心の自立のコツ
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老松こも
会社は信頼関係で成り立っているから、人間不信の私では上手く行かないに決まっている。そう思っていた時期もあります。
でも、違ったのです。私が想定していた信頼関係とは似ても似つかぬ別物の信頼関係でした。
プライベートにおける信頼関係とは、過程に発生するものであり、裏切りとは期待値に届かないことであったり、そもそも結果が出ないことに対する不信でした。
しかし、ビジネスに於いては違います。
ビジネスでは、結果に対する評価なのです。過程は見ていません。見えないものは存在しないものとして扱い、そして出てきた結果のみを見ます。
報連相をしっかり行うこととはよく言ったもので、報連相のそれぞれにおいて、結果は更新され続けます。結果を報告し続けることで、連絡し続けることで、そのたびに信頼関係が更新され続けるということです。
相手は、あなたがどれくらい仕事ができるのかを見極めたいのです。その結果を担保として新しい仕事を任せるのです。
なので、ある仕事を始めて、経過を全て報告していれば、どの段階までできているのか上司は把握することができます。
ところがある仕事を始めて、最終結果だけできませんでしたと伝えても、上司は過程を知らないのでどこまでできるのか分かりません。なので、最終結果だけ伝える人の過程は存在しないことになり、すべてできない人のように扱われます。
過程を伝えていくことにより、上司からの信頼が更新されるので、最終結果だけ伝えるようにしてしまうと、信頼関係の更新は一度きりです。
仕事での信頼は、報連相の積み重ねで簡単に積み上げることができます。
人間不信の星
3
老松こも
新生活で上手くいかなかったり裏切られたりする日々を乗り越えるための術を、皆で分かち合えたらと思います。
人間不信の星3老松こも
「これって本当のことを言っているのかな」
という考えを用意しておきます。
その後、実際に調べてみます。調べる方法はネット検索で構いません。
それで全体の一部しか言ってないことや曲解して述べているのが分かったときは、そっとミュートして下さい。
反論したり指摘したりすると、調べなきゃいけないことが増えるだけですので、基本スルーしましょう。
もしくは、最初から調べず、無視するというのも手です。代わりに、気になったことは自分で調べる癖を身につければ、偽の情報に騙されずに済みます。
自分に必要な情報は自分で調べることで、それ以外は全て娯楽と思うようにすると、楽になるかもしれません。
人間不信の星2老松こも
だから、こんなことさえも分からないのが当たり前だと思いましょう。他人はあなたの人生を歩んできたあなた自身ではないのです。
他人はあなたの心を読めるわけではありません。他人はあなたのことをあなたの常識で測ってくれません。他人の常識にあなたを当てはめようとします。
自分のことを分かってあげられるのは自分だけです。だから、あなたがあなた自身のことを言葉に変換しなければ、他人はあなたのことがわからないのです。
心を言葉に変換する練習を重ねましょう。
私も頑張ります。
人間不信の星2老松こも
しかし、信用というものはすぐに得られるものではありません。信用というものが効力を発揮するためには、些細なことに対する成功や真摯な対応を積み重ねていくことでしか得られないものです。
会社においては、社が示す役割を全うすることであったり、遅刻しないこと、約束は守ること、問題を報告すること、小さな成功体験を積み重ねること。おそらくは社会人生活を送るうえで、どの会社でも必要とされる、誰であっても避けて通れない要素だと言えます。
信用を積み上げて積み上げて、この人は会社にとって有益なことしかしないという信用まで到達した時、始めて会社はその人の言葉の担保に、これまでの信用を用いることが出来るのです。
つまり、入社してすぐの新入社員には信用がありません。だから、新入社員が感じた疑問や仕事のやり方があったとしても、それを口にしたところで誰もあなたを信じてくれません。
あなたが会社から信用される存在になるためには、まずは会社の指示のとおりに動き、会社に対して敵対するつもりがないことを示しましょう。そして、会社に利益を与える存在であることを示しましょう。その先にある出世の後に、役職の責任を放棄しない優良な社員であることを示しましょう。
そうして会社からの信用厚く、会社になくてはならない存在になった時、始めてあなたの意見を信用してくれるようになります。
新入社員のみなさん、くじけず、努力して、会社からの信用を勝ち取ってくださいね！
人間不信の星2