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死にゆくものの話。
それは、崩れること、戻ること、ほどけること、静かに終わっていくこと。
科学で見れば、「死」はただの変化だ。
でも、そこにはいつも、静かで尊いリズムがある。



たとえば「星」も死ぬ。
太陽みたいな恒星は、水素を燃やしてエネルギーを作ってる。
でもいつかその燃料が尽きると、星は自分の重さに潰れて、膨らんで、
そして白く冷たい「白色矮星」になって、光を失っていく。
人間で言えば、呼吸がだんだん浅くなるようなもの。
その死は何十億年もかけて起こる。
誰も悲しまない。でも宇宙は、少しだけ暗くなる。



量子力学の世界では、死と生はもっと曖昧になる。
粒子は、観測されるまで状態が定まらない。
あるとも言えるし、ないとも言える。
つまり、「まだ死んでいないもの」と「もう死んだもの」の境界は、
誰かがそれを見るまでは、同時に存在している。

シュレーディンガーの猫、って聞いたことあるかもしれない。
箱の中に猫がいて、観測するまでは「生きている猫」と「死んでいる猫」が同時に存在している。
変な話だけど、量子の世界では、それが“普通”。

じゃあ、誰にも見られなかった死は、どうなる?
それでも、確かに変化は起きてる。
誰の目も届かない場所でも、世界はほどけていく。



植物も死ぬ。
でも死ぬ時、細胞が自ら壊れる準備をする。
「アポトーシス」って呼ばれる、生物の中にあるプログラムされた死。
それは「壊れる」ための美しい設計。
無駄な細胞を殺して、新しい形をつくる。
死は創造のための一部になってる。

私たち人間も、実は毎日何十億個も細胞を死なせてる。
爪が伸びて、皮膚が生まれ変わるのもそのせい。
死がないと、生きられない。



最後に。
海の底で、マリンスノーっていうのがある。
死んだプランクトンの殻やフン、細かい有機物が、雪みたいに静かに降っていく。
それが、深海の生き物たちのごはんになる。
死は、暗闇の中に光を運んでる。
誰にも見られないところで、死はちゃんと意味を持ってる。
GRAVITY
GRAVITY313
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