バ〜シアの流れで。90年代初頭。当時TBSアナウンサーだった渡辺真理が、テレビでワ〜クシャイを愛聴しているって話をしていた。バックで流れてたのを聴いた印象は、アナウンサーが聴きそう〜とか意識高そう(当時は「意識高そう」っていうスラングは無かった)だった。でも子供ながらに、それだけじゃない気がするっていうのはどこかにあった。中学の頃は小遣いを貯めてツタヤに行き、アルファベットAから順に無差別に借りていくっていうのを繰り返してた。知識もないしネットも無いからそういう聴き方しか知らなかった。幸いレンタルCDは日本盤CDばっかりだったので、ライナーノーツが付いてた。そこを頼りに脳内のピープルトゥリーの葉先を伸ばしていた。金が無いからベスト盤しか借りられなかったアーティストもいっぱいあった。ベスト盤ってそもそも好きじゃないんだけど、入り口って意味ではいいんじゃないかっていうのは今でもある。最初に戻ると、この行動からするとワ〜クシャイを借りるのは「W」なわけだから大分先になる。実は最初こそちょっとダサいのでは?くらいに思ってたんだけど、覚えたてのファンカラティーナって言葉がよぎり、これもそういう類なのかなーと興味が出た。自分ルールを破りジャンプして借りたワ〜クシャイは、その後アナログを揃えるくらい好きになった。