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楓花(ふうか)
自然公園のポスターに
「バイクに轢かれた子猫」として保護されていたのを私が見つけ、一緒に家族で来ていたので
相談をし、みんな納得して引き取った。
結局私が彼と共に過ごせた時間は2年ほどしか
なかった。
私の病気は親から離れなければ絶対に治らないと
医師から言われたからだ。
離れた後、すぐに生活を立て直し、
彼の引き取りを母に相談した。母は
「あんたもいなくなってこの子も取られたら
寂しいからやらん」と言って
彼を育てる事を宣言した。
私はその時約束をした。
それならば最期まで面倒を見てくれと。
保険にも早く入っておけと。
彼は私が実家に帰る度、甘えてくる。
私の事を忘れる事はない。
私が彼と暮らした2年の間、私は彼の父であり
兄弟でもあった。
引き取ったその日の夜にはもう彼は
私のそばで寝ていた。
トイレ、噛みつきや引っ掻きの加減などを
遊びを通して教えた。
一番最近会ったのは、実家族が全員ハワイに
3日間旅行に行った時だった。
水の容器の確認、彼の容態の確認だ。
2〜3年ほど前から鼻の調子が悪かった。
それは酷さを増していって、もうその時には
鳴き声もズビズビという音しか出ない。
母は対処的な治療は病院で行っていた。
ただ、保険には入っていなかった。
最初の病院には付き添った。保険に入るようにと
その時にも伝えた。
母は「分かった」と言った。
分かっちゃいなかったわけだ。
私は苦しそうにズビズビ鳴く彼を見て
申し訳なく思った。
母の怪物性を変える力は私には無かった。
逃げるしか無かった。
逃げた結果、こうなった。
「すまない」としか言えなかった。
ただその時、彼は喉を振り絞って
「ニャァ〜」と鳴いた。
それから数週間経った今、眉間に腫瘍らしき
ものが出来てきたらしい。
おそらく鼻腔内に前々から出来ていたものが
顕在化してきたのだろう。
対処療法しかしてこなかった結果がこれだ。
病院に行ってそれが癌かどうかの検査だけでも
10万かかるとの報告が来た。
そして母はこう言った。
「あの時アンタが公園で連れて帰るって
言わんかったら…」
耳を疑った。
過去の記憶との乖離のせいじゃない。
その言葉が指す意味は、それまでの彼との生活は
「厄介なものだった」という事だ。
確かに10万はデカい。が身から出た錆だ。
忠告通りにしていればそんな事にはならなかった
それでダメージを受けていたとしても…
それはない。
私が絶句していると母は続けた。
「アンタは2年しか世話しなかった。
そっから先は私らに押し付けて…」
待て。私は引き取りを提案した。
拒否したのはそっちだ。それを伝えると
「そうだっけぇ?」
いい加減にしろ。
横隔膜が熱くなっているのを感じた。
ここまで来るのは久しぶりだ。
それでも母は続ける。
「病院にも行ってさぁ、10万も家財売らなきゃ
作られへん。そんな私らに労いの言葉も
ないん?」
ない。怪物にかける慈悲は私にはない。
私の人生を滅茶苦茶にした。脳も心も。
愛猫も苦しめた。保険に入らなかった。
そして「アンタが拾わんかったら…」
そんな怪物が敬虔なクリスチャンだと?
苦しむ彼の姿を動画に撮り、FBに投稿。
「回復の祈りをお願いします」だと?
ふざけるな。全てを自分の演出の為の道具に
しやがる。懺悔室に強制連行したいが、
カトリックでもないし、そんな場所でもない。
大体アレは無理だ。全てを自分の都合のいい方に
捻じ曲げていく。それが上手く行ってると思ってる。行ってないからそうなるんだ。
他も巻き添えにして。
だがそんな怒りも私が持つ権利はない。
私は逃げた。もうそれで終わりだ。
これ以上狂わないように心が
感情を遮断してるのを感じる。
彼の最期をガラス細工で眺めるような感覚。
私は一度バラバラにされた。拾い集め、
再構築した。だが一度割れた物。歪な光だ。
何もかも、歪に見えるんだ。

みぁ
花粉?寒暖差?

かぴ

みくろ

辺境伯
寝よう寝ようと思って4時間経過しました
アルコールもすっかり抜けて鼻がズビズビでなかなか寝れない( ̄▽ ̄;)
どうしてこうなった……

SaHi-TA
久々に感動して鼻水ズビズビでよみおえた
マイン[大泣き]
辛い選択肢だけど、頑張ったね
明日からは、第三部を読み直そう
感動したからこそ、楽しく読み直せる
#本好きの下剋上
#漫画


柑
熱は無いけど鼻水ズビズビ🤧🤧🤧
まじで久しぶりに体調崩したわ
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