
毛利奈由
いつか灰になるのに
03 nagoya
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SKY星を紡ぐ子どもたち

毛利奈由
それも私のひとつの部分だけど、すごく私を見失う。
ゆっくり、私の中で私を培養すると、じっくり浮き出てくる感情がある。
私の心の中でしか動かない、確かな情動が現れる。

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由
赤黒い雲から手が伸び、ツタを引っ張ったかと思えば、かすめ、かすめつづけ、やっとの思いで届いたかと思えば、糸もずく状の脳波を掴んでいるに過ぎなかった、そう、あの瞬間の心の感触。
僕の眼球は激しく膨れ上がれ、世界が虹色に移りゆく時、腕は痙攣して、血を舐めるのもやっとだった。
脳が平たくなるほどの意識の中、悲鳴を聞き続けても倒れなかった僕の、震わない心よ。
銀河のいななきさえも通さず、果てのときを過ごし続ける、僕の鼓膜よ。
星が死んだ音さえ聞こえない、僕の神経よ。
青黒い雲から、足首が造られた時、降り立った地面が、どうか、ふかふかのこおりでありますように。

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由
うさぎが見える……。

毛利奈由
2人で話に話し込んだあと、試しに詩本文を書いてもらい、インスピレーションを受け私が創作し、タイトルをつけてもらいました。
題名 ふたつのまぶた
無風が皮膚の奥を刺した。
ただ白い世界に溶けてゆく、
人が人型じゃなくなっていく。
無でも有でもない。
砂も月も存在しない。
溶けてゆく
溶けてゆく
溶けてゆく…
水もないのに溶けてゆく…。
………………………………。
でもどうにも思い出した。
手に感じるざらつき、砂への渇望、月光がグラスに反射して、私の指から流れる血を照らしていた。
ハッキリと思い出す。
つやつやとした葉に、のぼるテントウムシ、電柱にかけられた犬の尿、溝に咲いたクローバーに伝っていく。
ああ、全て思い出した。
そして
まぶたを、
その奥にある2枚目のまぶたも、
両方一気に閉じた。

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由
温めながら

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由

毛利奈由
残ったご飯を一緒に片付けるということ

毛利奈由

毛利奈由
