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さと めぐみ

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1日、1話だけ投稿します。
良ければコメント下さい。

タイトル
作者:里 惠

第四話:風の導き繋ぐ縁

ー如月――

 忍びの里には厳格な掟があった。

 成人を迎えるまでは、異性との関わりを禁じられている。理由は単純。婚姻相手は親が決めるもの。

 無駄な情が生まれては困るという、大人たちの都合。
 だけど、あの日。

 少年の後にいた頬を腫らした少女を、見過ごせず思わず声を掛けてしまったのだ。誰が見てるか解らないので、出来るだけ少年には近づかずかなかったが……──――それが、彼との最初の接点だった。

 それからというもの。私は時折、訓練場で少年の姿を探すようになった。
 無意識に視線を向けてしまう。やがて耳にするようになったのは、彼の父親に関する噂だった。

「また、殴られたらしいぞ……」
「子供に躾と称して、骨が折れるまで叩くって……」

 同期たちが小声で交わす言葉は、どれも血の匂いを孕んでいる。その一つ一つが重石のように心に沈んでいく。

(じゃあ、あの子の頬も……やっぱり、そう言う事だったんだ)

 思わず唇を噛んだ。

 心のどこかで確信しながら、忍びの里では外からの干渉は「礼儀を知らぬ者」の烙印を押されてしまう。他の家のことに口出しは、ご法度。
 それでも。私の脳裏に焼きついた、鈴の小さな身体と泣きそうな顔は容易く忘れ去ることは出来なかった。

 そんなある折、思わぬ形で状況が動くこととなる。

 隣国で呉服屋を営む親戚が、久方ぶりに里を訪れたのだ。儀礼的な挨拶を終え、休憩所で二人きりになると彼は茶を啜りながら何気なく呟いた。

「跡継ぎもようやく一人前になってきてな。次は娘が欲しいんだが……なかなか、授からんのだ。
 しかし、私も妻ももう良い歳だろう ? 

 なんでな一層の事、どこからか引き取って来るのもありかもしれんと話してるとこなんだ。血には、拘らんしな……」

  軽く洩らされたその言葉に、私の心は激しく揺さぶられる。私の脳裏には……――――鈴の顔が浮かんだ。

(……あの子なら)

 だが、「出すぎた真似かもしれない」と止める自分も居た。そう思った瞬間、あの悲しそうな顔が思い出される。

(……一か八か、言ってみるだけでも…………)

 里の掟を破ることではない。ただ、ひとつの命を別の場所へと繋げる為の行動だ。

(今、動かなければきっと後悔する)
「一人、気になる子がいます。血は繋がっていませんが、利発で、素直で……とても可愛らしい子です」

 私の言葉に、親戚は少しだけ目を見開きしばらく考え込む。そして数刻後、彼は笑みを浮かべて言った。

「なら、一度その子に会わせてくれ。……気に入れば、正式にうちに迎えたい」

 その一言を聞き、私は思わずホッと胸を撫で下ろしてしまう。



 谷を覆う霧の中に、一筋の風が吹き込む。小さな少女の運命が揺り動く……――――その兆しを感じさせる風。

#小説好きさんと繋がりたい #拡散希望
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🌐ゆきねぇ💠🍹

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泣けるかな。
相手には素を見せて欲しいって言われてるから🥺
そのままの私を見せてって言われてる
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