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るぅ

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しんだー!!!!
朝8時前に血圧低下してカテコラミン開始になって朝食介助回って残りの記録やら片付けやってたらもうこんな時間かってな……
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ゆぅ

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【臨床家が解説する看護師国試の解き方解説】=心停止時の薬剤=

【問題】

心静止の患者に投与する薬剤はどれか。

- 1.ドパミン
- 2.アトロピン
- 3.リドカイン
- 4.アドレナリン

【回答】

回答は、「4.アドレナリン」になります。

【回答のポイント】

急変時は、状態によって使用する薬剤が異なります!

心静止やPEA(無脈性電気活動)は、アドレナリンっておぼえてください!

なんでかというと、心静止、PEAは心臓が収縮していない状態です。この時、心肺蘇生(CPR)を行いますが、それだけでは十分な冠灌流圧が得られないため、アドレナリンを使用します。アドレナリンは強いα1刺激作用があるため、末梢血管収縮し、冠動脈や脳血流の増加します。PEAは心筋が反応できる状態が心静止と違い残っていることが多いため、冠灌流圧が増加することで、自己心拍が再開する可能性もあがります。

【解説】

1. ドパミン
ドパミンは同じくカテコールアミン系の昇圧薬に分類されます。
効果は持続点滴による用量依存的なもので、低用量では腎血流を増やし、中用量で心拍出量を高め、高用量で末梢血管を収縮させます。
しかし心停止中は循環が止まっているため、点滴投与をしても薬剤が全身に行き渡らず、実際の効果を発揮できません。そのため、ドパミンは心停止ではなく、蘇生後の血圧低下時(ROSC後)や症候性徐脈の代替薬として使用されます。

2. アトロピン
アトロピンは副交感神経を遮断して心拍数を上げる薬です。
洞結節の自動能を高め、房室伝導を促進することで徐脈を改善します。つまり、「心臓が動いてはいるが、遅すぎる」場合に有効な薬です。
しかし心静止では、そもそも洞結節や刺激伝導系の活動が停止しているため、迷走神経を遮断しても何も起こりません。以前はACLSでもアトロピンが心静止に推奨されていましたが、科学的根拠が乏しいとして2010年以降は推奨から外されています。現在は、症候性徐脈にのみ使用されます。


3. リドカイン
リドカインはナトリウムチャネルを遮断する抗不整脈薬で、心筋の異常興奮を抑制します。
主に心室性不整脈(心室細動や心室頻拍)に対して用いられ、電気的に「暴走している」心筋を鎮める薬です。したがって、心静止のように電気活動そのものが消失している場合には作用しません。心静止やPEAでは電気が完全に止まっているため、リドカインを投与しても治療効果は期待できません。

【ついでに知識補強①】作用機序

カテコラミンの作用機序をまとめました。覚えると患者の病態と薬剤をつなげて考えることができます!

【ついでに知識補強②】

他にも、ACLSで使用する薬剤をまとめてみました。ついでに覚えてみてください!

ここまで、読んでくださってありがとうございます!

分からない、もっと知りたいということがあれば、コメントください!もしかしたら、次の投稿につながるかもです!


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