共感で繋がるSNS

人気

関連検索ワード

新着

アヌ君ダダ漏れ(17

アヌ君ダダ漏れ(17

悟りとはまさに「筋斗雲は雲の上」のシンクロやチャネリングを確保

という訳で鉄道サーフィン最終章、青海チベット鉄道(青蔵鉄道)です!悟りを開いた後でかつてない荘厳と感動が押し寄せた場所

アヌ君の磁場 悟りを開いた後で起きたシンクロニシティ(悟りとはそれだけバカが急に天才にミトコンドリア情報含めシフトする事なのかと)
終点は悟りの修行のメッカ、ラサ(チベット)が終点,走る景色はエベレスト付近の高度を走ります(酸素ボンベも常備されてたはず)
GRAVITY
GRAVITY1
し

#花彩命の庭 #初投稿 #タスク

『花彩命の庭 — 彩りの継承者』

大陸は、四つの王国によって分かたれていた。
北の氷原を治めるグレイア王国、
砂海の向こうに広がる赤土のヴェルタ、
雨が降り続ける沼地のラウド、
そして、四王国の中央にある小さな森、フェリア。

地図では小さく描かれたその森こそ、
“花彩命の庭”のある聖域だった。
古くから、生命の色はすべてそこから生まれると信じられ、
四王国の争いが激しくなるたび
庭の色は失われていったという。

だが、それを確かめられる者はほとんどいない。
庭の入口は“呼ばれた者”にしか開かれないからだ。



フェリアに住む少年ニナは、
幼い頃から森の奥に見える薄い光の揺らぎに心を奪われていた。
見えているのに、近づくほど遠ざかるその光は、
森の精たちが遊んでいるのだ、と大人たちは言う。
だがニナは違うと感じていた。
その光は、まるで彼の名を呼ぶように
風に揺れていたのだ。

ある満月の晩、森が白く照らされたとき、
ニナは初めて“光がこちら側へ動く”のを見た。
風でも生き物でもない、
けれど確かに意志を持った揺らぎ。
その瞬間、胸の奥から激しい脈が走った。

「……呼ばれてる?」

ひとりごちた声は夜に吸い込まれたが、
光だけは彼の足元に落ちて留まった。
そして、葉の影で隠れていた細い道が
ゆっくりと姿を現した。

ニナは息を呑んだ。
その道の先にあるのは、
昔から絵本で見てきた伝説の場所――
花彩命の庭。



庭にたどり着いた時、
そこは噂に聞く神々しい場所とは違っていた。
色彩は褪せ、枯れた地面にはひびが走り、
中央にあるはずの“生命の大樹”は、
葉をほとんど落としていた。

「……遅かったのか?」

そう思った瞬間、
枯れ木の根元から柔らかな光が現れた。
光の中から現れたのは、
年齢不詳の少女の姿だった。
瞳は虹のように色を映し、
髪は風のように揺れていた。

「あなた、ここへ来られる子なのね」

声は遠い水音のように響いた。
ニナは言葉を失いながらも頷いた。

少女は微笑んだ。
「私はラサ。庭の守人。
 本来なら、庭の力は世界に生命の彩りを満たすはず。
 でも今は、争いのせいで色が奪われているの。」

ニナは庭を見渡した。
色が失われた理由が理解できた。
四王国の争いは年々激しく、
森に住むフェリアの民ですら外へ出られないほどだった。

ラサは続けた。
「この庭は、呼ばれた者の力で再び満ちる。
 あなたは“色を持つ者”。
 だから、ここへ来られたの。」

「僕が……庭を戻せるの?」

「戻せるわ。
 だけど、色はひとつずつ世界に散っている。
 取り戻すには、それぞれの地で“失われた記憶”を見つける必要がある。」

ニナは迷わなかった。
何故かわからないが、
“自分が来なければいけない理由”を胸の奥で理解していた。



ニナはまず、北の氷原へ向かった。
旅の途中、雪狼に襲われたり、
氷の大裂け目を越えるために命をかけたりしたが、
そのたびにラサの声がどこかから聞こえた。

「怖くないわ。色はあなたの中にあるの。」

氷原の祭殿では、
氷の花が砕け散った氷片の中に“青の記憶”が眠っていた。
それを手に入れた瞬間、
冷たいはずの氷が柔らかく脈動し、
ニナの胸に青い光が吸い込まれていった。

次に向かったのはヴェルタ。
砂漠の夜は冷たく、
昼は皮膚が焼けるほど熱い。
その中でニナは、
果ての砂丘にある“赤の記憶”を見つけた。
それは戦によって散った命たちの叫びが結晶したものだった。
手に取った瞬間、
熱く、しかし悲しい光が胸へ流れ込んだ。

三つ目の地、ラウドでは、
沼の底に沈んだ“緑の記憶”が
静かに眠っていた。
そこには、かつて育まれた生命の繁栄と、
人々が自然を失っていった痛みが刻まれていた。

記憶を三つ集める頃には、
ニナの心の中にさまざまな色が渦巻いていた。
喜びも悲しみも、希望も絶望も。
だが、それらが複雑に絡み合いながら、
彼を一歩ずつ強くしていった。



すべての記憶を胸に抱え、
ニナは再び花彩命の庭へ戻った。
枯れ木だった大樹は、
彼の足音に呼応するようにわずかに揺れた。

「戻ったのね」

ラサが微笑む。
ニナは頷き、
胸に宿る色を両手で包んだ。

色は光になって溢れ、
庭全体に注ぎ込まれた。
青は風となり、
赤は大地を温め、
緑は葉脈となって大樹に流れ込む。

大樹はゆっくりと息を吹き返した。
風が吹き抜け、
枝葉はかつてのように色彩を取り戻した。

庭は蘇ったのだ。

だが、ラサの表情は少しだけ悲しげだった。

「ありがとう、ニナ。
 あなたのおかげで庭は命を取り戻した。
 でも……私はこの庭が荒れた時、
 色を守るために“形”を得た存在。
 庭が元に戻れば、私は役目を終えてしまうの。」

ニナは息を呑んだ。

「消えるの……?」

「消えるんじゃないわ。
 庭に還るだけ。」

ラサは微笑んだ。
まるで、長い眠りにつく子どものように。

「あなたは継承者。
 これからは、あなたが“花彩命の庭”を見守るの。」

光がラサを包み、
花弁のようにふわりと舞い上がった。
風の中で消えていく光は、
悲しいのに、美しくて、
ニナは涙を流すことしかできなかった。



その日から、庭は再び世界に色を送り続けた。
四王国の争いも次第に収まり、
人々は生命の美しさを思い出した。

庭の奥には、新しい守り人――
まだ幼く、しかし強い“色”を宿した少年が立っていた。

ニナは季節が巡るたびに庭へ語りかけた。
庭の風が優しく吹くたび、
ラサが微笑んでいる気がした。

そして少年はいつか、
自分の後に続く者へ庭を託すのだろう。
生命の色が尽きない限り、
花彩命の庭は世界の片隅で、
静かに輝き続ける。
GRAVITY
GRAVITY9
もんしろ情緒

もんしろ情緒

いい朝〜‼️タブラ・ラサ‼️

おはよう‼️一青窈‼️
GRAVITY
GRAVITY5
ぽてと

ぽてと

【人は誰もが白紙の状態で生まれてくる】
いわゆるタブラ・ラサだ。
世の中にいる全ての人を形作る全てが、他からの影響によって作られている。
所詮みなパッチワークの布でしかなく、貴方が羨ましいと思うあの人もまた、誰かの布を使っているだけにすぎない。
歳をとるにつれて、今の布が自分の全てだと思ってしまう人が多いが、何歳になっても素晴らしい布は自分の布に継ぎ足していくべきだな。
GRAVITY
GRAVITY9
デイジー💙💜💚

デイジー💙💜💚

世界一幸せな花ってなんだろなって思って調べてみたラサ、雛菊のは言葉良いものばかりだったの!いつか見てみたい
GRAVITY
GRAVITY14
どっと

どっと

聖山カイラスまでの聖地巡礼
ラサは2300mの標高
旅行者にはいきなり高山病で倒れる人がいる
旅行業者からの高山病の予防薬で未然に防ぎたい
ラサで高度順応しカイラスは1000km
高度4000から5000m
五体投地拝礼という過激な進み方に驚く
片道で一年かかる人もいる
#JETSTREAM
GRAVITY
GRAVITY8
どっと

どっと

作家椎名誠のエッセイ
旅の窓からでっかい空をながめるを一部編集してお送り
第4夜
アジアの窓2の中から
聖なる山カイラス

ラサからカイラスへ
2000mの高地
旅行者は高度に慣れる必要がある
現地の人々は身軽に巡礼をしていた

番組HPでは椎名誠が旅の中で撮影した写真もご覧いただけます
#JETSTREAM
GRAVITY
GRAVITY7
もっとみる

おすすめのクリエーター