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おっち

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今日の晩御飯はパエリアを作りました🥘
華やかでヨイヨイ
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珠雅(しゅが)

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異界に響く「月の労歌」
✧• ─────────── •✧

月が出た。
まるで山の背骨をなぞるように、白い光が黒い鉱山の尾根を照らす。そこは“煙の谷”と呼ばれた異界の炭鉱街。山そのものが竜骨のように呼吸し、夜のたびに火と煙を吐き出す場所だった。人々はその煙の下で、光を求めるように歌いながら生きていた。

この谷に、“ヨイの民”と呼ばれる男たちがいた。彼らは昼夜の区別がつかぬ坑道で、魔石を掘り出す仕事をしていた。魔石は闇を払う力を持ち、王都の灯や武具に使われる貴重な資源だ。しかしその代償に、掘り出す者の命を静かに蝕んでいく。
それでも彼らは、月が昇るたびに歌う。
「ア、ヨイヨイ——」
嗄れた声が坑口から立ちのぼり、煙とともに夜空に滲んでいく。お月さまはいつも、その歌を聴いている。

その中に、若い掘り師がいた。名はシキ。かつて地上で月を描く画家だったが、光を求める絵心が過ぎて、この異界へ召喚されたと言われている。
シキは毎夜、坑道の奥で八重躑躅の花を見た。その花は地底にしか咲かず、掘り師が命を落とした場所に咲くという呪花だった。彼はその花を掘り出し、光に照らして「綺麗だ」と呟くたびに、仲間たちは眉をひそめた。
あの花は“別れの印”だと。

ある夜、月が赤く染まり、煙が竜の形をとった。
「煙たかろうな、月さまよ」とシキが言うと、月がわずかに揺れ、坑口の影から少女が現れた。
彼女は薄衣の袖で口元を隠しながら、掘り師たちの間を抜けて歩く。誰もが知っている幻の歌姫——“袖引きの娘”だった。
彼女はシキの袖を掴み、囁く。
「あなたがその気で言うのなら、私が月へ帰る前に、ひとつだけ約束して。」

「十八のころの私を、もう一度、描いて。」

シキは鉱山の石粉を絵の具にして、久しく忘れた筆を取った。月光を混ぜた魔石の粉が火花のように舞う。歌声が響く。
ア ヨイヨイ——。
坑夫たちは踊り、煙は龍のようにうねり、そして月が大きく割れた。光が走り、躑躅の花が一斉に咲いた。

翌朝、谷は静まり返っていた。
坑道の奥に、石になった男と、一輪の花を抱いて眠る娘がいたという。
それから人々は、月が出る夜になるとまた歌うようになった。
「ハ ヨイショ、サノヨイヨイ」
それはもう、労働の歌ではなく、彼らを異界から見守る“絵師と娘”への鎮魂の調べだった。

✧• ─────────── •✧
【完】

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そらはな

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高千穂峡、真名井の滝

行きはヨイヨイ、帰りは地獄(タクシー乗ったよ🚕)

#高千穂峡 #真名井の滝
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もふこ

もふこ

深夜のばんしゃく♪桃の食前酒♪
高アルコール度数ドカン
一発酔い
宵に好い酔いは良い よいしょ ヨイヨイ
お酒は最近控えてるんだけどまあよいでしょう
酒飲みの星酒飲みの星
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四月の海賊🏴‍☠️

四月の海賊🏴‍☠️

月🌕がぁ〜出た出たぁ〜
どこに〜ぃ出たぁ〜
あ、ヨイヨイ[笑う]
#イマソラ
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