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夏休みを利用して帰省した折、自動車免許を取得するために自動車学校に通う事にした。
高校3年の時から付き合っていたユキちゃんと一緒に通っていたのだが、同じくしてバイクの大型免許を取りに来ていたあんちゃんと友達になった。
中島くん。
(野球⚾️を誘いにくるアイツではない。)
黒のスリムジーンズにラバーソウルやエンジニアブーツ、いつも赤のタータンチェックの尻当て(バムフラップ)付けてベレー帽かぶってた。
当時は流行っていたので、学校内にビリヤード🎱台があっていつも中島くんとビリヤードしてた。
見るからにロックな中島くんは、僕のドクターマーチンやリストバンドに反応して仲良くしてくれたんだろう。
彼との出会いは刺激的だった。ピンク・フロイドのthe wallのビデオやバウハウス、the cureのMV集のビデオを貸してくれた。まだまだ無名に近かったレッド・ホット・チリペッパーズを知ったのも彼の影響だった。ユキちゃんのいない日は僕は自動車学校の帰りに中島くんちに遊びに行っていた。
彼はガラス屋の息子で、部屋に入るとレコードと本がいっぱいあった。ベッドの枕元には夥しい数の文庫本が並べてあったのを覚えている。かなりの読書家だった。中島くんちは海の近くだったので、よく海に行った。
中島くんはなんか怪しい薬💊を使ってて、眼球👁️がゆらゆらとキまっている事が多かった。
ある日の帰りに、
『これも観なよ❗️』って渡されたビデオ。
【さらば青春の光】なる映画だった。
僕はそれを観て心のザワザワが止まらなかった。
物語もそうだが、the whoの音楽にヤられた。
何度も観返した。
それから福岡に戻った僕はすぐさま
the whoの『四重人格』のレコードを買った。
そしてピート・タウンゼントの同名小説も買うた。(ハヤカワ書房だったっけ？)
あれからずっとフェイバリット5に入るアルバムなのだ。中島くんどうしてるんかいな❓❓
Love, Reign O'er Me
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