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【侍タイムスリッパー】の感想

こう言うものが映画だと言える
ザ・映画！！

最近自分の観たい映画とかを
観れてなかったので、
自分が観たいと思ってた映画を鑑賞。

素晴らしいとしか言いようが無い。

ずっと終始
感動させられっぱなしでした。

これは侍が好きとか
日本の昔の時代に想いを馳せる
想像力の有無とかも問われますが、
とても素晴らしい映画。

ジャンルはコメディ・ファンタジーと
なってますが、
僕にはヒューマン・ドラマに見えました。

日本人のお笑い芸人さんが、
コメディがあまりうまく無い理由が
少しわかった。

コメディ映画は基本的に映画内の
人間は"真剣"なのです。

その真剣さゆえに失敗したりする時に
滑稽さやえもいわれぬ"おかしみ"が
生まれるだけなのに、
それを会話のやり取りで成就させようと
したりするから映画として観ると
笑えない作りものを見させられてる氣に
観客はなるのだと思います。

朴訥(ぼくとつ:飾り氣がなく
無口で実直で素朴なこと。)な侍が
タイムスリップして"おかしみ"が
うまれる。

僕はこの映画は笑うよりも
感動させられる方が
比重が大きかったです。

主人公の侍、
高坂新左衛門(こうさかしんざえもん)の
心の動きと同調して
感動してしまいました。

人によっては笑うところかも
しれないところが感動になる。

これに近いのが、
【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】
と言う漫画原作の
アニメの第一話です。

この作品はわりとバカな方向に
振り切ってるので、
笑いの方向にいくでしょうが、
第一話のラスト主人公が
ずっと幼少期から憧れて
それになりたくてなりたくて
追い求めていた存在に
(仮面ライダーなんですが…)
ひょんなことから、
そのお面を付けてなりきる現況に
追い込まれた時に、
そのお面を付けて滝のように涙を流し
泣くんですけど、
主人公に感情移入さえしてたり、
仮面ライダーを主人公と同じぐらい
好きなら下手したら
泣いちゃうシーンですが、
そこに興味がないとバカだなぁって
笑ってしまうと思うシーンなんです。

この観る時の立ち位置によっては、
感動するか？笑ってしまうか？
分かれる絶妙なラインがとても良い。

それが、
侍タイムスリッパーは、
僕の中では9:1でほぼ感動の方に
振り切ってしまいました。

構造の多重性。

侍と言う失われた存在。

監督は米農家もやってて
政府のむちゃくちゃさに対して
失われそうな米農家を憂いてる。

時代劇の衰退。

失われていくもの存在への憂いが
多重解釈的にあるので、
たった一つのセリフが重くなるし、
厚みが増す。

主人公が空腹でおにぎりを
むさぼるシーンだけで感動しました。

登場人物が瞳を潤ませてるシーンは
ほぼシンクロするように、
こちらもそうなる
とても良い映画。

感動するから良い映画と
言いたいわけでもなく。

この映画に関わった人達
皆に拍手を送りたくなる映画です。

ちょっと本物の侍が、
現代にタイムスリップして
時代劇の殺陣(たて)に対して
見事だ本物の斬り合いのようでござるは
言わないとは思いますが。

ただ映画としては、
とても素晴らしい映画。

今ならAmazonプライム・ビデオで
視聴可能です。

その年の日本アカデミー賞
最優秀賞取ったので
映画好きの人達はほとんど観てるとは
思いますがオススメです！

後半の真剣でやるシーンは、
本当に本物の真剣でやったのかは
氣になるところ。

この日本語の真剣(しんけん)は、
日本刀の真剣からきてます。

真剣勝負は文字通り真剣を
使った勝負からきてます。

映画内でも言われますが、
竹光(たけみつ)とは木の刀や
斬れ味の悪い刀などの総称。

昔までの時代劇の撮影所などでは、
ヤンチャな俳優やイキった俳優は
まずは殺陣師(たてし)に
締め上げられてたらしい。
#侍タイムスリッパー #映画感想 #安田淳一#山口馬木也 #東島丹三郎は仮面ライダーになりたい

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