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農業の高齢化、後継者問題の解決策とは?農業の高齢化、後継者問題の解決策とは?

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大体、減反政策する事は大間違い。
農林省は馬鹿しかいないから、若い農家が育たない。JAとか中間業者の利権を考えるよりも小作農の直売所をもっと増やすべき。
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皆さま、お互いに頑張りましょ❤️‍🔥

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大濠VS東山たのしみー!
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#鹿児島
#桜島
#おはようございます
#年末年始
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ウエハース

ウエハース

Threadsの近辺の電車路線での話題の投稿をおすすめしてくるのが気味悪過ぎる。
何故北海道とか鹿児島とかじゃなく最寄りばかりなんだ
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天月 兎

天月 兎

サフラン色の栄光──不滅より終焉を贈るまで
最終話 後編

ルーヴェリアの胸元に手を当て、その心臓目掛けて魔力を流し込み、内側で破裂させる。
次撃を放とうと振り上げられたルーヴェリアの剣先が、空を見上げたままぴたりと止まった。
魔術が解け、暗闇に染まっていた視界が戻ると、そこにはなんとも人間らしい表情を浮かべた魔族が居た。
今にも泣き出しそうな、悲しそうな、寂しそうな、それでいて口角は少しだけ上がっている。
どうしてそんな顔をするのか分からなかった。
ルーヴェリア「あ…」
手から力が抜けて、剣が滑り落ちていく。
足に力が入らなくなって、膝から崩れ落ちていく。
口から赤黒い液体を零しながら倒れ伏すルーヴェリアに、魔王は背を向けて歩き出そうとした。
ルーヴェリア(まだ…)
その足首を、渾身の力で掴む。
魔王すらどこにそんな力があるのかと目を瞠るほどに強い力だ。
ルーヴェリア(まだ…殺せていない…)
もう片方の手が血に塗れたイレディアの服の裾を掴んだ。
這い上がるように、更に手を伸ばし、魔王の腕を掴……。
ルーヴェリアの首が斬り落とされる。
動力源を失った腕は力尽き、今度こそ地に臥した。

ああ…守れなかった。
魔女が魔王に駆け寄っていく光景を最期に、視覚も聴覚も失われた。

ある日、行軍の途中で拾ったチョーカー。
地面には「私の生きた証」と書かれていた。
コルセリカ団長、ごめんなさい。
ある日、援軍に駆けつけたが間に合わず壊滅した自陣の中でブレスレットを拾った。
ソーリャ、ごめんね。
ある日、防衛戦を前にしてペンダントを渡された。
「俺の分まで、俺の愛した人が愛した国を守ってくれ」
マルス団長、ごめんなさい。
ある日、帰還途中で見慣れたヘルムを拾った。
前を向けと叱咤してくれた人のものだった。
ディゼン団長、ごめんなさい。
ある日、異国の少年は自らを犠牲にして奪還戦を勝利に導いた。
彼の生きた国に基づき、ブーツを脱がせてから葬儀をした。
ナギ、ごめんなさい。
ある日、背中を預けて戦った少女が愛用していたガントレットを託された。
「兄貴がやらかしたら、これでぶん殴ってください」
クワイア、ごめんなさい。
ある日、守るべきものを守り切って勇敢に死んでいった騎士を労った。
守りたいという意志を継ぐため、彼が身につけていた胸鎧を自分に合うよう調整してもらった。
テオ、ごめんなさい。
ある日、誕生日プレゼントに手袋を贈ってくれた人がいた。
自分の事情を知る人物の中で、唯一心を許した人。
クレスト、ごめんなさい。
ある日、愛した人が死んだ。
彼は何年も前に、凪いだ海を思わせる宝石のついたブローチをくれた。
殿下、ごめんなさい。
何一つ、誰一人、私は守れませんでした。
家族も、生まれ育った村も、忠誠を誓った国も、仲間も、何もかも。
命も時間も、全てを捧げたのに。
無力感と申し訳なさに打ちひしがれながら、サフラニア王国最後の騎士はその意識を闇に沈めた。

イレディア「逝った、か」
肩越しに目を閉じた騎士の首を顧みて、そっと息を吐く。
サーシャ「中々にしつこかったわね。貴女が手出し無用なんて命じなければ私がさっさと殺したのに」
冷めた目で同じものを見ながら、サーシャはふと違和感を感じてイレディアを見た。
血に染まった衣服、返り血だろうと思っていたが…。
サーシャ「貴女…傷……」
一番初め、死闘が始まる前に負ったイレディアの傷は癒えていない。
魔核があるなら、もう塞がっていてもおかしくはないのに、未だにどくどくと血を流している。
まさか、あの傷をずっと負ったまま戦っていたのか、この魔王は。
イレディア「………サーシャ、魔界に戻ったらあのクソ野郎に暫くの間統治を任せると伝えてくれ」
いや何を、何を言っている?
傷を治して自分で伝えればいい、人間界を支配するまでもう少しかかるからその間は任せる、と。
いや、イレディアにはもう魔力が残っていない。
サーシャが治癒の魔術を施そうとするのを、イレディアは止めた。
サーシャ「なんで!」
イレディア「これで…いいんだ…」
頽れるイレディアの体を支えながら叫ぶ。
サーシャ「どうして拒むの!治させてよ!あの剣に何か特殊な力でもあったの!?それなら私が時間を巻き戻すでも因果律を捻じ曲げるでもして治すわよ!どうして…!」
腕の中の魔王は力無く笑って答えた。
イレディア「このまま死なせてくれ…それがこの戦いの目的でもある……それにな、私は人間なんだ」
──は?
魔界を統治するに相応しい絶対的な力を持つ魔王。
七の種族の祖を従え、上層から下層までを統一した偉業を成した魔界の王。
それが、人間だった…?
そんなこと、今まで一度も口にしなかったではないか。
誰も。
それに、目的って。
サーシャ「冗談はやめてよ…自分が死ぬために戦ってきたってどういうこと…」
長い時間を一緒に過ごしてきたが、出会ってから今の今まで騙していたというのか。
怒りと困惑で声が震える。
イレディアは端的ではあるが、ちゃんと説明をしてくれた。
曰く、全ては魔界を変えるためだった。と。
自分は魔界の下層に攫われた奴隷の子供だった。
非業な行いを繰り返す魔族らに嫌悪感を抱き続けた末、その機会がやってきたから主人を殺して下層を飛び出し、当時は空席となっていた玉座を目指したのだそうだ。
事あるごとにゲートを開き、人間を攫っては奴隷として扱ってきた魔界。
魔王になり、奴隷商を違法なものと制定し、逆らうものは容赦無く切り捨て排除した。
それでも、長年に渡って染みついた慣習が削がれることは無かった。
ならば人間と魔族の接点を消してしまえばいいと考えたらしい。
魔族側がゲートを開くなら、ゲートを開く理由を潰せばいいと。
イレディア「…サーシャ。魔界に慰霊碑を建てろ…人間が魔王を殺したと、人間を讃える文を刻み、人間の持つ力の強さを奴らに思い知らせろ…そして伝えてくれ……この戦いの凄惨さを」
生きるものは皆、命を脅かす存在を忌避する。
人間も脅威になると知れば、そしてその脅威は魔王を討ち滅ぼす程のものと知れば、馬鹿な真似をする魔族は減り、最終的に人間界に魔族が現れることは無くなるだろう。
サーシャ「…そのために…私も…皆のことも…騙していたの…?」
イレディア「……いや、彼奴らには戦いを始める前に告げてあった。死んでもらうことになる、とな」
自分をかき抱くサーシャの顔がぼやけて見えなくなっていく。
そろそろ時間だ。
イレディア「身勝手なことだとは思ってる…だが、な…お前だってこれ以上、お前と同じようになる奴が増えるのは望まないだろう……?」
ああ、なんて狡いことを言うんだ。
サーシャ「それは、そうだけど、でも…私だって、私だって親友を……貴女を、失いたくないのに…」
イレディアは、とても残酷なことを口にした。
イレディア「お前しか…私の望みを託せる人が居ないんだ…頼む……ミュイール。私の願いを…望みを…背負ってくれ…」
サーシャ「…っ………」
かつての名前で呼ばれて、言葉を返せなくなった。
けれど、可能だ。
永遠の時を生きる自分なら、イレディアの抱いた魔界を変えたいという願いのために、悠久を彷徨いながらこの戦いを戒めの物語として語り継ぐことが。
サーシャ「…………わかったわ。おやすみなさい、イレディア」
イレディア「…すまない……そして、ありがとう」
その言葉を最期に、イレディアは息を引き取った。
魔女の琥珀色の双眸から、赤い涙が流れる。
悲しみのあまり、怒りのあまり、世界を呪うあまり。
まだ少しだけ温もりを感じる骸を抱いて、その熱が消え去り、冷え切るまで慟哭した。
涙は彼女の瞳を赤く、紅く、朱く、緋く染めていく。
夜が明けても、その泣き叫ぶ声が止むことは無かった。

とおい むかしの おはなしです。
まかいを おさめる 7にんのまものと
まおうさまが いました。

あるひ まおうさまは 7にんのまものと
にんげんを おそいにいきました。

つよいちからをもった まおうさまに
にんげんたちは たおされていきました。

7にんのまものたちも たおされていきました。
しかし まおうさまが つよいちからで
すべての くにを ほろぼしました。

それでも まおうさまに たちむかう
ゆうかんな ひとりの きしがいたのです。
きしは けっしてあきらめず なんども
まおうさまと けんを かわしました。

まおうさまは とてもつよくて
きしを たおしましたが
きしも まおうさまを たおしました。

にんげんは とてもつよい まおうさまを
たおしたのです。

だから にんげんを おそってはいけません。
おこった にんげんは とてもこわいから。
そうして まかいの さいかそうには
その れきしをきざんだ せきひが
たてられることになったのです。

眠りに就く前に、赤い瞳の魔女が読んでくれるおとぎばなし。
ベッドの上で少女は魔女に問う。
「ねえ、でも人間はこっちの世界にやってくるよ?もう私たちは、向こうに行ってないのに」
魔族の干渉が途絶えた後、人間界からは魔力というものが消えていった。
それ故魔術を扱える人間は減っていったのだ。
そうして長い月日を経ると、魔術を扱える人間は隔世遺伝でごく稀に生まれてくる程度になった。
そして彼ら、彼女らは、同じ人間から迫害を受けた。
後の世で魔女狩りと言われることとなる。
魔女は答えた。
「こちら側に来る人たちはね、向こう側にいる人たちに虐められたから逃げてきただけなの。だから、守ってあげないといけないのよ」
少女は無垢な眼差しで魔女を暫く見つめて、また問いかけた。
「じゃあ、向こう側にいる人間は悪い人間なの?」
魔女は少しだけ戸惑ってから頷いた。
「…ええ、そういうことになるわね……さあ、そろそろ眠りなさいな。いつまでも起きていると、また煩いのが来るわ」
少女はうんと頷いて布団を被り直すと、部屋の蝋燭を消しにいく魔女の背に声をかける。
「おやすみなさい、ミュイール」
「おやすみなさい」

時折考える。
あの騎士と魔王は、どちらが正しかったのか。
己の目的のために多くのものに犠牲を強いた魔王は正しかったのか。
ただ守りたいものを守るために多くのものを犠牲にした騎士は正しかったのか。
二人ともただ、守りたかっただけだ。
魔族も、人間も。
だからあの戦いは、どちらも正しくて、何一つ間違ってなどいなかった。
いつもこの答えに辿り着く。

人間と魔族の争いに終焉を贈りましょう。
永遠に生き、悠久を彷徨う不滅の魔女より。
荒れ果てた魔界の最下層。
瘴気の満ちる誰も寄りつかない場所に、寂しげに建つ石碑が一つ。

──魔王を討ち滅ぼした人間を讃えよ。

そこに花が添えられたことは、ただの一度も無い。
これまでも、これからも。
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そたち46

そたち46

今年もお世話になりました[好き]

仕事がやる気出ない時、なにも楽しみがない時、乃木坂に今年も救われた気がします[キラッ]

あまり趣味や興味を持てない私には適度な刺激で人生を彩ってくれている気がします。
#川﨑桜 #乃木坂46 #賀喜遥香 #遠藤さくら
さくちゃん、かっきー、さくたんには特に元気をもらえた1年でした[ほほえむ]
乃木坂46の星乃木坂46の星
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天月 兎

天月 兎

サフラン色の栄光──不滅より終焉を贈るまで
最終話 前編

死闘、そうとしか言いようのない殺し合いが繰り広げられている。
ルーヴェリアは今までの傷を全て癒すために魔装具を循環していた魔力を吸収した。
戦いに使える魔力は残っていないので、単純に殴るような形になる。
一方で魔王イレディアはといえば、魔力で編み出した鎖で足を引こうとするわ、隙の生まれた背後から矢の、正確には細剣の雨を降らせるわとやりたい放題。
それでいて腕力はルーヴェリアの数倍。
流石魔族といったところか。
そんな馬鹿力が剣を振り下ろせば全身が痺れる程に衝撃を受けるのは必至だった。
明らかに、ルーヴェリアが劣勢。
正面に集中すれば背後からの攻撃の全てを防ぎ切ることは出来ず、かといってそればかりを気にしていては頭をかち割られてしまうため、ルーヴェリアの背中には既に幾本かの細剣が突き刺さっていた。
イレディア「痛そうだなぁ、治してやろうか?」
余裕の笑みを浮かべるクソ女。
本当に腹が立って仕方がない。
ルーヴェリア「結構だ、生憎と痛みは感じないタチでな!!」
右から。左から。それでも駄目ならもっと踏み込んで正面から。まだ足りない。袈裟にも十字にも剣を振る。
全てを受け止める度に床には罅が入り、裂けた天井はその穴を広げていった。
それほどの風圧と衝撃が生じるほどルーヴェリアの剣もまた、人間離れしていたのだった。
いつか、誰かが言った。
「帝国の砲弾を弾き返した志願兵がいる」
いつか、誰かが言った。
「大型魔獣を拳で倒した志願兵がいる」
不老不死になる前から独学でも色々と努力していたおかげか、こと戦闘において右に出る者は居ないと言われるほど抜きん出た才能を持っていた。
その単純な才能と、魔術を自在に操りながら数倍の力で捻じ伏せようとする力の戦い。
傷を負っていても、それを感じさせない苛烈なルーヴェリアの動きは、徐々にイレディアを押していく。
イレディアの魔力が室内を満たした。
サーシャ「嘘っ!?」
慌てて裂けた天井の向こう側へ転移するサーシャ。
室内に満ちた魔力が文字通り大きな爆発を起こして天井も壁も床も吹き飛ばす。
玉座の間のみならず、その下の階、更に下の階までもが崩れ去っていく。
防御が間に合わなかったルーヴェリアは無論爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされ、騎士団の宿舎がある方へと体が転がった。
イレディアは魔力を用いて優雅に浮遊している。
見下すようなその目が嫌いだ。
地面に剣を突き立て、血反吐を吐きながら立ち上がる。
怒りに満ちた群青色の瞳が魔王を睨みつけた。
崩れ落ちた城の向こうで輝く月の光さえ遮るその体が嫌いだ。
イレディア「まだ戦うのか。そんな体で」
ルーヴェリア「当…然だ」
爆発が直撃した体は彼方此方の肉が裂け、深い火傷を負っていて、生きているのが不思議な状態だった。
戦うというのなら、息を整える時間が必要だろう。
少し話でもしてやるか。
イレディア「お前の守る国は滅びた。お前の守ってきた人間は皆死んだ。それなのに、何故まだ戦う?」
確かに国は滅んだ。
サフラニアはもう無い。
文明も人も破壊し尽くされたウェス・トリステスという地方は、存在したことすら忘れ去られるのだろう。
守るべき人も、守りたかった人も、もう誰一人生きてはいない。
それでも。
ルーヴェリア「お前を…ここで、倒さなければ……っ…」
言葉を血の塊に遮られるも、それを吐き出しながら魔王を見据え、言い放つ。
ルーヴェリア「この地方だけじゃなく…人間界の全てが…危険に、晒されるだろう…私はそれを阻止する……!」
まだ崩れている途中の瓦礫いくつかを踏み締めて足がけにし、宙に浮くイレディアに向けて剣を薙ぎ払う。
弾いた剣は先ほどよりも重く、次いで受け止めた二撃目は自分の片腕だけでは支えきれない。
結果背中から落下していく。
イレディア「おい、これは重力操作の魔術だろう!そんなことをしたら」
魔術の代わりに生命力が削られ、死んでしまうのだぞと言いかけたその先を塞がれた。
ルーヴェリア「だから何だ、お前が死ぬなら命だって惜しくはない!」
サフラニアはもう無い。国はない。
愛する人もいない。
なら私は此方の世界を守るために、この魔王を殺すだけだ!!!
瓦礫の山に背中を強かにぶつけながら思う。
イレディア(なんて滅茶苦茶なことをする奴だ…)
自分がしたこと、していることもそれなりに滅茶苦茶なことと自負しているが、これ程までではない。
ルーヴェリアの魔術行使は止まらない。
正眼に押し込まれた剣が何百、何千、何万倍の重さになっていく。
イレディア「ち…」
瓦礫すら砕いて地面に沈んでいく体、流石に余裕の色を無くす。
剣を掴んでいない方の手を剣先に添えて両手で防ぎながら、身体強化の魔術を脚に凝縮させてルーヴェリアの腹を蹴り飛ばす。
ルーヴェリア「っ!」
息が詰まるのと同時に、内臓が潰れたのが嫌でもわかる。
それでも今度は地面を転がらないようにと、後方に弾けていく途中で体勢を整えて地に足をつけ、また肉薄する。
イレディアが立ち上がった時にはもう、ルーヴェリアは目の前に迫っていた。
間違いない、身体強化している。
鬼気迫る、とは正にこんな状況のことを言うのだろう。
ルーヴェリア「まだ!」
凄まじく重たい剣が猛烈な速度で叩き込まれる。
先ずはその脚を。
ルーヴェリア「まだ!」
次にその腕を。
ルーヴェリア「まだだ!」
その首を斬るまで。
何度も何度も、六重に、八重に、剣を振るった。
魔術で視界が暗闇に支配されていても、お前がそこに居ることはわかる。
斬れ、斬れ、斬れ。
奴が死ぬまで、息絶えるまで、命を落とすまで。
どこを狙っているのかも分からない、それでも確実に自分の体を切り裂かんとする刃を避けるのは至難の業だった。
最早、勘。
ここに刃が来るだろうと予測して弾き返すしかない。
動きを止めるために鎖を呼び出す魔術を使っても、命を削ぎ落としてまで同じ魔術を使って相殺されるのでは意味も無く。
人のことが言える立場ではないが、箍が外れた人間は本当に恐ろしい。
生まれて初めて恐怖というものを感じたかもしれない。
絶え間無い剣撃の嵐に食い潰されるやもしれないと思ったが、そういうわけにもいかない。
首元に剣が迫ると同時に、弾くのではなく身を低くして思い切り突っ込んでいった。
イレディア「…もう眠れ」
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