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本稿は、「1/2」で記した、個人にとっての価値は「ナラティブ」に帰属し、対して、集団にとっての価値は、「ストーリー」に帰属する、という主張を旨としている。
前稿で用語の解説を行い、功罪の「功」を示した。そして、本稿では、現実の捉え方として、フィクション的解釈およびドキュメンタリー的解釈に対する問題点を、具体例として民族紛争の原因論から洗い出す。
■民族紛争の原因
民族紛争に繋がる民族主義の高まりには、様々な原因が絡み合っている。主な原因を網羅的に挙げる。
▼経済格差と不満……特定の民族グループが経済的に優遇され、他のグループが貧困や失業に苦しむ状況は、不満を蓄積させ民族間の対立を激化させる。
▼政治的権力の不均衡……政治的な権力が特定の民族に集中し、他の民族が差別されたり、政治に参加する機会を奪われたりすると、不公平感が強まり民族主義が高まる。
▼歴史的・文化的記憶……過去の支配、植民地化、虐殺などの歴史的経験や、宗教、言語、文化の違いが、民族のアイデンティティを強化し、他民族への敵対心を生むことがある。
▼外部からの影響……国境を越えた民族グループや、他国からの支援が、特定の民族主義運動を煽り、紛争を助長することがある。
▼人口動態の変化……民族構成の変化(例:人口の多数派が少数派になるなど)は、資源や政治的権力を巡る不安や競争を引き起こす。
▼指導者の扇動……政治的指導者が、自身の権力維持や拡大のために、民族の不満や恐怖を煽り、対立を意図的に作り出すことがある。
▼グローバル化への反発……グローバル化が進む中で、伝統的な文化やアイデンティティが脅かされると感じる人々が、自民族の結束を求めるようになる。
▼メディアと情報操作……メディアが特定の民族グループを否定的に描いたり、プロパガンダを流布したりすることで、民族間の不信感や敵意を増幅させる。
ただし、民族主義の高まりの原因を、歴史的な発生回数の多さで厳密に順位付けするのは難しい。なぜなら、民族紛争の原因は単一ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているからである。しかし、最も一般的で頻繁に見られる傾向をもとに、順位付けと事例を挙げることは可能であるため、それを以下に示す。
●1. 経済格差と不満
最も普遍的な原因の一つ。特定の民族が経済的な優位性を独占したり、逆に特定の民族が貧困に苦しんだりする状況は、民族間の不満と対立の温床になりやすい。
▼ルワンダ内戦: 少数派のツチ族が、植民地時代から経済的、政治的に優遇されてきた歴史があり、これが多数派のフツ族の不満を増大させた。
▼旧ユーゴスラビア紛争: セルビアとクロアチアなど、各共和国間の経済的な発展格差が、紛争の一因となった。
●2. 政治的権力の不均衡
権力が特定の民族に集中し、他の民族が政治から排除される状況は、民族のアイデンティティを脅かし、分離主義運動の原動力となりうる。
▼チベット紛争: 中国政府によるチベット民族への政治的支配と自治の剥奪が、チベット仏教を中心とした民族主義の高まりに繋がっている。
▼パレスチナ紛争: ユダヤ人国家であるイスラエルの成立以降、パレスチナ人に対する政治的権利の制限が、長年にわたる紛争の根底にある。
●3. 歴史的・文化的記憶
過去の戦争や支配、虐殺の記憶は、民族の集合的なアイデンティティを強く形成し、他民族への敵意や不信感を永続させる。
▼イスラエル・パレスチナ紛争: 紀元前からの歴史的な対立、ホロコーストの記憶、そして聖地を巡る宗教的、文化的な対立が複雑に絡み合っている。
▼北アイルランド紛争: アイルランドとイギリスの植民地時代から続く歴史的な対立、そしてカトリックとプロテスタントの宗教的な違いが、長年の紛争に繋がった。
●4. 指導者の扇動
歴史上、多くの紛争が、権力欲を持った指導者によって意図的に引き起こされている。彼らは、民族の不満や恐怖心を煽り、敵を作り出すことで、自身の権力を維持しようとする。
▼旧ユーゴスラビア紛争: スロボダン・ミロシェビッチなど、各国の指導者が民族主義を煽ることで、国内の結束を図り、紛争を激化させた。
▼ナチス・ドイツ: アドルフ・ヒトラーは、第一次世界大戦後のドイツ国民の不満を巧みに利用し、ユダヤ人という仮想敵を作り出すことで、権力を掌握しホロコーストを推進した。
●5. 外部からの影響
国境を越えた民族グループに対する外部からの支援(武器、資金など)は、紛争を激化させ、国際的な問題へと発展させることが多い。
▼シリア内戦: 複数の外国が、自国の利益のために異なる民族・宗派グループを支援しており、これが内戦を長期化させている。
▼アフガニスタン紛争: 冷戦時代、ソ連とアメリカがそれぞれ異なる勢力を支援したことが、その後の紛争の長期化に繋がった。
●6. 人口動態の変化
民族構成の変化は、資源や権力を巡る新たな緊張を生み出す。特に、多数派が少数派になる可能性があると、恐怖や不安が高まりやすい。
▼コソボ紛争: セルビアが多数派のコソボ・アルバニア人に対して、自治権を剥奪した背景には、セルビア人の間でコソボにおける少数派になることへの恐怖があったとされる。
●7. グローバル化への反発
グローバル化によって、伝統的な民族文化や生活様式が失われることへの懸念が、民族主義や排外主義的な感情を高めることがある。
▼欧米諸国での排外主義: 近年、経済移民や難民の流入が増える中で、自国の文化や雇用が脅かされるという感覚が、民族主義的な政党の台頭を後押ししている。
●8. メディアと情報操作
現代においては、メディアやインターネットが、プロパガンダやデマを拡散し、民族間の対立を瞬く間に激化させる力を持っている。
▼ルワンダ虐殺: ラジオ局「ラジオ・テレヴィジョン・リブレ・デ・ミル・コリンヌ」が、ツチ族への憎悪を煽る放送を繰り返したことが、虐殺の実行を促したとされる。
▼SNS上でのプロパガンダ: 近年、SNSが偽情報やプロパガンダを拡散し、様々な紛争や政治的対立を煽る役割を果たしている。
■民族紛争の根源:ナラティブと権力の力学
●市民の不満は紛争の燃料に過ぎない
民族紛争の直接的な原因として、経済格差や政治的抑圧といった市民の不満が挙げられることは事実である。しかし、これらの不満は紛争の「火種」や「燃料」に過ぎず、それ自体が大規模な暴力へと発展することは稀である。歴史を紐解けば、不満が充満している地域であっても、大規模な紛争に至らない事例は多く存在する。これは、市民の不満が自発的に組織化され、武装勢力化することは極めて困難であることを示している。彼らは武器や資金、そして何より明確な戦略的ビジョンを欠いている。したがって、民族紛争の発生には、不満という土壌に火をつける外部的な力が不可欠となる。この外部的な力こそが、紛争の本質的な原因である。
●権力者による意図的な扇動
不満を抱える市民という燃料に火をつける役割を果たすのは、多くの場合、権力者や外部勢力である。彼らは、自らの政治的・経済的利益のために、民族間の対立を意図的に煽動する。この扇動は、「悪を討つ善なる我々」という単純なナラティブを巧みに利用して行われる。このナラティブは、特定の民族を「我々の不幸の原因」として標的化し、市民の複雑な不満を単純な「敵愾心」へと転換させる。扇動者は、一部の事実を誇張し、それ以外の多くの不都合な現実を無視することで、このナラティブを構築する。市民は、自らの不満が正当な怒りであると信じ込まされ、その結果、暴力の許容度が著しく高まる。この段階で、紛争は個人の不満というレベルを超え、集団的な暴力へと向かう準備が整うのである。
●プロパガンダと偽りの被害者意識
紛争を扇動する権力者や外部勢力は、プロパガンダを駆使し、市民に偽りの被害者意識を植え付ける。彼らは、特定の民族集団を「搾取者」や「裏切り者」として描き出す。この手法は、個別の事例を全体に帰属させることによって成立する。たとえば、「特定の民族の富裕層」の存在を誇張し、「その民族全体が我々を搾取している」という単純なナラティブに仕立て上げるのである。このナラティブは、「悪を討つ善なる我々」という感情的で強力な物語を構築する。この物語によって、先制攻撃を行う側であっても、自分たちは不当に扱われた「被害者」であり、その行動は正当な「自己防衛」であると信じ込む。この被害者意識の固定化が、対話や妥協の可能性を奪い、紛争を不可避のものとさせる。
●武器と資金が不満を武装化する
市民の不満と、権力者による扇動だけでは、大規模な民族紛争は発生しない。そこには、武器と資金という物質的な要因が不可欠である。市民が自力で大規模な武力を整えることは困難であり、外部からの支援がなければ、不満は小規模な衝突やデモにとどまる。この段階で、武器商人や国際的な利害関係を持つ勢力が介入する。彼らは紛争当事者双方に武器を供給し、対立を激化させることで、自らの経済的利益を追求する。このような外部からの介入は、市民の不満を武装蜂起へとエスカレートさせ、紛争を長期化させる。したがって、紛争の本質的な原因は、市民の自発的な民族主義にあるのではなく、その民族主義を利用し、具体的な利益を得ようとする権力者と外部勢力の存在にあるのである。
■権力とナラティブが織りなす悲劇
民族紛争の本質的な原因は、特定の民族が生まれながらにして持つ憎悪や、市民の自発的な不満にあるのではない。それは、不満という火種を、権力とナラティブという二つの力によって、意図的に大火災へと発展させる人間社会の構造に根差している。この構造は、単純な因果関係ではなく、複雑な力学によって成り立っているのである。
●政治権力による扇動
民族紛争の始まりには、常に政治的権力の思惑が存在する。権力者は、自らの地位を維持または拡大するため、経済格差や歴史的な対立といった市民の不満を巧みに利用する。彼らは、特定の民族集団を「敵」として設定し、その存在を国民の不満の安易な掃き溜めとすることで、内部の結束を固める。この際、権力者は「悪を討つ善なる我々」という強力なナラティブを構築する。このナラティブは、市民の複雑な感情を単純な正義感へと転換させ、暴力という極端な行動を正当化するのである。このプロセスは、特定の民族を「主語の大きい」存在として一括りにし、彼らが被る不利益を無視することで成立する。
●物流と情報による武装化
不満が感情的な敵愾心へと転換されただけでは、大規模な紛争には至らない。市民を武装勢力へと変えるためには、武器という物質的な要素が不可欠である。この武器の流通には、国際的な利害関係を持つ勢力、特に軍需企業が深く関与している。彼らは、紛争当事者に武器を供給することで、自らの経済的利益を追求する。同時に、メディアやプロパガンダは、偽情報やデマを流布することで、憎悪をさらに煽り、市民の行動をさらに過激化させる。このようにして、市民の不満という潜在的なエネルギーは、武器と情報という二つの物流によって、現実の暴力へと変換されるのである。
●自己完結的な思考の罠
そして、これら全ての根底にあるのは、市民が持つ「知った気になれればそれでいい」という、極めて人間的な思考の罠である。人々は、複雑で理解しにくい事実(ストーリー)よりも、シンプルで感情的なナラティブに飛びつく傾向がある。紛争の参加者たちは、自分たちが「正義の戦い」を戦っていると信じ込む。この自己完結的な信念**は、彼らが他者(敵対する民族)の視点や苦悩を理解する機会を奪い、対話の可能性を完全に閉ざす。
■まとめ
民族紛争は、単なる民族間の対立ではない。それは、人々の不満を燃料とし、政治的権力が火をつけ、物流と情報が炎を煽り、そして人間の持つ自己完結的な思考の罠がそれを加速させる、極めて冷酷で悲劇的な人間社会の構造なのである。
音バカ
(0時過ぎたので昨日やね)
数日前にハドフで見かけたとあるギターが気になっておりまして、本日買いに行ってきた。名古屋鈴木バイオリンthreeSのW-200なるギターでして、僕がいつも掻き鳴らしておるギターと同じブランドなのだ。所謂ジャパンヴィンテージなどと云うと聞こえが良いが、国産の古〜〜いギターだ。1977年製。
今までのメインギターはW-150の1974年製だったので、少しグレードが上がったのだ!
1977年といえば…
テレヴィジョンのMarquee Moon。スーサイドのSuicide。ハートブレイカーズのL.A.M.F.。コステロの1st。ダムドの『地獄に堕ちた野郎ども』クラッシュの『白い暴動』ワイヤーのpink flag。
ほんで僕のフェイバリット!リチャード・ヘルとヴォイドイズ『blank generation』のリリースされた年!すんごい年なのだ!
ロックの歴史の中でも特に重要なタイミングを迎えた年に生まれたギターなのだ。
連れて帰って、磨いて新品の弦を張って鳴らしてみました。煌びやかな音のする良い楽器です。
今までのより高音弦(1〜3弦)の響きが綺麗な感じがする。弦高が少し高いので、後日そこんとこの調整をしたいところです。
では


俺のギター
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音バカ
渋谷系猛禽類・サイケデリック番長・水晶狂人のドッペルゲンガー・歌う55歳・ロック音楽研究家・九州男児・中性脂肪過多・恋とマシンガン's・プッ シーガロア党書記長・NYパンク学科研究室室長・buzzcocks親衛隊・ルー・リード友の会九州地区理事長・3弦切太郎・ボブ・ディラン風即興歌謡のパイオニア・塩化ヴィニール音盤解放同盟
人類よロックであれ❗️
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人工芝
音楽と映画とボドゲが好きです。
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ヒロ
30代
音楽、ファッション、ライブ鑑賞、エレキギター、パンク、ロック、邦楽、フォーク
エレキギターも練習して投稿します
よろしくお願いします!
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no
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450

あき
よろしくお願いいたします😃
最近は、寒くなってきましたね🍃
おはなししましょう✨
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