ込んで聞いてもいい?」
堀田さん「もちろん」

※事前に書いておきますが、コタは舌先だけはよく回るうざいタイプの女です。不快にさせる可能性がありますので自己責任でお読みください。クレーム受け付けません。

私「まず、付き合ったり結婚を考える上で体の相性を重視しているって言うけど、それはどれくらいの優先度?」

堀田さん「どれくらいって言われると難しいけど、俺にとってはかなり重要」

私「体の相性良ければ年代も顔も問わない?性格は?相手が無職ニートでもOK?」

堀田さん「いや、ある程度はそりゃ好みがあるよ」

私「じゃあ堀田さんとしては、自分の恋愛対象内の年代で、ブスじゃなくて、社会人してて、性格も悪くなくて、なおかつ体の相性良くて求める頻度にあまり差がない人が理想なんだね?」

堀田さん「まぁ、そうなんだけど…でもそれって普通じゃない?女の人だってそうでしょ」

私「うん、多分そう。男も女も同じだと思う」

堀田さん「でしょ?だから」

私「だから私、多分今、年収1千万の男じゃないと無理って言う女を前にした男と同じ気持ちだと思う」

堀田さん「どういうこと?」

私「相手に体の相性まで求めるのは図々しいと思うんだよね。年収1千万求めるくらい」

堀田さん、目が点になる。
がんばれ堀田さん!ここで押し黙るとこの女の舌先三寸はもう止まらなくなるぞ!

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【婚活記録する】

下ネタ要素強めな話①

街コンやら相席屋やら参加しながらも、片手間に続けてはいたマチアプ。

相変わらずタップル一本で、入れ替わり立ち代わりで5人くらい同時にやり取りしてた。

その中で3ヶ月くらい一定の間隔でやり取りが続いていた人がいる。

料理人の29歳。堀田さん(仮名)。

一回「会おうよ」と誘われたけど、ドタキャンされたことや初めて会えた人が酔い潰れたエピソードを交えつつお断りすると、「それはきついわ。じゃあ俺のこと信用できるようになったら会いたい」と引き下がり、それでもやり取り続けてくれた人。

大体の人は一度断るとフェードアウトするから、好感があった。

何度か夜に電話することも。

堀田さん「俺、肌弱くてさ、子供の頃はそれで結構いじめられたんだよね。だから大人になってからそいつら見返したくて、とにかく女の子にモテたくて、めちゃくちゃ色々勉強したりしてさ」

私「モテる為の勉強って?」

堀田さん「心理学とか、女の子向けの雑誌とかで恋バナ特集あったら買って読んだり、カリスマ美容師とか人気モデルのモテの教科書みたいなの読んだり」

私「めっちゃ努力してる!!!すご!!」

堀田さん「いやいや…あほでしょ。女の子からしたらドン引きじゃない?大丈夫?」

いいえ、努力する人は等しく素晴らしい。
このエピソードを聞いて私は感動した。何度でも言う、努力する人はみんな素晴らしい!

私「もし堀田さんが嫌じゃなければ、来月休み合わせてご飯だけ行きませんか?」

堀田さん「ほんと?やったー」

マチアプで2回目の待ち合わせ決定。
私は婚活上での初対面ではもう飲まないと決めたので、彼の最寄りのコンビニまで迎えに行くことに。

電話も何度かしたし、写真も真面目そうな人だし、今回はなんだか期待できる気がしていた。







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コタ

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【婚活記録する】

相席屋潜入調査終

帰りの電車で感想&反省会。

さとみ「少なくとも26の女が行くところではなかったね〜」

私「それ思った。田舎だから?女は学生くらいの年齢層がベストって感じだよね」

さとみ「体感的には安いキャバ扱いされてる感じ」

私「女性側は完全無料だから、どうしても対等ってわけにはいかないね。仕方ないのかも」

さとみ「最後のおじさんは、タダ酒させない為に店側もどれでもいいから女つけて金払わせないと!て感じだったんだろうな」

私「普通は女の子つけるの難しいって話したらすんなり帰るのかな」

さとみ「待ってる間に話しかけてきた人、多分あのおっさんらのこと知ってたんだよ。私らがそこに回されるのわかってて声かけてきたんだ。親切心か面白がってかは知らないけど」

私「あの時すんなり帰ってればよかったね〜」

結論、田舎の相席屋に出会いはない。
若かったり美人だったりしたらもしかしてきっかけになり得るのかもだけど、そもそも美人は生きてるだけでいくらでも出会うものだろうからな(ど偏見と羨望)。

相席屋は二度と行かなかった。気付いたらいつの間にかつぶれてた。
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【婚活記録する】

相席屋潜入調査④

イタい30代と若いニューヨーク風を見送って、あと2組ほど話した気がするけど、なんの記憶もない。片鱗もない。

お腹いっぱいだし帰るか、と店員の元へ。
(女性は無料なのでお会計はないが、伝票を渡して帰る旨を店員に伝えて退店する)

入店の時にはいなかった(と思う)イケメン店員。ドラマのエキストラとかにいそう。

店員「帰りは電車?」
私(なんでタメ口やねん)
さとみ「はい、そのつもりです」
店員「終電までまだ時間あるなら、もう1席お願いできない?お姉さん達可愛いから…お願い」
私(お腹いっぱいだしお酒薄すぎて酔えないし、もう無理…疲れたし……)
さとみ「お兄さんの連絡先教えてくれるならいいですよ」
私(うぇっ!?!?!?!?いったな!!!!)
店員「ははは、いいよ!むしろ俺ラッキー!」
私(ぉん!?ま!?!?!?!?!?)

席の用意するからと入り口近くの待合ソファで待機。さとみはトイレへ。
その間に知らない男性がサッと隣に座った。

「ねぇ、変なおっさんとかキモい奴と相席になったらどうすんの?」

私「え?あー…はは…いやぁー…」

てか明らかに私より若くない!?さっきから何でみんな当たり前にタメ口なの!?大人同士だよ!?

さとみが戻ってきて、彼女にも同じ質問をぶつける謎の男。さとみがきょとんとしているとイケメン店員が戻ってきて「お会計済んだお客様はすぐ退店してください」と彼を追い払った。

店員「ごめんね待たせて。どうぞ〜」

私(何だったんだ…ちょっと酔っ払ってるっぽかったし、店員さん冷たい感じしたし、迷惑客的なやつ…?街コンのおこぼれ狙うナンパとかと同じ類?いやいや、あんな若い子にナンパされるなんてありえないし)

思えばここで引き返しておけばよかったんだ。
あの違和感は異変だったんだ(今さら8番出口パロ)。
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コタ

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相席屋潜入調査③

学生ノリ引きずったイタいだけの30代男性を見送った後、相席したのは若い子2人。

似てはないけど雰囲気的には芸人のニューヨークみたいな感じ。確か22歳とかだったはず。

もう私達の顔見た瞬間、屋敷ポジの方が露骨にテンション下がったのわかったよ。
ごめんね若くなくて…ごめんね美女でもなくて…年上の女にあたるなら北川景子みたいな人が良かったよね…

嶋佐ポジはひたすらにこにこしてる。

屋敷ポジ「腹減ってんだよね俺ら。超腹減ってる」

言い訳がましく言いながら料理めちゃくちゃ頼んで、めちゃくちゃ食べ始めた。こいつらと相席の間に食べちゃおうみたいな。

当時まだ26歳だった私はそんな露骨な態度されることが初めてで。

(あー!頭ではわかってたはずなのに…26歳って場所によってはもうこんな扱いなのかぁ!)
と現実の厳しさを突きつけられた気分。

年下男性慣れっこなさとみはにこにこで眺めていて「おいしい?」「可愛い子いた?」とか女神みたいに優しく声かけてて、嶋佐ポジはちょっと嬉しそう。

あー無理むり、つらい。現実から逃げたい。逃げよ逃げよ。私はイケオジによしよしされてデレデレに甘やかされたいんだっ。

私「ちょっとお手洗い行ってくるね」
屋敷ポジ「あ、俺も」

それぞれトイレへ避難。
トイレには「まじこいつと相席無理だからすぐ変えて!」て時の為に要望を出せる紙みたいなのがあり、テーブル番号書いて店員に渡すと時間が来る前に早々に席替えが行われる。

めっちゃ悩んだけど、いやいや…さすがに失礼すぎるだろ。てことで書かなかった。

トイレから戻る。
3分ほどしたら、店員が来て席替えを提案された。

屋敷ポジ「え!俺書いてないよ!俺書いてないのに何でだろ?お前なんかした?」
嶋佐ポジ「いや…」
屋敷ポジ「書いた?」
私「ううん…他の席の巻き添えじゃない?」
屋敷ポジ「あーそうかもね〜」

急にニッコニコで、そうだそうだきっとそうだ、と心底安心したような顔で席替えに応じる屋敷ポジ。真相は藪の中だけどさ…そんなニッコニコであんた…てか良いんだよ別に言い訳しなくても…潔く行ってきなよ…

さとみ「モロバレなのに可愛い〜」

可愛い!?可愛いだと!?!?

私は恋愛において年下本当に無理なんだなと再認識した26の夜。
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【婚活記録する】

相席屋潜入調査②

入店するとアプリ登録必須だったりモバイルオーダーの説明うんぬんだったり、かなり面倒だったのは覚えてるけど、細かいことはすべて忘れた(記録とは)。

印象的だったのは、アプリ入れたら「現在の男女比」みたいなの出てきて、男性◯人女性◯人って店内にいる人数出てくる!

当時の田舎町にこんなハイテクな店はなかったはず…受付予約できる回転寿司もこの時まだ地元には無かったから………

私「何のために!?すごいけど!」
さとみ「これで見て、今日女の子いるじゃんってなったら来るってことか〜」
私「えー!すご!なんかすご!」

田舎者丸出しではしゃぎながら席に案内される。

初めての相席人は三十代男性2人。
ひとりはバツイチ独身、ひとりは既婚者でなんと奥さん妊娠中。

「学生時代から楽しいことやろうってグループがあって、大人になってからも定期的に集まってんだけど、今日は相席屋行ってみようかってなったんだよね。他のテーブルにもう一組仲間がいるよ」

私「奥さん、妊娠中で大変じゃないんですか?よく許可してくれましたね。優しい」

「飲みに出るとしか言わないよ。いちいち何して遊んだなんて言わないじゃん、大人なんだから」

私「……へぇ〜…」

当然ながらこの頃の私は妊娠も未経験で独身だけど、それでもこの男に嫌悪は覚えた。

店員が声をかけにきたら席変わるって感じで、男性2人は他のテーブルへ。

さとみ「コタの好きそうな年代の2人だったじゃん。どうだった?」

私「学生時代のノリを引きずってるのキモいなと思った。見た目おっさんで口から出てくる言葉が学生と変わらないんなら年取るメリット何もないし価値もない」

さとみ「ねぇ!辛辣!」


一組めで早くも感じ始めていたのである。
どうやらこの店、出会い目的に来る場ではなさそうだぞ………????

ノリが合わなくてなんだかずっと苦しかった気がする。

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コタ

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【婚活記録する】

相席屋潜入調査①

既婚者さとみちゃん(仮名)と遠出。
さとみちゃんとその旦那さんは某YouTuberよりも早くからオープンマリッジを取り入れており、既婚者でありながら頼もしいマチアプの先輩でもあった。

へべれけ医者の話をしたら大爆笑。

さとみ「じゃあさ用事済んだら夜は相席屋行ってみない?私らの地元にはないし」

この頃、都会では話題になり既に飽きられていた様子の相席屋が、じわじわと地方都市にでき始めており、田舎者どもが「話題の相席屋ができたらしいぞ」とそわそわしていた。


もちろん私もそんな田舎者のひとり。

私「いいね!行ってみよう話題の相席屋!」

この頃の私は本当に頑張り屋さん(笑)。
出会いの匂いを嗅ぎ取れば、何も恐れることなく飛び込んでいく元気があった。

さとみ「女は無料なんだよね。すごいよね」
私「そんなとこに来る男なんているのかな?強制的に奢らされてるようなもんでしょ」
さとみ「インスタとかでは相席屋で出会ったとか見かけるけど、どうなんだろうね〜」
私「サラリーマンとかいるかな。くたびれた中韓管理職とか好き」
さとみ「私はチャラくてバカそうな若い子が好き」

男を取り合わなかったから私達ずっと親友でいられたのね…。

さて、未知なる相席屋。
夕飯時に向かうと思ったより賑わっており、内心ちょっとホッとする。

イメージ的には街コンのように、はじめまして〜、からにこやかに会話を広げ、楽しく食事するところって感じだけど…

真相やいかに。

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コタ

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【婚活記録する】

マチアプで初対面終
総まとめ…ジュエリー買ってもらってたらもっと大変だったな。

「あなたがどんなにお酒が好きで強くてもね、初対面の女性に酒を勧めてくる男は駄目だよ。そろそろやめときなって止めてくれる男にしときな。あなたなら焦らなくても必ずいい人いるから。怖い思いする必要はないよ」

自宅に送り届けてもらって、運転手さんに最後に言われた言葉。
去っていくタクシーをぼんやり見送りながら、そうかもなぁ…と思った冬の深夜。

いつもなら帰ってすぐご馳走さまでしたLINEするが、今しても奴は酔い潰れてるし、この騒動をシラフになった彼自身がどう受け止めるかもわからないので、翌日まで相手の出方を窺うことにする。

(まぁ…十中八九、昨日はごめんねだろうな)

そう来たらなんて返そうか…なんて考えながら就寝。もしかしたら恥のあまりこのまま音信不通かもしれない。

しかし翌朝、LINEは届いていた。

『楽しかった!また会おうね〜』

おまっ……えっ!?これだけ!?
記憶なかったパターン?それとも無かったことにしようとしてる?

どちらにせよ初対面で10個も下の女にあれだけ介助されといて、これは無いなぁ。
美味しかった、ご馳走さま、という最低限の礼儀だけ返して、三宅さんとのLINE終了。

と思いきや1ヶ月くらい経ってから

『明日また研修で〇〇(私の住んでるところから片道1時間くらいの地域)に行くから会おうよ』

地理がバグってるのか倫理観バグってるのか。
もちろん普通に仕事なので行くはずもない。そこに獺祭があるとも思えない。

あー…こっち方面に出てくる時用に遊び相手欲しかっただけなんだなぁ。
仕事あるからって断るとそれきり二度とLINEは来なかった。

獺祭の恩が一生ものだと思うなよ。
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コタ

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【婚活記録する】

マチアプで初対面⑦
前回までのあらすじ…タダほど高いもんはないなんて、昔の人は本当賢いなぁ。

へべれけの男性と、そのコートのポケット探る不審な低身長女に不穏な空気を察したのか、ホテルスタッフがそわそわとカウンター内に集まりだす。

私「あのすみません、あの男性ここに宿泊する予定の方なんですが、フルネーム知らなくて…ホテルの鍵これらしいんですが」

女性スタッフ「承知いたしました。失礼ですがお客様とのご関係は…?」

おでこ丸出しで超綺麗な人。この方相手にマチアプで今日初対面で酔い潰れてしまって…と説明する恥ずかしさたるや。

不審の目から同情に変わっていく視線。
同情するなら彼をよろしく。

私「あ、でもあの人、酔っているからかめちゃくちゃ体触ってくるから、できれば対応は男性の方にお願いできませんか。男性のスタッフさんいらっしゃいますか?呼べますか?必要であれば私から説明しますので」

話している間に男性スタッフが2人登場。三十代後半くらいの役職っぽい人と、若い新入社員っぽいフレッシュな人。

役職スタッフ「事情は他の者から聞きました。私どもスタッフにもお気遣いいただきありがとうございます。あとはこちらで」

私「よろしくお願いします。お忙しいのにお手数おかけします」

役職スタッフ「タクシーでお帰りですか?よければこちらで手配いたします。外は寒いですから、ここでお待ちいただいても」

私「帰ります、大丈夫です(超眠い)」

三宅さん「コタちゃん帰らないでよ。一緒に寝よー」

お前はもう寝ろ。抗うな。
デコ出し美人がドン引きしてるぞ。

ホテルを出てぶらぶらしながらタクシー捕まえるつもりでいたけど、都合よく目の前に空車のタクシーが!
日頃の行いじゃーん!て思いながら飛びつくと、私達をこのホテルまで送ってくれた強面運転手さんだった。

私「あっ…すみません…今度は私の家までいいですか?」

運転手「もちろんです。よかった。あなたくらいの年の娘がいるもんだから、心配で待ってたんだよ。すぐ戻ってきてホッとしたよ」

ニコリともせず振り返りもせずそんなことを言うもんだから、キュンです。

こんな渋い良い男の後ろで「ワンカップ〜♡」なんて言ってたのか…最速黒歴史。


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コタ

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【婚活記録する】

マチアプで初対面⑤
前回までのあらすじ…獺祭と刺身の5種盛りお願いしまーす。


私「獺祭おいしーっっっっ!」
三宅さん「日本酒一気飲みする女の子初めてだよ!飲んで飲んで!」

とにかく美味しくて陽気で楽しい席だった。
三宅さんも結構飲むタイプなんだなーと思いながら大学病院の話を聞く。

教授は全員愛人がいる。
女医や看護士は怖いから恋愛感情を抱けない。
子供が苦しむ姿は本当につらい。
医者の妻が集まる婦人会がある。

私「わぁ、リアル白い巨塔だ」
三宅さん「いや本当にそう。俺が言うのも変だけど大学病院勤務の医者なんて結婚するものじゃない」

知らない世界の話がとても好き。
なので酒も進む進む。

2時間くらい楽しく飲んでいたところ。

店員「お客様申し訳ありません…こちらで獺祭は終わりです」

店の獺祭の在庫が尽きた(そんなに飲んでないと思うけど…元々在庫薄かったのだと思う)

私「あ、すみません、飲み過ぎましたね」
三宅さん「いやいや…お腹もいっぱいだし、キリもいいし、それ飲んだら出ようか」

さぁお会計、と立ち上がったところで、穏やかににこにこしていた三宅さんがグラッと大きく揺れた。

ガッターーーーーン!!!!!!!

三宅さーーーーーーーーんッッッ!!!!

私「大丈夫ですか!?どこかぶつけてませんか!?」
三宅さん「大丈夫…大丈夫…」

ふらっふら。
今にも転びそうでヒヤヒヤ。
店員さん達も心配と好奇の目で見守る中、彼は最後まで私から一銭も受け取らなかった。

店を出てから彼がふらつくついでに抱きついてきた。

三宅さん「俺、まだコタちゃんと一緒にいたい」

いける!?!?!?2軒目いけるのか!?!?!?


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コタ

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【婚活記録する】

マチアプで初対面④
前回までのあらすじ…会ったばかりの女にジュエリー買おうとするな。怖い。


無事に生きて居酒屋到着。

カウンター席か個室か店員さんより聞かれる。

三宅さん「どっちがいいとかある?」
私「どちらでも」
三宅さん「じゃあカウンターでお願いします」

店員さんにも敬語使えるの素晴らしい。

女ひとりでも平気でカウンター席で飲んでられる私(当時の田舎町では悪目立ちしてた)。
個室でなくカウンター席を選んでくれたことに個人的に好感度上がる。

私「カウンター席、いいですよね」
三宅さん「うん。カウンターなら隣で座れるし、その方が近くていいよね」

あ!そういうこと!?!?
もう好きじゃん私のこと!(チョロすぎ女)

三宅さん「俺は何でも食べれるから、コタちゃん食べたいもの好きに頼みな」
私「えぇ〜…そんなこと言うと私、遠慮しませんよ?刺身の5種盛り頼むし、獺祭とか頼んじゃいますよ?割り勘でもえぐいことなるかもしれませんよ?」
三宅さん「割り勘?しないよ〜。歳いくつ離れてると思ってるの。男を立ててよ」

当時、私が26歳。三宅さんが37歳。
そうか…10歳も下の子とご飯行って割り勘はプライドに障るパターンあるのか。同性でもそうかもしれない。

三宅さん「というか、若いのに日本酒飲むんだ?」
私「炭酸が飲めないので、お酒はカクテルか日本酒か梅酒ですね…洋酒は喉焼けて仕事で困るので(接客業)」
三宅さん「炭酸飲めないの可愛いのに、日本酒いけるのかっこいい。好きなだけ飲んでほしい」
私「えええええぇぇぇ(歓喜の戸惑い)」

思えばここで私は判断を誤っていた。
獺祭なんて低学歴の低収入女はほとんど飲めないからさ…好きなだけなんて言われたらさ。

あと高い日本酒ってどうしてあんなに飲みやすくてほとんど水なんでしょう。
500mlペットボトルで飲めそう。
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コタ

コタ

【婚活記録する】

マチアプで初対面③
前回までのあらすじ…医者とは初対面の女性と手を繋ぐよう教育されてるようだ。


目的の店に行くには百貨店の1階を突っ切るほうが早いし寒くないので、一緒に百貨店IN。
(時期的にちょうど今くらい…クリスマス前の寒い冬)

ジュエリーショップの前を通りかかり、つい私は煌びやかなショーケースに目を奪われた。

私「かわいい〜。クリスマス来ますもんね。三宅さんクリスマスは毎年こう過ごすとかありますか?」

これは初対面相手のクリスマス用に考えてた話題。
家族と過ごす、仕事だと思う、友達と…などの返答が予想され、コタさんは?と返された時に、「私は姉や兄とM−1グランプリ見るのが楽しみです!」と答える予定。
お笑い好きならM−1グランプリに話題が進むし、興味なければ家族構成に逃げやすいし、どちらにせよ会話が続きやすく、気まずくもならない。

はずだった。

三宅さん「ん?どれ?」

ショーケースの前で立ち止まる彼。手を繋いでるのでもちろん私も立ち止まる。

私「えっ…あ、あそこ、クリスマスギフト用にたくさんありますねって意味で…」
三宅さん「どれが好き?」
私「えっ?どれがってわけじゃ…」
三宅さん「いいよ。これくらいなら全然買ってあげるよ」
私「えっ!?!?なんで!?!?」

確かにハイブランドではないから、相場としては5万〜15万ってところ…
でも私、まだ会って十五分の女ですけど!?

私「そんなつもりで言ったんじゃないです。ごめんなさい。大丈夫です」
三宅さん「これくらいいいのに」
私「行きましょう。お腹空きました」

店員もぎこちない空気を察して、接客に踏み切れず観察眼向けてきてる。私は逃げるようにどのショーケースにも一瞥すら向けず、足早にフロアを突っ切った。

三宅さん「コタちゃんは謙虚なんだね」

いや怖いねん。
なんで会って十五分で買ってもらえるのよ。
殺されるのか?さっきこれ買ってやったんだからって首絞められるんか?

5万のネックレスで命の危機を感じる女。




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コタ

コタ

【婚活記録する】

マチアプで初対面②
前回までのあらすじ…大学病院勤務の医者三宅さんは実在した。

改札前で改札向いたまま待っていたのに、三宅さんは背後から現れた。
トイレ行ってた、と彼は言ったけど、今思えば私を確認してから出てきたんだろうな…すっぽかされる可能性もあったのかな。

なにはともあれ、祝☆マチアプ初対面。

背が高く細身。言って委員会って番組に出てる、天皇の親戚って人に雰囲気似てた。あのパーツでシュッとした細面(伝われ)。

「あぁ~よかった、会えて」

ほっとしたように笑った顔で、私もちょっとほっとした。相手も同じように不安だったのかと思うと安心する。

三宅「どこかおすすめのお店とか行きたいところある?」

コタ「あっ…ごめんなさい。会えるか不安だったので考えてなくて…今から探します。三宅さん苦手なものありますか?」

三宅「じゃあ俺が新幹線で探してた店でもいいかな。ここなんだけど」

お店調べてくれてたんだ…地元民の私が探して提案すべきだったな…とプチ反省。

コタ「あ、わかります!行きましょう!案内します!」

三宅「ありがとう。お願いします」

歩き出した私の隣にさっと並んで、さりげなく手を繋いできた。

コタ(えー!手!すご!!!)

しれっと繋がれたので振り払うこともなく、そのまま歩いた。初対面でもさりげなくこういうことできる人ってどんな教育受けてきたの。

医者ってこんなもん???


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