テレビでたまたまCMを見て、その夜netflix に登録しさっそく鑑賞しました。とても良い映画。netflix 登録を決心する前に、ロシア語と英語のインターネットで無料で観られないか探しているときにこんなレビューが目に入りました「これってゲイ映画なの?道徳がまだ少し残っている唯一の国だと思っていたのに、日本ももう堕ちたみたいなのね」そのとき首を傾げたが、映画を見終わってこう思った「あのレビューを書いた人は、いったいこの映画の何を見ていたのかな?」朝視の意見では、この映画が美しい。特有の美しさで。主人公の一人はイギリス育ちでボールルームダンスが専門。もう一人はラティーノ家計、育ちはキューバ、ラティーノダンスが専門。その二人はそれぞれの専門分野で頂点に立っているだけでなく、彼らが育った環境の影響もあり、二人はその二つのダンスの魂そのもののような存在に思える。とんでもなく似つかない二つのダンス、二つの世界、生き方、世界観。主人公たちは国際大会で勝つために自分の得意分野以外のものに挑む。ダンスを本当に身につけるのには、その精神を掴まなければならない。二人は理解し合おうとしているのに、理解し合えない、それでも惹かれている世界をマスターしようとしている。この映画はアートです。そして冒頭に現れる言葉「愛とは、二つの肉体に宿る一つの魂である」(アリストテレス)この映画に描かれている愛は道徳に反するようなものではない。むしろ、性別とか肉体を超えた、肉体を仲介として使う芸術・文化次元の愛です。あのようなレビューは悲しい。少数派の方がそれを見てしまったら、どんな気持ちになるのか想像もしたくありません。自分の存在自体がこれ以上なく明らかに否定される…映画の伝えようとしている物事も台無しに…朝視は「10ダンス」が気に入りました。以前ダンスを習っていた身ですし、もっと深く理解したくて、漫画も読み始めました。正直のところ、漫画のほうが雰囲気が明るく、より好き。映画と違いも多い。でも映画はそのままでいい。同じ物語の独自のバリエーション。観て本当に良かった。