う、やぁ、書斎の窓から街と海が一望できる。晴れてやがるな。あと教会の十字架らしきもの。近くに大きめの教会があるらしい。その横の十字路が珈琲屋で真っ直ぐいって信号を渡って右に曲がるとアンブロシア学校。そのすぐ前に大学。隣に病院。進みまくって住宅の隣がコンビニ!
オベール邸コンクリートの壁に囲まれた牢屋のよう。水道も止まり、電気も止まっている。その廃墟で数枚の札を何千回も数えて生活してきた。兄のくれる肉を貰い、酒を呑み、唯一ある泥に汚れた毛布に潜り寝た。化粧道具も兄の金で買ってもらい、ただひとつアンブロシア学校の制服が夏と冬ある。