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スピカ

スピカ

ギャンブル好きな人って負けると分かっていてもやってしまうんだろうね。

以下Wikipediaより
彼は金遣いが荒いことで知られており、本人は自身を賭博者、あるいはチェスのプレーヤーだと考えていたようである。しかし数学者らしく、1560年代に『さいころあそびについて』(Liber de ludo aleae、発行されたのは彼の死後1663年)を著し、その中で効率的なイカサマの方法として、初めて系統的に確率論について触れて記している。「ギャンブラーにとっては、全くギャンブルをしないことが最大の利益となる。」という言葉も残している。
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ゆあ

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ゆあって言います!

この惑星の皆様と仲良く楽しくDuolingoができたらなと思ってます!
勉強している科目は、チェス、ドイツ語、英語、中国語です!よろしくお願いします
duolingoduolingo
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唐傘

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子供にチェス♟️のやり方を教えてもらいながらやったけどよく分からなかった[冷や汗]面白いのかこれは
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せ一か

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ブーツついたケリュドラずっと俺のターンしてる。ルールブレイカーなんだよねチェスの
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シュウ

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東方Project二次創作
宵闇奇譚
「第8話 夜陰流黒流鞭」


紅魔館の中庭には紅美鈴が待っていた

「美鈴、この子白城都と試合をしてちょうだい
面白い試合になったら、紅魔館はこの異変の解決に全面協力するから、手を抜いたらダメよ」

「白城都です
よろしくお願いします」

ペコッと頭を下げると、美鈴が拳包礼で「紅美鈴です」と答える

「この子は宵闇の弟子だから、胸を貸してあげなさい」

「ルーミアさんの弟子なんですね
それは面白い」

やる気になってる美鈴に都は慌てる
ルーミアと美鈴の間にいったい何があったのか、都には分からない

「宵闇は一度美鈴に勝ってる・・・と、美鈴は思っているんじゃない?
あれは引き分けだと私は思うけどね」

どうやら一悶着あったらしいのは理解した
都はふぅーと息を吐くと両の頬をパチンと叩き気合いを入れ、前に出て構えを取る

「夜陰流戦闘術白城都
まだ未熟ですが、お手合わせお願いします」

都はアウトボクサーのようにステップを踏み左前構え、右手は顎の辺りを防御姿勢
左手は軽く握ったままブラブラさせている

「見た事のない構えですね
面白い」

美鈴は腰を軽く落としてやはり左前の構え
両者の準備は整ったと咲夜はレミリアを見た
それにレミリアが頷く、咲夜が右手を振り上げると「始め!」と勢い良く振り下ろした
その刹那!都がステップを踏みながら、美鈴に近づく
軽く握った左手を鞭のように振り回す
ボクシングを知っている人なら、フリッカージャブと言うだろう

「夜陰流戦闘術!黒流鞭」

軽いステップ共に縦横無尽に繰り出される左拳
美鈴は両腕でガードしていたが、堪らすバックステップで距離を取る
その両腕にはいくつかミミズ腫れのような物が出来ている

「都さん、なかなかやりますね」

美鈴は楽しそうだ
都はステップを踏みながら近づくとまた左拳を無数に振るう
左拳の弾幕を遮るように美鈴は強引に間合いを詰めた
いや詰めたように見えた、その刹那、美鈴は前進を辞めて上体を後ろに反らす
美鈴の顎があった辺りには、都がはね上げた右膝があったのだ
拳の弾幕をガードする為、美鈴はボクシングで言うピーカーブースタイルだった
ピーカーブーは左右から攻撃には強いが、上下からの攻撃には弱い
身をかがめ拳の弾幕を遮るように前進すると、そこには下から突き上げるような膝の一撃
最初からデザインされた連携だ
強引に引き上げた顔目掛けて、右手から指弾が放たれる
これには流石の美鈴も慌てて膝を落として倒れ込むように回避する
それを見逃す都じゃない
倒れた美鈴に飛びつくと、身体を絡めて腕を取りそのまま脇固めの体勢に入り、ガッチリ固めてしまった
武術の達人相手にスタンドアローンで戦うなんて、拘りは都には無い

「流石は宵闇の弟子ね」

レミリアが呟く
霊夢が「どう言う意味よ?」と聞く

「宵闇が美鈴とやり合った時もあの体勢になったのよ
美鈴からしたら、可愛がってるルーミアに得体の知れない何かが取り憑いているように見えたのでしょう
宵闇から見たら言いがかりなんだけど、取り敢えず押さえ込んで話を聞いて貰おうとしただけかも知れないけどね」

気が付いた咲夜が止めに入って事情を聞いたって事らしい

「がっちり関節決められたとなれば、美鈴は負けを認めてしまうだろうけど、宵闇は小さい、体重をかけて関節を決めても美鈴の気のパワーを使えば返せたと思うのよね
だから決着付かずにドローが私の判定」

レミリアは楽しそうだ
華麗な立ち回りの打撃戦も泥臭い寝技ありの戦いもどちらも楽しめるのだろう
美鈴もただの人間相手に関節を決められたとしたら、それは屈辱だろうが都は過去に宵闇の人喰い妖怪と恐れられた程の妖怪の弟子である
美鈴は決められたはずの右手に気を集中する
その瞬間、都は美鈴の関節を離して距離を取った

「何故離したのですか?」

美鈴に都が「危険と判断したら距離を取って仕切り直しが、ルーミアさんの教えです」と返す

「危険を犯さないと火中の栗は拾えませんよ?」

「まだ生焼けの栗を危険を犯してまで拾う必要はありません」

つまりそこに勝機は無いと都は判断したって事になる
まだ試合は始まったばかりの序盤戦、勝ちに焦り危険を犯す必要は無いって事だろう

「私相手に勝つ気でいる訳ですか・・・
やはり貴方は面白い」

「ルーミアさんは私を怠惰で面倒臭がりと言いますが、最初から勝ちを諦めるほど怠惰ではありません
結果的に負けるのは仕方が無いですが、それは最初から勝ちを諦める事とは違います」

都が纏う妖気が研ぎ澄まされて行く
美鈴も思わず息を飲む程にだ
夜陰流は格上相手に対抗する為にルーミアがデザインした戦闘術
弱い人間が強い妖怪に勝つためにはどう戦えばいいか?を追求した物だ

「どこからでもかかって来て下さい」

「ルーミアさん曰く、強い妖怪は弱い人間を下に見ている
実際人間は弱いので下に見ているのは文句はありません
故に受けに回り後の先を選びやすい
そこに付け入る隙があるだそうです」

都は一旦区切る
そして美鈴を見つめて問いかける

「ホントに先手を譲ってもいいのですか?」

これは人間同士でも当てはまる
将棋やチェスのようなボードゲームで、相手が格下の場合、攻め手を相手に譲り守勢を取る傾向がある
それは相手の実力を測ると言う意味と、攻めるより守る方が戦術的に有利と言う事を知っているからだ
相手の戦力を削ってから攻勢に出る
これは戦略的に正しい
戦略の基本は勝ちやすきを勝つ事、そして戦術とはその勝ちやすい状況を作る手段でしかない
格上が格下相手に守勢を取るのは戦略的には正しいのだ
強き者から弱き者になったルーミアは考えた

そこにロジックの穴があると

本来戦術で戦略を覆す事は出来ない
正確には非常に難しい
しかし戦術とは戦略的勝利を確定する手段なのだ
相手の戦術が崩壊すれば、戦略も当然崩壊する
そして後の先の戦法の唯一の弱点、それは主導権を相手に渡してしまう事
つまりどっからでもかかって来いと言う姿勢が相手に戦術的フリーハンドを渡しているのだ
そこが付け入る隙になる
それに都の能力、自分を加速する程度の能力
先手を取りながらも後の先を選べる事
そして能力を使っていてもバレずらい隠匿性、ルーミアが都に与えた指弾と言う技術、武術よる高度な虚実を使い分ける戦略眼
それらを駆使して主導権を握り続け、相手の戦術を崩し、こちらの戦術的有利を積み重ねる
それが夜陰流の基本にして真髄なのだ
実際先手を譲ってもいいのですか?と聞かれて、やっぱこっちから攻めるわと格下相手に意見を変える者はいない
確認ではなく駄目押し、それが都の問いの意味だ

「黒流鞭と言う技は見切りました
もう通用しません
貴方が次に何をして来るかたのしみですよ」

これは美鈴から黒流鞭を使って来いと言う挑発

「黒流鞭は見切れません
そう言う技です」
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