#不思議な話 #黒い人影ある日の朝、同居人の彼が私より早くに家を出た。休日だか出勤日だか忘れたけど、当時は出勤時間も遊びに行くのも、私よりずっと時間が早かった。彼の出発を見送った後、私は二度寝してしまった。二度寝から目が覚めて、何気なく開けっぱなしになっていた寝室の扉に目をやると…『人』がこちらをのぞいていた。(あれ?同居人はもう出かけたんじゃなかったっけ?)私は視力が悪いのでよく目を凝らして見てみると、その『人』は真っ黒い影のように見えた。その黒い影は、私が存在に気づいたことにびっくりした様子で、逃げるように隠れてしまった。おかしいと思いすぐに起きて寝室の外を確認しに行くと、もう誰もいなくなっていた。いくつもの部屋を確認してみたが、家には私一人しかいなかった。離れて暮らす姉には、家の鍵を変えた方がいい、管理会社にもちゃんと確認した方がいい(ちゃんと鍵を変えてるのか等)と勧められたけど、間違いなく、あれは人じゃない。