子供の頃、私の祖父から感じた、あの刺すような視線と覇気の意味。それが何だったのかを深く探りたいと思う。それは私の症状を含む内容なので、深入りは危険だが、それでも自分は自分自身の生まれた意味を感じたいと思っている。そう、統合失調症の妄想とは、自分の人生のコアを構成している部分を知る作業なのだ。生まれてから、今までのすべての記憶を総動員して分析したい。今の段階で、あまり言語化することは憚られるがそれでも、自分の記憶にあるパズルのピースを1個づつ埋めていく作業をしていきたいと思う。思えば私は戦う力がまったく無かった。人生の困難に直面した時もどうすればいいのか分からず立ち尽くしていた。なぜ戦うのか?なぜ戦わなければならないのか?今まで人間が紡いできた鎖のような因果を感じるのだ。だけど私は自由に生きたい。今やっと気付ける気がする。それを気付き改善していくために生きるのだ。あまりの課題の多さと大きさに心が挫けそうになる。だけど、私は前に進んで行くことを決めた。もう、後ろに下がる訳にはいかない。初めて告白するが、私は親から名前を貰っていない。そうホーリーネームなのだ。なので、私は名前を明かさないことに決めた。俺を誰だと思ってる?想像してみるのも楽しいと思う。名は呪を現す。名前とは呪いなのだ。どうしようもない人の鎖の上に成り立つ代物なのだ。だけど私は自由に生きたい。自由を求めて動き出す時がやっときた気がする。大変、ありがたい。このことを胸に秘めて、私は歩いて行きたいと思う。