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アロエ🪴

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息子がたまに夜中、ケタケタケタ[大笑い]って
寝ながら笑うのかわよ〜[ハート]

#どんな夢みてるのかな
#ママもその夢みたい
#寝言ならぬ寝笑い
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タイトル:肩叩き券

深夜二時。

仕事帰りの男が、がらんとした住宅街を歩いていた。終電を逃し、タクシー代を惜しんでの帰路だ。夜風が生ぬるく、じっとりとした汗が首筋を伝う。

「……ん?」

背後で気配がした。振り返るが、誰もいない。

気のせいかと歩き出すと、ぽん と肩を叩かれた。

男は驚き、急いで後ろを振り向く。しかし、やはりそこには何もいない。

だが、耳元で——

ケタケタケタ……

甲高い、無邪気な子どもの笑い声が響いた。

(こんな時間に子どもがいるはずがない……)

ぞわりとした恐怖が背筋を這い上がる。

それでも無視して歩こうとする。しかし、また ぽん 。

今度は左肩。

「っ……!」

振り向くが、やはり誰もいない。だが、耳元でまた——

ケタケタケタ……

背筋が凍る。

(これは、何かがおかしい……)

無視して歩こうとするが、肩を叩く間隔はどんどん短くなり、まるで遊ばれているかのように左右交互に、時には軽快なリズムで——

ぽん、ぽん、ぽん、ぽん……ケタケタケタ……

もう耐えられない。男はたまらず駆け出した。

***

翌朝、男は同僚に昨夜の出来事を話した。

「帰り道でさ、肩を叩かれてさ……振り向いても誰もいなくて、笑い声が聞こえたんだ」

すると、同僚が「ああ、それか」と言って、少し苦笑した。

「この辺じゃ有名な話だよ。肩叩き券の子どもってやつ」

「……何それ?」

「昔な、この近くで5歳の子どもが事故で亡くなったんだって。ちょうどお前が肩を叩かれたあたりで」

「……」

「その子、お父さんの誕生日に肩叩き券をプレゼントしたらしいんだけど——」

「……肩叩き券?」

「そう。『いつでもかたたたきするよ』って手書きで書かれたやつ。事故のあと、それが道端に落ちてたらしい」

「……」

「んでな、その子は今もお父さんに肩を叩いてあげようとしてるんだってよ」

「……お父さんは?」

「もう引っ越したみたいだけどな。でも、それからこの辺で夜遅くに歩いてる男が肩を叩かれるようになったって話だ。当時のお父さんと同じ32歳のやつがな」

「……」

「無視してればそのうちいなくなるらしいけど……振り向いちまうと、最後に残された肩叩き券を受け取ることになるんだってさ」

「……受け取ると、どうなる?」
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