このロシアン帽子ちゃんはもうすっかり馴れて、私が行く先へついてくる。しっぽを立てて、ミャアミャア鳴いて。子猫みたいに。子猫だから。身体は大きいけれど、やっぱりまだ子猫なんだ。誰もが(誰もが!)子猫の世話を焼かずにいられないように、私もその都度おやつをあげちゃう。まだ痩せっ子だし、いっぺんにはそんなに食べられないみたいだから、いいの、いいの。
アンデッド化した体をひきずり、出張先に行ってひとしきり仕事を終え、駐車場で聞こえてきた、、、ミャアーミャアー絶対子猫様だと思った。可愛い声。そして子猫様だと保護しちゃうからやだなと思った。だから、聞こえないフリして荷物を積んで、さあ乗り込もうとした時、目線を感じた。目が合った。ミャアミャア、綺麗な声で話しかけてくる。多分アンデッド化した私に癒しを与えてくれる女神様なのだろう。女神様、ありがとう!そう言って次の現場へと向かった。女神様の温もりと共に。#ひとりごとのようなもの