わたしが初めて釣り竿を握ったあの日も、大物探しに躍起になったあの日も、釣果が振るわず捕獲用ネットに頼ったあの日も、師匠はただ黙って隣にいた。わたしが初めて大物を釣り上げた日、無口な師匠は、それを自分事のように喜んでくれた。ありがとう、サオダイショウ。