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仮面ライダークウガ
EP25 彷徨
EP26 自分

個人的に名エピソードだと思うこの2話
子供の頃に見た時はなんとも思わなかったけど、大人になって見返すと
クウガだからこそ、この2話は描けたんだと考えさせられる

【あらすじ】

１ヶ月に渡る沈黙を破り、
未確認生命体第37号怪人ゴ・ブウロ・グが東京でのゲゲル…暗躍を開始。
そんな中、主人公である五代雄介の恩師である神崎先生の教え子が、栃木から東京へ向ったという連絡が飛び込んできた。

東京に1人で来ているという
霧島拓(きりしまひらく)を探すため下町を走り回り、とある神社で拓に声をかける＿...

「もっともっと悩めばいいんだよ」

神崎先生が受け持つ小学六年生の霧島拓。
先生たちの間でも頭がいいと評判で
「先生も大変でしょ」とさらりと言ってのけるほど達観している少年。
しかし、優等生な彼が夏休みの初日から、塾をサボって栃木から東京へ家出する。

祖母がいた浅草橋へと足を運んだ拓。
かつての楽しく過ごした夏休みへの追憶…

しかし、独り悩む少年の前には
時間の流れという残酷な物と共に変わってしまった【知らない場所】【知らない人】ばかりが目につく。

【でも、本当は何もない。】
【僕の場所がない。】

「未来」というテーマの作文で、迷いの片鱗を覗かせる拓

どれだけ上手くまとめた文章を書いても
自分の心の中は"何にも分からない"
悩みが消える事は無かった。

勉強し、友達に好かれ、いい学校に入り
いい会社に就職し、親の期待に応えなければならない…
これらを"良いこと"と無意識に思い続けてきた拓

そして今、それが"面倒になった"…
しかし、拓の中では
「いや、きっと違うはずだ…」
と思えたのだろうか
ただ、何が違っているのか、どうしたら解決するのか…答えは悩んでも見えないままなのだ

"あの懐かしい場所に行きたくなった"
という拓の心情は今のオレなら少しは理解できる気がする。
恐らく、この拓少年と同じく悩みを抱いた人は多いのではないだろうか
(無論オレもその1人である)

拓の心のモヤモヤは拭えず、けれど悩んでも
仕方がないと割り切ることも出来ない
駅で帰りの切符を買ったはいいが、
納得がいかず、更に彷徨する

「今まで君は素直すぎたんじゃない？もっともっと、悩めばいいんだよ」

「君の場所は無くならないんだし…君が生きている限りずっと、その時いる、そこが君の場所だよ」

拓の悩み苦しむ姿に五代が諭すように、温かく話しかける。

「その場所でさ、自分が本当に好きだと思える、自分を目指せば良いんじゃない?」
いつものサムズアップと共にこのセリフを言うわけだ。

「ずっとここで悩んでいれば、答えが出るかな…」
拓はそうつぶやく
「出ないだろうね」
「だってそんな簡単に答えが出たら悩むことないじゃない？
何年かかって良いんだよ、みんな悩んで大きくなるんだから」
五代は拓にそう諭すのだった。
そんな折、未確認生命体が現れたという無線が入る

五代と別れた後、自分の書いた作文を見返す拓の姿がそこにはあった。

無事、敵を倒した五代は拓を駅まで送り届ける。
気恥しそうながらも、拓は神崎に対し
サムズアップを見せる
そして神崎は拓に笑顔でサムズアップのポーズを構えるのであった。
#仮面ライダークウガ
#仮面ライダークウガ25周年

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