発売時からずっと気になっていたけど、ハードカバーだと寝ながら読むのしんどいしな…とつい手を出さずじまいだった逢坂冬馬の『同志少女よ、敵を撃て』読了。本の物理的サイズ以上に、内容が濃くて重くて、これをエンターテインメントと言っていいのかどうかは難しいけど間違いなく傑作だった。主人公セラフィマを狙撃兵に育成した教官のイイリーナ。けれどセラフィマにとってイリーナは「いつか殺したい相手」で…一人の少女が過酷な現実の中でもがいて迷って悩んで苦しんで、それでも自分の生きる道を探し見つけていく成長譚であり、戦争という巨大な怪物的「運動」に巻き込まれた人々を描くディザスターストーリーでもあり。運命に翻弄されつつ信念をもって生きる一人一人のキャラクターが魅力的に描かれていて良かった。#ひとりごとのようなもの #北海道 #札幌 #友達募集 #文学