人気

文学少
喉に回るやつわかる?

ぐじゅま🐉

孤独ち

ぽこ
階段を慎重に降りたり食べ物に気をつけたり、たまごクラブを買ってルンルンだった。
6月の初め頃に心拍確認する前に腹痛、出血。
しばらく生理こないと思ったからナプキン買ってなくてパニックになって部屋中血まみれ。
やっとナプキン見つけて病院に連絡してタクシーで向かった。
行先は婦人科、不安そうな私を察してか運転手さん「先程まで雨だったんですが、今は晴れて虹が出てますよ。大丈夫、大丈夫ですよ。いい事ありますよ」と話しかけてくれた。
虹を見て少し落ち着くことが出来た。
病院に到着。いつもと機械が異なりカチャカチャと音が響いた。
エコーを見ながらもうだめだとわかってるのか涙が止まらなかった。
ドュルンっと何かが出たのがわかった。
痛みも同時になくなった。
初期の流産だった。
お医者様から色々説明されたけど頭に入らなかった。涙が止まらなかった。
「よくあること」「染色体に問題があるからお母さんが悪い訳では無い」「受精された時から決まった運命だった」
前回ぶっきらぼうだったお医者さんが励ましてくれた。
その後薬局に処方箋を貰いに行った。初めて行くところなので問診票を記入する。
症状の原因を書かなくてはいけない欄があった。
流産した為と記入した途端大粒の涙が出た。
薬局のスタッフさんが察してティッシュを持ってきてくれた。
「ここの薬局だとこの薬を取り扱ってなくて、◯◯薬局だったらあるんだけど、もう少しで閉まっちゃうかも」と言われ「わかりました」と席を立った時「私もう退勤の時間だから私の車でよければ◯◯薬局まで送るよ!」と声をかけてくれた。
申し訳ないので断ると「1人で行くの大変でしょ?大丈夫だよ」と背中をさすってくれた。
お言葉に甘えて車で向かう途中、何話したらいいか分からなくて下を向いてたら「私も昔流産したことあるんだよね、すごく悲しかった」とお話してくれた。「でもね、お母さんの行動が悪いとかではなくて、たまたま赤ちゃんが忘れ物を取りに帰っちゃっただけなんだって!赤ちゃんあわてんぼうだよねー」とその話を聞いて心が少しだけ軽くなった。
薬局に着いてお礼を伝えスタッフさんの別れた。
すごく悲しい出来事だったけど、優しい人たちにめぐり逢えた。
帰り道、虹は消えてたけど行きのタクシーで見た虹を渡って天国へ行ったのかな?
ありがとう、またね。
