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白黒写真の星
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県北じゅなくでも良いですよ
楽しく話したり
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友達作ったり
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千葉茨城🌈友達の星
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『千葉茨城🌈友達の星🪐』に参加ありがとうございます😊
管理人のデトックスです♪よろしくお願いします☺︎
友達やグラ友や地域の情報交換ができればと思い星を作りました⭐️
千葉茨城以外の周辺地域の方も自由に参加して楽しんで頂きたいと思ってます
雑談ok 悩み相談ok 呟きや写真だけでもok🤳
緩〜く楽しい星を皆んなで作りましょう😀
千葉茨城🌈友達の…
チャットルームもあるのでそちらもよろしくお願いします☺︎
白米に何のせる????❓
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🍚✨೨̣̥◡̈⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈ ⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈
白米に何のせる🍚❓の星
白い湯気上がる炊き立ての白いご飯に何のせますか⁇
TKGにするも良し🥚、梅干し、ふりかけ、納豆、味付けのり、カレー🍛はもちろん白米に合うお供を皆様と共有出来たらと思います🍚❣️
皆様の白米のお供〜教えて下さい😉✨
🍚✨೨̣̥◡̈⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈ ⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈⋆˖🍚✨೨̣̥◡̈
AI生成面白画像の星
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基本的に、大喜利のお題の星と同じです‼︎
大喜利のお題で、しょうもないAI版生成画像を、メインにしています‼︎
ご視聴のみでもOKです‼︎
宜しければ、参加登録お願い致します‼︎
個人的には、センシティブなことを、ネタにするのは好きなのですが、基本的にコンプライアンスは厳守でお願いします。
※ 他人の誹謗中傷、不適切な発言・画像など
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シュウ
宵闇奇譚
「第9話 敗因は・・・」
「都は美鈴の挑発に対して挑発で返したわね」
レミリアの問いに霊夢は首を傾げる
「挑発だといいんだけどね」
霊夢は都と組手とは言え一戦交えている
何か感じる物があるのだろう
都は軽くステップを踏みながら、左腕をブラブラ振っている
今にも行くぞ!行くぞと圧力をかけているようだが、美鈴はそんな都を見ながら微笑みすら浮かべている
都は黒流鞭を放つ
縦横無尽に乱打される左拳を美鈴は少しの動きで回避している
見切ったと言い切っただけはある
回避し切れない物は軽く弾いて捌いている
黒流鞭の弱点は一撃一撃が軽い事だろう
元からジャブのような攻撃だ
いくら威力があるとは言え、相手を制し行動の制限をかける事を目的とした攻撃でしかない
都はどんな意味で見切れないと言い切ったのか?
美鈴には余裕がある
都の乱打を回避し捌いている
「どうしたのですか?
見切れないのでしょう?」
「制空権・・・ですか?」
都は呟く
美鈴は「ほぅ」と関心した
「流石は宵闇さんの弟子
知っていますか」と笑顔だ
「それでも黒流鞭は見切れない」
またも都は黒流鞭の乱打
しかし美鈴は見切っている
回避し捌いている
都はそれでも強引に黒流鞭、焦っているようにも見える
その一撃を美鈴は待っていたかのように大きく力強く弾いた
都は反動で体勢を崩してしまう
「美鈴の勝ちね」と笑うレミリア
霊夢は「いいえ、都ちゃんの勝ちよ・・・多分ね」と返した
その瞬間、都の身体は一瞬ブレる
そのブレが収まると都は体勢を崩した格好ではなく、攻撃姿勢に戻っていた
「あっ・・・」と言う声ともに膝が崩れる美鈴
そう都はもう攻撃を終えている
「夜陰流黒流鞭・旋(つむじ)」
「何が起こったの?!」
レミリアが声を上げる
しかし美鈴は意識はあれど身体を動かせない
焦点の定まらない視線でレミリアを見ようとしているようだ
「これで詰みです」
ビー玉を握ったままの右手を美鈴に向けた
美鈴は動けない
咲夜は慌てて「勝者白城都!」と声を上げた
「一体何が起こったの?
都が一瞬ブレたかと思ったら、美鈴が崩れたなんて」
「黒流鞭で顎の先端を撃ち抜きました
そうすると脳が揺られて意識はあっても動けなくなります」
人間だろうが妖怪だろうが脳を持つ以上、その脳が激しく揺らされたら意思があっても身体は動けなくなる
それは当たり前の事だ
「でもどうやって攻撃したのよ・・・」
「私の能力は自分を加速する程度の能力で実際の時間で1秒間だけ、自分を加速できます
今回は調子が良かった
5倍くらい加速出来ました」
つまり1秒が都にとって体感で5秒になったのだ
5秒もあれば崩れた体勢も立て直して反撃に転じる事も可能だ
「多分都ちゃんは黒流鞭と言う技で自分の最高速を美鈴に覚えさせたのよ
それで美鈴は見切れると判断した」
都は無言で頷く
「美鈴は都ちゃんの実力を理解して、勝てると確信した
しかしそれは都ちゃんの描いた図面
体勢を崩した瞬間、美鈴は勝ったと思って一撃で決めようと思った
攻撃に意識が行った時、それは一番反撃を警戒してないタイミング
しかし都ちゃんは加速して体勢を整えて反撃した」
「多分こう」と左腕をピンと伸ばして、身体をグルンと回転させる
その超高速の一撃が美鈴の顎を掠めて脳を揺らし戦闘継続をできない状態にしたのだ
「はい、それが黒流鞭・旋です
美鈴さんの敗因は私より強かった事
私は美鈴さんより弱い、しかしそれを私は美鈴さんより知っていました」
都は美鈴が本気になる前に勝負を決めに行った
美鈴が勝ちを確信した瞬間を、その瞬間を狙い済ました
いやより正確には美鈴が勝ちを意識するその瞬間を演出して、狙い済まし致命的な一撃を入れる
この隙は美鈴が都より強いから出来た物だ
実力が拮抗していては出来ない
美鈴の余裕があってこその致命的な一瞬
「黒流鞭は見切れません
何故なら本来は私の能力を使い、軌道も速度も自由自在に変化します
見切られる、弾かれる、ガードされる瞬間に私が加速し軌道もスピードもリーチも変化させる事が出来るからです
力が自分と同等、もしくは格下の場合はそう使いますが、圧倒的に格上の時は敢えて見切らせる事に意味があるとルーミアさんは言いました
霊夢さんの説明の通り、黒流鞭で私のMAXスピードを美鈴さんに覚えて貰い
見切れると判断して貰う事が最初のステップ
それを踏まえて美鈴さんに心理的余裕を持ってもらう事が次のステップ
実際に見切って貰い、勝利までの道筋を意識してもらう
それらを全てクリアして、私は焦って強引に攻めるフリをする
当然美鈴さんはそれを崩して決めに来る
勝ちを確信した瞬間ほどカウンターへの警戒は無くなります
警戒が無くなった所に望外の一撃、それこそ私に見いだせた唯一の勝機でした
逆に美鈴さんの場合、見切れないと判断したら出させない
つまり黒流鞭が使えない超至近距離の戦いにするか、当たらないミドルレンジで戦うかの二択になります
こうなったら私の勝機はほぼありません
見切った、見切れると誤解して貰った方が隙が生まれ、致命的一瞬を演出出来る可能性がある
それが私に与えられた勝機です
弱いならその弱さすら武器に変える
それが強き者から弱き者になった
ルーミアさんが辿り着いた答えです」
ようやく身体が動くようになってきたのか、美鈴が頭を抑えている
「でも!こんなの1発芸みたいなもんじゃない!
次やったら美鈴が勝つわ」
「はい!その通りです」
レミリアの言葉に都はあっさり答える
「へっ!?」レミリアは素っ頓狂は声を上げた
「これは試合ですからね
次は私が負けるでしょう
もう勝てるビジョンが浮かびません
格上が慢心を捨てるのです
弱い私が勝てる訳が無い」
都はここで一息入れた
レミリア達は息を飲む
「だから次戦うような事になれば、全力で逃げます
逃げに徹した私を捕まえる事は、幻想郷最速の射命丸文さんでも出来ないとルーミアさんか教えてくれました」
都は笑顔で言い切った
清々しい程の勝ち逃げ宣言である
「それでも戦わなければならない状況ならどうする気?」
レミリアが都に問いかける
「対峙した瞬間フル加速で指弾を乱射します
ルーミアさんは私の能力を真正面から正々堂々と不意打ちできる程度の能力と言っていましたから、望外から意表を突いた一撃はこれしかないです」
一度負けて慢心を捨てているからこそ、先手は譲らないだろう
逆に攻める気満々なはずだ
自分の方が実力は高い、それも圧倒的に強いと理解しているからこそ、下手な小細工されないように一瞬で決めようと考える
そこにいつ撃ったか認識できないスピードで放たれる超高速の指弾の弾幕
都の勝ち筋はこれしかないだろう
硬気功などで防がれてしまえば、都は負けを受け入れるか、逃げるしかなくなる
ルーミアは都に逃げる事は恥ではないと何度も言っている
勝てないなら逃げる、これは当然の考えだ
当然な事は恥では無い
弱い事は罪ではない
弱さを受け入れ、立ち向かう事こそ人の強さなのだから
「それでレミリアさん
協力してくれのですか?」
「協力してあげるわ
そこそこ面白かったし、宵闇に会ったら伝えてちょうだい
一度顔を出せとね」
レミリアにとって弱さは罪だった
そう言う世界で生き抜いて来た
それなのに弱さを武器に変えるなんて発想はレミリアにはなかったのだ
『面白い!面白いわ
宵闇と白城都・・・あなた達は必ず紅魔館に引き入れる』

シュウ
宵闇奇譚
「第8話 夜陰流黒流鞭」
紅魔館の中庭には紅美鈴が待っていた
「美鈴、この子白城都と試合をしてちょうだい
面白い試合になったら、紅魔館はこの異変の解決に全面協力するから、手を抜いたらダメよ」
「白城都です
よろしくお願いします」
ペコッと頭を下げると、美鈴が拳包礼で「紅美鈴です」と答える
「この子は宵闇の弟子だから、胸を貸してあげなさい」
「ルーミアさんの弟子なんですね
それは面白い」
やる気になってる美鈴に都は慌てる
ルーミアと美鈴の間にいったい何があったのか、都には分からない
「宵闇は一度美鈴に勝ってる・・・と、美鈴は思っているんじゃない?
あれは引き分けだと私は思うけどね」
どうやら一悶着あったらしいのは理解した
都はふぅーと息を吐くと両の頬をパチンと叩き気合いを入れ、前に出て構えを取る
「夜陰流戦闘術白城都
まだ未熟ですが、お手合わせお願いします」
都はアウトボクサーのようにステップを踏み左前構え、右手は顎の辺りを防御姿勢
左手は軽く握ったままブラブラさせている
「見た事のない構えですね
面白い」
美鈴は腰を軽く落としてやはり左前の構え
両者の準備は整ったと咲夜はレミリアを見た
それにレミリアが頷く、咲夜が右手を振り上げると「始め!」と勢い良く振り下ろした
その刹那!都がステップを踏みながら、美鈴に近づく
軽く握った左手を鞭のように振り回す
ボクシングを知っている人なら、フリッカージャブと言うだろう
「夜陰流戦闘術!黒流鞭」
軽いステップ共に縦横無尽に繰り出される左拳
美鈴は両腕でガードしていたが、堪らすバックステップで距離を取る
その両腕にはいくつかミミズ腫れのような物が出来ている
「都さん、なかなかやりますね」
美鈴は楽しそうだ
都はステップを踏みながら近づくとまた左拳を無数に振るう
左拳の弾幕を遮るように美鈴は強引に間合いを詰めた
いや詰めたように見えた、その刹那、美鈴は前進を辞めて上体を後ろに反らす
美鈴の顎があった辺りには、都がはね上げた右膝があったのだ
拳の弾幕をガードする為、美鈴はボクシングで言うピーカーブースタイルだった
ピーカーブーは左右から攻撃には強いが、上下からの攻撃には弱い
身をかがめ拳の弾幕を遮るように前進すると、そこには下から突き上げるような膝の一撃
最初からデザインされた連携だ
強引に引き上げた顔目掛けて、右手から指弾が放たれる
これには流石の美鈴も慌てて膝を落として倒れ込むように回避する
それを見逃す都じゃない
倒れた美鈴に飛びつくと、身体を絡めて腕を取りそのまま脇固めの体勢に入り、ガッチリ固めてしまった
武術の達人相手にスタンドアローンで戦うなんて、拘りは都には無い
「流石は宵闇の弟子ね」
レミリアが呟く
霊夢が「どう言う意味よ?」と聞く
「宵闇が美鈴とやり合った時もあの体勢になったのよ
美鈴からしたら、可愛がってるルーミアに得体の知れない何かが取り憑いているように見えたのでしょう
宵闇から見たら言いがかりなんだけど、取り敢えず押さえ込んで話を聞いて貰おうとしただけかも知れないけどね」
気が付いた咲夜が止めに入って事情を聞いたって事らしい
「がっちり関節決められたとなれば、美鈴は負けを認めてしまうだろうけど、宵闇は小さい、体重をかけて関節を決めても美鈴の気のパワーを使えば返せたと思うのよね
だから決着付かずにドローが私の判定」
レミリアは楽しそうだ
華麗な立ち回りの打撃戦も泥臭い寝技ありの戦いもどちらも楽しめるのだろう
美鈴もただの人間相手に関節を決められたとしたら、それは屈辱だろうが都は過去に宵闇の人喰い妖怪と恐れられた程の妖怪の弟子である
美鈴は決められたはずの右手に気を集中する
その瞬間、都は美鈴の関節を離して距離を取った
「何故離したのですか?」
美鈴に都が「危険と判断したら距離を取って仕切り直しが、ルーミアさんの教えです」と返す
「危険を犯さないと火中の栗は拾えませんよ?」
「まだ生焼けの栗を危険を犯してまで拾う必要はありません」
つまりそこに勝機は無いと都は判断したって事になる
まだ試合は始まったばかりの序盤戦、勝ちに焦り危険を犯す必要は無いって事だろう
「私相手に勝つ気でいる訳ですか・・・
やはり貴方は面白い」
「ルーミアさんは私を怠惰で面倒臭がりと言いますが、最初から勝ちを諦めるほど怠惰ではありません
結果的に負けるのは仕方が無いですが、それは最初から勝ちを諦める事とは違います」
都が纏う妖気が研ぎ澄まされて行く
美鈴も思わず息を飲む程にだ
夜陰流は格上相手に対抗する為にルーミアがデザインした戦闘術
弱い人間が強い妖怪に勝つためにはどう戦えばいいか?を追求した物だ
「どこからでもかかって来て下さい」
「ルーミアさん曰く、強い妖怪は弱い人間を下に見ている
実際人間は弱いので下に見ているのは文句はありません
故に受けに回り後の先を選びやすい
そこに付け入る隙があるだそうです」
都は一旦区切る
そして美鈴を見つめて問いかける
「ホントに先手を譲ってもいいのですか?」
これは人間同士でも当てはまる
将棋やチェスのようなボードゲームで、相手が格下の場合、攻め手を相手に譲り守勢を取る傾向がある
それは相手の実力を測ると言う意味と、攻めるより守る方が戦術的に有利と言う事を知っているからだ
相手の戦力を削ってから攻勢に出る
これは戦略的に正しい
戦略の基本は勝ちやすきを勝つ事、そして戦術とはその勝ちやすい状況を作る手段でしかない
格上が格下相手に守勢を取るのは戦略的には正しいのだ
強き者から弱き者になったルーミアは考えた
そこにロジックの穴があると
本来戦術で戦略を覆す事は出来ない
正確には非常に難しい
しかし戦術とは戦略的勝利を確定する手段なのだ
相手の戦術が崩壊すれば、戦略も当然崩壊する
そして後の先の戦法の唯一の弱点、それは主導権を相手に渡してしまう事
つまりどっからでもかかって来いと言う姿勢が相手に戦術的フリーハンドを渡しているのだ
そこが付け入る隙になる
それに都の能力、自分を加速する程度の能力
先手を取りながらも後の先を選べる事
そして能力を使っていてもバレずらい隠匿性、ルーミアが都に与えた指弾と言う技術、武術よる高度な虚実を使い分ける戦略眼
それらを駆使して主導権を握り続け、相手の戦術を崩し、こちらの戦術的有利を積み重ねる
それが夜陰流の基本にして真髄なのだ
実際先手を譲ってもいいのですか?と聞かれて、やっぱこっちから攻めるわと格下相手に意見を変える者はいない
確認ではなく駄目押し、それが都の問いの意味だ
「黒流鞭と言う技は見切りました
もう通用しません
貴方が次に何をして来るかたのしみですよ」
これは美鈴から黒流鞭を使って来いと言う挑発
「黒流鞭は見切れません
そう言う技です」

シュウ
宵闇奇譚
「第7話 紅魔館」
霊夢達は紅魔館に訪れた
幸い門番の紅美鈴は起きていたので、霊夢のおかげですんなりと話はレミリアに通り、捕らえた夜雀達は妖精メイド達に別々の部屋に隔離される事になった
3つほど部屋を離して保護と言う名の監禁をされる
応接室に通された3人は、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットを待っていた
「あたしまでいいのかなぁ?」
ミスティアが呟く
場違いに感じているのだろう
しかしそれは都も同じなのだ
そわそわと落ち着かない
堂々としているのは霊夢のみである
「あんたはまた狙われるかも知れないんだから、暫くは一緒にいなさい」
霊夢は咲夜が出してくれた紅茶を飲みながら答える
主に変な紅茶を出す咲夜だが、流石に客には普通の紅茶を出すようだ
霊夢は平然と飲んでいる
そこに応接室の扉が開き、レミリア・スカーレットとそれに従う十六夜咲夜が現れた
霊夢達の前にある椅子に座り足を組むレミリア
その後ろに静かに控える十六夜咲夜
都とミスティアは緊張している
「霊夢お久しぶりね
そっちは博麗神社の宴会で顔を合わせた夜雀の・・・ミスティアだったからしら?」
「ひゃい!ミスティア・ローレライです」
思わず噛んでしまうミスティア
顔は真っ赤だ
「確か、ミスティアはバンドをやっているのでしょ?
これくらい緊張してちゃダメよ」
レミリアは軽く笑う
ミスティアはさらに赤くなった
「で、そっちの見慣れない人間?にしては妙な妖力を感じるわね
あなたは?」
「はい!白城都と言います
ルーミアさんに言われて、代理で来ました」
「ルーミア・・・あぁ宵闇の方の?
あなたが宵闇の弟子・・・
ふぅーん、あなたがねぇ」
品定めするかのような視線、都は緊張を深くする
「あんたも大人ルーミアを知っているのね」
霊夢が問うとレミリアが笑いながら
「ルーミアは意外にもフランが気に入ってるのよ
妹とみたいと言ってね
遊び疲れて寝たはずのルーミアがたまに帰っていくから、声をかけたら宵闇の方だったと言う訳、宵闇とはたまに話をするくらいには仲が良いわよ」
意外とオープンである
隠す気がないのだろう
「いつの間にか図書館に宵闇の事が書かれている本が増えていて、それをこあが発見
本経由で宵闇の経緯を知ってるくらいだけどね
過去なんてどうでもいいし」
紅魔館の地下図書館はいつの間にか本が増える事がある
それを小悪魔達が管理し、定期的に確認作業をしているのだ
こあとは小悪魔達のリーダーの愛称、小悪魔達は個別に名前を持たないので愛称で呼ばれる事が多い
「単刀直入に言うわ
夜が明けない件に紅魔館は関わってない
多くの妖精メイド達が起きなくて困ってるくらいよ」
レミリアはじっと霊夢を見つめている
霊夢も無言でレミリアを見ていた
「でしょうね?
あんたやミスティアが言う宵闇の方のルーミアが、これは幻想郷全体を敵に回す異変だって、そして紅魔館は幻想郷と敵対する理由が無いとも言っていたわ
私もそれは同意見よ」
それを聞いて目を丸くするレミリア
てっきり疑われていると身構えていたようだ
「だったら何をしに来たの?
さっさと異変を解決させなさいよ
夜か明けないくらいで幻想郷を敵に回すとか大袈裟ね」
「あのね
夜が明けない事が問題じゃないの
寝ている人達が起きない事が問題なのよ
あんたのとこの妖精メイド達も何をしても起きなかったんじゃない?」
レミリアが咲夜を見ると「その通りです」と短く答えた
「妖精は大丈夫かも知れないけど、起きない人間はいつか衰弱死するわ
そして今起きている人間達もいつか眠ってしまう
そうすれば結果は同じ、これは幻想郷の一大事よ」
ふむと考え込むレミリア
確かに幻想郷存続の危機と言える
「咲夜、美鈴に伝えてちょうだい
暫く門番はいいから、フランのお目付け役をしてとね
美鈴はたまに居眠りしてるから、そのまま起きないと問題だわ」
普段門番をしている紅美鈴はたまに門番をしながら居眠りしている事がある
それで門番が務まるのか?とも思うが、美鈴は武術の達人で気を使う程度の能力を持っている
敵意や害意に鋭く、居眠り程度なら直ぐに察知して目を覚ますのだ
門番としては意外と優秀である
「チビルーミアが寝たまま起きないらしいから、美鈴も寝たら多分起きないわよ」
その瞬間バタンと扉が開き、フランが飛び込んで来た
「ルーミアが起きないってホントなの!?」
「盗み聞きははしたないわよ
フランドール」
レミリアが窘める
「ごめんなさい、お姉様」
フランドール・スカーレット
レミリア・スカーレットの妹でありとあらゆる物を破壊する程度の能力を持つ吸血鬼だ
一時期は情緒不安定だったが、幻想郷に来て平和に暮らせ、また霧雨魔理沙を始めとした交友関係を複数持った事で、情緒不安定は克服しつつある
「それで宵闇が動き出したっ訳ね
話は思っていた以上に大事だわ
それなら尚更何をしに紅魔館に来たのよ?」
霊夢が都をチラッと見る
「ルーミアさんがレミリアさんやパチュリーさんの協力を得たいと、私に自分の代理として話に行けと言ってまして、それに霊夢さんが着いてきてくれた訳です」
都が言うと「協力って何をすればいいの?」とレミリアが返す
「はい、博識なお二人に夜に関係する能力を持ってそうな妖怪や神様を図書館で探して欲しいと言われていました」
「なるほどね
話はわかったわ
で、ミスティアはどうしてここへ」
霊夢がここに来る途中に見知らぬ夜雀達に襲われていたのを助けた事
また襲われるかも知れないから連れて来た事を話す
「あの雄の夜雀達は情報源にするつもりね
しかしただ協力するのも面白くないわね・・・」
レミリアが何かを考え込む
「そうだ!都は宵闇の弟子なんでしょ?
美鈴と試合しなさい
私を満足させる試合をしたら、紅魔館は今回の件で全面協力してあげるわ
吸血鬼相手に協力を仰ぐなら、それなりの代価が必要でしょ?」
「美鈴さんって武術の達人なんですよね?
私なんかが勝てる訳ないじゃないですか!?」
レミリアは可笑しそうに笑う
「当たり前じゃない
勝てなんて言ってないわ
面白い試合をしなさいと言っているの
宵闇が言っていたわ
弟子は怠惰で面倒臭がりだが、人間にしてはかなり面白い能力を持っているとね
それを見せてちょうだい」
「分かりました・・・期待に添えるか分かりませんが頑張ってみます」
渋々了承する都
レミリアは咲夜に指示して美鈴を中庭に呼び出しに行った
「霊夢!ルーミアは大丈夫なの?」
フランが霊夢に話しかける
「落ち着いてフラン、ルーミアは大丈夫よ
今はレミリアの言う宵闇、もう1人のルーミアが起きているから、この異変さえ解決すればまた遊べるわ」
「そっか!でも心配だなぁ」
フランはまだ不安そうだ
「大変な事になったなぁ」
レミリアが先導して皆中庭に向かう
都の呟きは誰にも届かなかった
ミロク
白城最深部、純白の大広間。歪んだ知覚の瘴気が濃くなる中、銀と群青の外套が静かに翻る。ガルマ=ガレクトは空洞の半身から「理性」という名の残響を滴らせ、歯車の瞳で敗北に倒れている保安官達を見下ろしていた。
「……もう『終わり』だと思ったか?」
その声は、冷たい理性と熱い暴虐が混ざり合い、皮膚の下を這うように響く。
突然、天井が破裂した。
青紫の朝顔と昼顔が咲き乱れる白い浴衣が、光の粒子を纏って降り立つ。下駄の音が歪んだ空間に清冽なリズムを刻む。金のブレスレットが軋み、短髪に留められた金のクリップが鋭く光った。
「YEAH〜! Reggae〜! Foooooooooooooo!!!!」
富士はノリノリでご機嫌に、紫の紐が揺れる下駄で地面を叩く。彼は眼前の惨状をよく見て、真顔になった。
「……え???」(みんな…寝てるよ???)
ガルマの白色の瞳が微かに動く。
「新たな『意味』の欠片か? しかし――」
彼の指先から金属記号が滲み出ようとしたその瞬間、富士の両腕のブレスレットが激しい光を放つ。
「とりまの解錠(アンロック)」
冷たい宣言と共に、富士の右腕が細かな歯車と刃の集合体へと変形する。それはガルマの「認識侵触」の波動を直接受け止め――跳ね返す。
「な……!?」
ガルマが初めて僅かな動揺を見せる。彼の能力が「無効」ではなく「変換」されたのだ。
富士は得意げに笑ってみせた。
「とりまのかかって来やがれ!」
鍵型武器・対理の鍵歯(キーウェポン・アンチロゴス)
その刃はガルマの外套に躍りかかる。銀と群青の布地が裂けるが、それは物理的な損傷マが纏う「論理」そのものが断ち切られ、一時的に無力化される。
「ふざけるな……!」
ガルマの空洞の半身から怒りの残響が迸る。彼は誅罰の輪(Cyclic Retribution)を発動させ、富士への制裁を試みる。
だが――
「そして追加の封印(ロック)」
富士の左腕が拘束具へと変形し、輪の力を強制停止させる。金のブレスレットが共鳴し、伽藍のような荘厳な音を立てる。
「何か愉快な仲間たちが倒れてると思って考えた矢先……原因は君しかいないと思った!」
ガルマの歯車の瞳が激しく回転する。
「お前は……なぜ『同化』されない?」
「わかんない★」
富士は浴衣の袖を翻し、下駄で踏み込む。
「まず…!」
ドヤ顔でステップを踏む。
「君の…!」
バク転宙返りで「言ってる意味が…!」
軽やかに着地し顔を上げた。
「分からない!」
その言葉は、虚理の冠(Crown of Null Logos)にとって最大の毒だった。
ガルマが「理性」を武器とするなら、富士は「理性は究極時に出す物!」という無軌道な解放を体現する――まさに天敵だ。
「……っ!」
ガルマが初めて後退する。彼の空洞から漏れる残響が乱れ、白色の瞳に怒りの色が宿る。
富士はその隙を見逃さない。浴衣の柄の朝顔が光り、彼はガルマの真っ直ぐ前に躍り出た。
「最後まで…!」
ドヤ顔からの「諦めない…!」
右足出してからの回転。
「そんな僕は…!」
回転を止めた先に下を向き片手を天高く突き上げる。
「美しかった!」
それで、富士の両腕が極限まで変形し、最大出力の鍵武器へと凝縮する。
「もし、君の言語が分かるなら…!」
ドヤ顔で決めポーズ。
「寝てる愉快な仲間たちはいない!」
そんで、金のクリップが外れ、彼の短髪がほんのちょっと以下に解れた。
「愉快な仲間たちが目覚めたら、君は謝れるか!?」と歯を見せて笑う。
最終解放・理不尽解鍵(アンフェアロック)
その一撃は、あらゆる「意味」を無化し、純粋な暴力としてガルマを貫いた。
銀と群青の外套が粉々に散り、歯車の瞳は砕け、空洞は「無」の沈黙に飲み込まれる。
ガルマ=ガレクトは最後まで理解できなかった。
彼が究極の「知」として追い求めたものは、たった一つの「知らない」という無軌道さ前に、いとも簡単に崩壊したのだ。
「あ、何か、適当にやってのけたら、勝っちゃった奴だ★」
富士は変形を解き、浴衣の襟を直す。彼は傷だらけの仲間達を見下ろして両手を広げて元気よく言い放った。
「みんなー! 起きてー! 変な人消えたから、なんで寝てるのか教えて???」
そう言いながら、その目は確かに――情に厚く、安堵の色をたたえていた。
純白がゆっくりと白城へと戻り始める。
知と暴の支配は、ひとまず終わりを告げた。
富士は何も知らないまま、ただ自由に、そして仲間を護るために戦い抜いたのだ。

シュウ
宵闇奇譚のオリキャラ紹介
白城都(しろしろみやこ)
年齢16歳
本作の主人公
種族・半人半妖
能力・妖怪化する程度の能力
自分を加速する程度の能力
スペルカード
夜符ナイトバード
月符ムーンライトレイ
夜陰流・狂想流星雨
本人は人間だと思っているが、父方の先祖に半人半妖がいて隔世遺伝で都も半人半妖である
妖力を持つ以外、人間との違いはほとんどなくルーミアもその事に気づいていない
都の本来の能力は妖怪化する程度の能力
妖怪化した時の能力が自分を加速する程度の能力である
だから半人半妖状態だと自分を加速する程度の能力を上手く使えない
本人はまだその事に気づいていない
見た目はルーミアに良く似ている
白のブラウスに黒のベスト、赤い紐のネクタイ
黒の膝下のキュロットスカートに黒の靴下、赤い靴である
明るい茶髪に真っ赤なキャスケット帽を被り、ミッドナイトブルーの縁の大きな眼鏡をかけている
レンズは分厚いように見えるが伊達眼鏡で、度など入っていない
幼い頃からルーミアに妖力のコントロールと格闘術を習い、ルーミア考案の夜陰流戦闘術を扱える
ルーミア曰く怠惰で面倒臭がりの性格
夜陰流戦闘術
ルーミアが過去、とある博麗の巫女に勝つ為に覚えた色々な格闘術の中から都に合う形で組み立てられた戦闘術の事
格上相手にどうイニシアティブを取り有利に戦闘を進めるか?を主観に組み立てられた戦闘術
心理的有利を積み重ねて、相手に敗北を認めさせる事を第一に考えられている
相手が負けを認めるまで戦術的有利を積み重ねて行く事を主観にしている為に、効率はあまり良くない

シュウ
宵闇奇譚
「第4話 昔、昔あるところに・・・」
「これは組手か?
霊夢と都、実力的には霊夢が上だが、さてどうなるか」
魔理沙の近くにルーミアが突然のように現れた
「影牢か・・・都の奴、まだまだだな」
離れて見ていると、都がゆっくり近づきスピードを上げて回り込み打撃を繰り出しているようにしか見えないが、何故か霊夢は時々都を見失い防戦一方になっている
「おい、ルーミア
影牢ってどんな技なんだ?」
ふむっとルーミアは呟くと「特殊な歩法だ」と答える
「空手と言う武道に猫足立ちと言うのがある」
ルーミアは左足を真っ直ぐベタ足に、右足の踵を上げ独特な構えを見せる
「魔理沙、この構えの重心は右と左、どちらの足だ?」
「そんなのベタ足の左だろ?」
当然のように答える魔理沙にルーミアはニッと笑うと「残念、右足だ」と左足で軽く中段蹴りを繰り出す
寸止めだが、警戒しているはずの魔理沙はガードすら出来なかった
「習得は難しい技だ
だが効果はご覧の通り、この技法を歩法に組み合わせ、更に視線や体捌き、動きの緩急などで相手を惑わせる
人とは無意識で動く物の行方を予想しているんだ
魔理沙も無意識に動く物を目で追う事があるだろう?」
魔理沙は無言で頷く
「それは無意識に物の動きを予測しているんだ
つまり右に行くと予想させた上で、左に動けば相手には消えたように見える
無意識レベルだから修正は難しいし、修正出来たとして必ず逆に動くとは限らない」
「だが霊夢の直感は鋭いぜ」
「そうだな・・・辛うじてだが都の直撃は避けている」とルーミアは呟く
「だが影牢の前段階、相手の行動を防御寄りにさせる夜霞が効いている
夜霞は相手の思考を防御寄りにさせる技術の事だ
霊夢にとって一番警戒しなければならない攻撃は都の指弾
常にロックオンされているからだが、逆に都は指弾が警戒されている為に蹴りが主体になる
蹴りは強力だが、手技より間合いが必要な分、扱いが難しい
さて霊夢の奴、そろそろ気づくはずだが・・・わざわざ魔理沙の策に乗ってやったのだ
いい加減気づいてもいいだろう」
その時霊夢が動いた
ずっと動かず都の攻撃に捌いていた霊夢が、前に出始めている
そう目で追って惑わされるなら、消える前に前に出てしまえばいい
一歩前に出て着地しようとした左足に何かが当たり足払いを受けたように、霊夢は前につんのめる
「飛ばすのはビー玉だけとは限らない
多分オハジキだな
ビー玉より小さく見難い」
つんのめった霊夢目掛けて都の下段蹴り、霊夢は能力を使い浮き上がって回避した
後方に着地した霊夢、またも仕切り直しになる
その時霊夢が叫んだ
「何やってるの!魔理沙!!
ルーミアを確保ー!!!」
「はぁ!?」ルーミアが間抜けな声を上げる
魔理沙は迷わなかった
ルーミアをガシッ掴むと、なんとスカートを持ち上げ「固結びの魔法」とルーミアの頭上でスカートを縛ってしまった
一切容赦なし
「ま!魔理沙!これはあんまりじゃないか!?
同じ女としても酷い
いくらドロワーズとは言え、私にだって羞恥心くらいあるぞ!」
「格上相手には実力を発揮させず、心理的に負けを認めさせる
私流に実践したまでだぜ」
ニヒヒヒと笑う魔理沙、それを見て頭を抱える霊夢
「はぁ・・・なんて格好してるのよ
ルーミア」
「私に言うな!やったのは魔理沙だ!
断固抗議する!!」
内股になりモジモジしながら結ばれたスカートの中で身をよじるルーミア
「魔理沙!お前、霊夢にアドバイスを送るつもりで私に技の解説をさせたのだろう?
わざと乗ってやった私にこの仕打ちは酷いだろう!」
「それはそれ、これはこれと言うだろう?」と全く悪びれない魔理沙
「ルーミア、何故あんたはその姿になったの?」
「自分語りは嫌いだ」
はぁ~とため息をついた霊夢
魔理沙はニヤニヤしながら二人を見ている
「じゃこのままあんたをこの異変の首謀者として人里に吊るしておこうかしら・・・
そのままの姿でね」
「ふざけるな!私ではないと言っているだろ?」
「だから確証が欲しいと思っているのよ」
ペタンと座り込むルーミア
「分かった・・・話すよ
だからスカートを解いてくれ」
固結びを解く魔法を唱えてルーミアを解放する
「はぁ・・・何から話すか・・・
都から昔の話は聞いたか?」
「話しましたよ、ルーミアさん」と都が頷くとルーミアはまた溜息を吐く
「あれは博麗の巫女が霊華の時代だったか、私が助けた白城夏の曾孫になる白城の子が妖力を持って産まれたのだ
その妖力に飲まれて半妖になり、このままだと妖怪化してしまう異変が起きた
当時の博麗の巫女霊華はその子を助ける為に動き出し、私の存在に気づいてやって来た
当時の私は白城の子が妖怪化してるのに気づかなかった
博麗の巫女が喧嘩を売ってきたと思い戦ったのだ
霊華は強かったとても人間とは思えなかった
霊華の母とはしょっちゅう意味無くやり合ってたから、その娘になんか負けるか!と本気で戦い惨敗した
霊夢の使っている夢想転生に似た技を使っていたぞ
夢想転神とか言ってたな」
「夢想転神?そんな技聞いた事ないわね」と霊夢が言う
「私は死を覚悟したよ
何故か霊華はトドメを刺せずに躊躇していた
多分妖怪退治はしていたが、トドメを刺した事はないのだろう
しかし私の妖力を絶たなければ、白城の娘の妖怪化は止められない
だから躊躇し葛藤していたのだろう
そこに曾孫が走ってきて私と霊華の間に立ちはだかった
このルーミア様は祖母の命の恩人です
私のせいで命を奪うような真似は出来ません
だから!・・・・私が妖怪化したら始末して下さい!!
そしてルーミア様をお助け下さい!!
と言ったんだ
一言一句覚えているよ
妖怪化の恐怖の中、死を覚悟してまで気まぐれで祖母の命を助けた私なんかを恩人として守ろうとする健気な少女の姿を見た
死に別れた夫との約束を守ろうと、妖怪に襲われるかも知れない恐怖の中、娘の為に命賭けで夜の森で薬草を探し、もうすぐ戻れると思った時、人喰い妖怪に出会ってしまった娘の大祖母の姿と重なった」
三人はルーミアの話を黙って聴いていた
ルーミアは天仰ぐように、遠い昔を懐かしむように話している
「当時の私は常日頃、何故幻想郷は妖怪の物じゃないのか?と思っていた
摩多羅隠岐奈や八雲紫が何故に人間なんかを幻想郷の中心に据えたのか理解出来なかったが、この子のおかげで幻想郷の賢者達が何を目指したのか理解した
人間の可能性と言うのが分かったんだ
だからこの子の命を奪うなんてダメだと思った
自ら生命を断とう思った矢先に八雲紫が現れて霊華に赤いリボンを渡し、私の力を封じて今の姿になった
紫の誤算は私の人格が、今のルーミアの中に残った事くらいか?
力のほとんどを封じられて、知識はあれど今のルーミアが深く寝ている時くらいしか動けない私に紫は白城の子供がまた妖力を持って産まれたら、導いて欲しいと言ってきた
もちろん快諾したよ
それから私は人喰いを辞めて白城の子供達を影から見守っている
これでいいか?」
「私もルーミアさんにずっと見守って貰っていたんですね?
修行は厳しかったけど、それも結果的には私の為ですし」
「私を助けた白城の娘は【京】と言う字を書き【みやこ】と言った」
座ったまま地面に京の文字を書くルーミア
「だからか、お前には特別な感情があったのかもな」
ルーミアは立ち上がると膝の辺りをパンパンと叩き砂を落とす
「これ以上話す事は無いが、私の疑いは晴れたと思っていいか?」
「まぁ、納得してあげるわ」と霊夢が頷く
ルーミアは周りをキョロキョロと見回して、遠くに歩いて見回りしている里の自警団員を発見する
一瞬霊夢と魔理沙を方を見てニヤリと笑うと自警団員に向かって走り出し
「わーん!魔理沙と霊夢が虐めるのだー!
魔理沙が私のスカートを持ち上げて、頭の上で縛って虐めて、霊夢がこの異変?の犯人としてそのまま人里に吊るすと脅すのだー!!
私、私、何もしてないのだー!!」
「はぁ!?あいつ何を言ってるんだ?」
「何で私もなの!魔理沙のせいじゃない?」
全部事実である

シュウ
宵闇奇譚
「第3話 白城都の実力」
「霊夢さんと組手ですか!?
無理!無理!無理!無理!無理ですよ~
今まで幻想郷を守って来た巫女様と組手なんて一村人の私には無理ですって!!」
ただの村人が人の身でありながら妖力を持ち、宵闇の人喰い妖怪と呼ばれた妖怪らしき存在に師事し、妖怪化しない為に修行させられ、能力に目覚めたりしない
もうただの村人などと呼べる存在ではない
「都ちゃん!もしあなたが妖怪化したとしたら、排除するのは私の役目
博麗の巫女としてあなたがキチンと妖力を制御出来ているか?妖怪化してないか確認する必要があるのよ
これはその為の組手、断るのは許さないわ」
うーと唸りながら渋々構えを取る都
「しょうがないです
夜陰流白城都、お願いします!!」
「魔理沙!あんたは下がってなさい!」
「ヘイヘイ・・・わかったよ」
魔理沙は頭の後ろで手を組み2人から離れる
さてこれは弾幕ごっこではない
なのでスペルカードなどの派手な攻撃は出来ない
ましては人里の中、無闇矢鱈とは暴れられない
これはあくまで組手でしかない
霊夢と都の距離は2.5メートル、都は腰をやや落とし、両手をダラリと下げている
これが構えらしい
霊夢は無造作に間合いを詰めて、やや大振りぎみの右ストレートを都に放つ
刹那!都の右手が微かに動く、霊夢は前進する止めて、上体を後ろに逸らした
その瞬間霊夢の目の前を妖力を纏ったビー玉が通過する
都は霊夢が止まったのを確認し、バックステップで間合いを取る
「これが指弾か
確かに厄介ね」
霊夢は体勢を整え小刻みにステップを踏む
その時、都はポケットから1枚のカードを出し叫んだ
「夜符!ナイトバード!!」
「なっ!?」霊夢は一瞬あっけに取られ、次の瞬間防御姿勢を取る
刹那!都は間合いを詰める
「都の奴、スペルカードをブラフに使いやがった」
魔理沙が人が悪そうな笑顔を浮かべ呟いた
弾幕ごっこに慣れている霊夢は大技であるスペルカードに対して身体が反応してしまったのだ
こんな人里でスペルカードなんて!?っと頭では分かっているが、しかし驚いてしまった以上、身体は条件反射で反応してしまうモノだ
都は間合いを詰めると鋭く上段右回し蹴りを放つ
スペルカードに驚いてしまった事、条件反射で防御姿勢を取ってしまった事と2つも後手に回った霊夢は、素直に左腕でガードするしかない
しかし都はまだ主導権を渡さない
右回し蹴りが当たる直前に止まったのだ
右回し蹴りを止めた姿勢のまま、やや下段にあった都の左手が僅かに動く
霊夢の顔面目掛けて指弾が飛ぶ
霊夢は慌てて右手に霊力を集め、なんとかビー玉を弾いたが、その瞬間左脇腹に都の蹴りがヒットする
しかし霊夢も負けていない、蹴りがヒットした瞬間に能力を使い右へ飛んでダメージを軽減する
「後手に回って主導権が取れない」
霊夢の呟きに都が「夜陰流戦闘術の夜霞です」と返す
ルーミアの教えに格上の相手と戦う時に如何にイニシアティブを取るか?が重要であると都には説いている
狙うべきは思考力、洞察力、観察力の源、思考の瞬発力である
現に霊夢は悉く読みを外し、先手を取られ、主導権を奪われて、やられっぱなしと思っている
しかし実は違う
都は選択の瞬間だけ、加速しているのだ
都は言った
現実時間の1秒間だけ加速できる
それは最大加速時間は1秒と言うだけで、1秒未満でも加速できる
つまり都は選択の瞬間、1秒に満たない僅かな時間だけ加速し、霊夢の行動を確認してから次の手を決めている
先手を取っていると見せかけての後の先なのだ
先程の上段右回し蹴りの時、当たる直前で止めいるのは、霊夢の防御が間に合うのを加速状態に入り確認しているからの行動だ
そもそも当たるならそのまま蹴りを入れている
加速する事で都は相手よりも確実に確認と思考する時間を稼いでいるのだ
都の行動に咄嗟の判断はほぼ無い、見て、考えて、行動する
その為に加速能力を使うのだ
夜陰流とはルーミアが使う戦闘術ではなく、ルーミアが過去に覚えた体術の中から都の力を引き出す為にデザインした戦闘術でしかない
使い手は白城都しかいないのだ
それ自体がブラフである
夜の闇の中、更にその陰に潜み全貌を見せず、相手を翻弄し、読みを悉く外させ、疑心暗鬼の迷路に叩き込む
疑心暗鬼は思考の瞬発力を奪い、迷い、正解が見えなくなる
夜陰に紛れるが如く、相手は見るべき相手である都を見失う
都の言動、行動の1つ1つがブラフであり、正解でもあるのだ
都は後出しでその行動がブラフなのか、正解なのかを決めている
なのでその事に気づかない限り、霊夢が主導権を取り戻す事は無いのだ
『したたかな奴だな
直感で戦う霊夢とは相性が最悪
いや都にとっては最高に手玉に取りやすい相手って事か』
魔理沙は離れた位置で見ている為、ある程度は理解していた
全貌までは見えていないが、都が何をしているかくらいは理解している
「おーい!霊夢!!アドバイスいるかー?」
「いらないわよ!魔理沙!!黙ってなさい!!」
『だよなぁ・・・そう言うよなぁ』と魔理沙はやれやれと首を振った
霊夢自身も何かが違うと感じている
直感がそう告げている
しかしその何か?が分からなければ、迷いの元でしかない
都は一瞬だけ、チラっだけ魔理沙を見た
その時2人の視線は刹那の瞬間だけ交差する
都の視線は普段の能天気なモノではなく、冷たく品定めでもしてるかのようだと魔理沙は思った
視線を霊夢に戻した都はまたもバックステップで大きく距離を取る
「夜陰流影牢(カゲロウ)・・・行きます!」
都は特に構えも取らずゆっくりとした歩調で霊夢に向かって歩く
霊夢は身構える
本来の霊夢なら先手を取るはずなのだが、駆け引きで負けたと言う事実が受けを選択してしまう
本人は安全策を選んだつもりなのだが、後手に回ると言う悪手を打ってしまう
これはある意味都に選ばされたとも言える
ここで勘違いしてはいけない事は、霊夢より都の方が強いと言う訳ではないと言う事だ
都の戦術の基本は、あくまで格上相手にイニシアティブを取り戦闘を有利に進める事だ
ルーミアが都に徹底的に叩き込んだ戦闘術、その基礎は相手の実力を発揮させない事にある
人間は妖怪より弱い、弱い人間が強い妖怪に勝つ為には相手の実力を発揮させずに勝つ事
その為には相手の心理的に誘導し、こちらの都合の良い選択肢を選ばせる事
それを積み重ねる事で心理的敗北を受け入れさせる事である
能力を持つが故にいずれは戦闘に巻き込まれるであろう都に、過保護のまでの英才教育
ルーミアは何を想って都を鍛え上げたのだろうか?

シュウ
宵闇奇譚
【第2話 白城都】
ルーミアが去った後、紫を呼んでみるが紫は博麗神社に現れなかった
八雲紫、幻想郷の賢者と呼ばれる1人であり人喰い妖怪でもある
隙間と言う異空間を操り距離の概念を破壊する
幻想郷の管理を担う賢者の1人
博麗の巫女の後見人である
確かにこの異変を早急に解決しなければならない
ルーミアによれば眠ったまま起きない人間が多くいるはず、しかしルーミアの言葉を全部信じるほど博麗霊夢はお人好しじゃない
人が変わってしまったルーミアが一体何者なのか?本当に信じて良いのか?そのソースが欲しい
霊夢の勘はルーミアは正しいと言っているが、その勘が100%正しいと言えるほど霊夢は自信過剰でもない
だから八雲紫を呼び出し聞き出そうとした
しかし紫は現れない
現れないのでは仕方ないもう一人の手がかり上白沢慧音に会いに行こうとした時に「おーい!霊夢ー!!」と声が響く
「やれやれ
面倒なのの次は煩いのがやって来たわね」
悪態をつきつつ声の主であり親友である霧雨魔理沙を迎えたのだった
霊夢は魔理沙と共に人里へと向かう
その道すがらルーミアとの事を魔理沙に話して聞かせた
「つまり人が変わったルーミアが犯人ではなく、犯人は別にいると言ってきた訳だ
そしてその自称ルーミアの言葉が信用できるかどうか確認する為に慧音のとこに向かってるって訳だな?」
魔理沙が簡潔に要点だけを纏めた
「そうよ
本人から聞けるか、紫が来てくれたら早かったけど紫は呼んでも来なかったし、本人は自分語りは嫌だとか言ってたけど本心はきっと面倒臭いだけよ」
あの自称ルーミアの事を霊夢は、大人びただけで根本的には変わってないと思っている
ルーミアは基本的に怠惰で面倒臭がり、あの自称ルーミアは面倒事が起きて、多少なりとも巻き込まれたのでこれ以上面倒な事が起こらないように先読みして動いてに過ぎない
人里までは空を飛んで来たが、人里からは2人で並んで歩く
辺りは相変わらず夜のままだ
道行く人も少ない
寺子屋までの道を歩きながら、霊夢はある人物を見つける
白城都(しらしろ みやこ)だ
自称ルーミアが困ったら使ってくれと言っていた人物
明るい茶髪のショートヘアに大きめの眼鏡をかけた少女
ルーミアのように白いブラウスに黒いベスト、黒いスカートに見える膝丈のキュロットパンツを履いている
頭には真っ赤なキャスケット帽を被ったやや童顔の少女、それが白城都だった
「おーい!都ちゃん」
霊夢が声をかけ大きく手を振る
振り向いた都が振り返り、霊夢を見てあらかさまに動揺しだした
「れれれれれ、霊夢様!?
それに魔理沙さんも一緒?
はわわわわ」
その様子に肩を竦める霊夢
「ちょっと話を聞きたいだけよ
それに様はやめてといつも言ってるでしょ」
「で、で、でもいくら同い年でも幻想郷の守り手である巫女様を呼び捨てなんて出来ませんし」
霊夢は都の言葉にため息をつきながら
「だったら魔理沙と同じさん付けでいいわ
魔理沙なんか会った瞬間から呼び捨てだったわよ」
「様をつけて呼んでもいいんだぜ?」
魔理沙が人の悪い顔で言い放つ
「どうせ、キサマとか言うんでしょ?
ネタが古いのよ」
霊夢の突っ込みに魔理沙は肩を竦めて首を振る
どうやら図星だったらしい
「ところで都ちゃん?
ルーミアとどう言う関係なの?」
「あっ!はい!!
かなり昔に御先祖様がルーミアさんに助けてもらったらしく、その時にルーミアさんがお腹がすいたらご飯をご馳走すると言う盟約をしたと言う話が私の家では代々伝えられてます
今でも年に何回かルーミアがご飯を食べに来るのです」
都の言葉に霊夢が違和感を感じる
「ルーミアさんとルーミア?
呼び分けてる理由はなに?」
「えーと、今の幼いルーミアはご飯を食べた後寝ちゃう事がたまにあるんですけど、ルーミアが寝てる時に妙に大人びたルーミアさんの人格が出てくる事があるんです
御先祖様が助けられた時は、美しい女性の姿だったと伝えられてますから、何故今の姿になったのかは分かりませんが、同一人物なのは間違いないんです」
なるほど、と霊夢は思った
あの自称ルーミアは本物のルーミアで間違い無い
ルーミアが何者かに乗っ取られたとかではない
「なぁ!都、お前戦えるのか?」
魔理沙のド直球に都は狼狽えた
はぁと霊夢はため息をつく
最初霊夢と魔理沙を見て動揺した都
それはルーミアから霊夢を手伝うように言われてるからだ
「えーと・・・霊夢・さんなら分かると思うのですが、私は何故か人間なのに妖力を持っているのです」
覚悟を決めたような表情で話し始める
「えぇそれは分かるわ」
「多分ルーミアさんとの盟約でルーミアさんの庇護みたいのがあるです
ルーミアさん曰く、白城家ではたまに妖力を持った子供が生まれるそうで、ほっておくと妖力に飲まれて半妖に、さらには妖怪化する可能性があるそうです
そうすると幻想郷では・・・」
「あぁ・・・掟を破る事でなって終わりだな?」
魔理沙があっさり言ってのけたが、幻想郷は人から妖怪になった者は排除される掟がある
「はい、ルーミアさんが言うにはキチンと妖力の制御を学べば大丈夫と、小さい頃に修行させられました
その時、自分には不思議な能力がある事に気づいたんです
ルーミアさんには真正面から正々堂々と不意打ちできる程度の能力とか言われましたが、私はもっと簡単に自分を速くする程度の能力と言っています」
「元々都は足が速かったよな?
100メートルを12秒くらいか?」
「うーん、多分そのくらいです
ルーミアさんの修行は基礎体力向上もありましたし、そのくらいで走れると思います」
日本の女子中学生のトップが11秒くらいだから、都はそのくらい速さで走れると言う事になる
「都ちゃんは能力を使うとどのくらい速くなるの?」
「現実時間の1秒間の体感時間を伸ばせます」
「はっ!?
マジなのか!!」
魔理沙が突拍子の無い声を出すが、霊夢はまだピンときていないようだ
「どのくらいまで伸ばせるんだ?
1秒が倍に感じるだけでも、相当凄いんだが」
「えーと・・・死ぬ気で頑張って10秒くらいかな?」
「それは咲夜の時止めに近いな
時間に干渉してないから、そのまま直接攻撃できるだけ確かに真正面から正々堂々と不意打ちできる程度の能力と言えるなぁ」
霊夢はまだ理解してないような様子だ
そんな霊夢に魔理沙が右ストレートを放つ
魔理沙はもちろん寸止めのつもりだが、その分手加減無しだ
しかし霊夢は「何するのよ?」と事も無げに受け止める
「この体さばきと右ストレートの速さが10倍になったら霊夢は攻撃を認識して避けられるか?」
「あっ!?そう言う事」
「咲夜の時止めは止まってる時間中に攻撃しないだろ?
それは相手の時間が止まってる間はダメージを与えられないからだ
ダメージを受けるって事はそれは時間が動いているって事だからな
だから咲夜はナイフをばら撒いてから時間を動かすだろ?」
「都ちゃんはその制約が無くいきなり攻撃できる訳ね?」
魔理沙が頷く
「もし都に隙の少ない遠距離攻撃の手段があればそれこそ手に負えないぞ?
無いよな?」
都は申し訳なさそうに背負っていた鞄から巾着袋を出して、ビー玉を見せる
「ルーミアさんがこれを指で弾いて狙った場所に当たるまで練習しろと言われました
指弾って体術らしいです
普通に撃っても結構痛いですが、妖力を乗せて打てばそれなりのダメージになるから練習しておけって言われました」
霊夢と魔理沙は顔を見合わせる
「ルーミアって相当な曲者ね」
「あぁ・・・かなり頭が切れるな
都が敵じゃなくて良かったぜ」
2人を見ながらアワアワしてる都
「最大加速は本気で追い詰められて、もーダメだー!!って時しか発動出来ません
普段は3倍に出来たら、今日は調子が良いってくらいです」
「ルーミアには後、どんな修行をさせたんだ?」
「えーと・・・全ての基本は体術だと言っていて、幾つかの体術を組み合わせてルーミアさん流にアレンジした体術を今でも練習しています
妖怪化はしたくないですし、ルーミアさんは名付けるなら夜陰流って言ってました」
「霊夢、夜陰ってなんだ?」
「宵闇より更に深い夜の闇って意味よ」
霊夢ははぁ〜と息を吐くと、数回軽くジャンプしてから構えを取る
「都ちゃん、1度組手をしましょうか
実力を測るにはこれが一番速いんだからね」

越後ち
もっとみる 

