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ロゼ

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【読後感】大好きな本のコミック版があることをフォロワーさんのポストで知って、すぐに手に入れた。
その本は、小川糸、食堂かたつむり。

原作の小説が好きで、何度も読み返している。
静かな物語が紡ぐ丁寧な世界。
そして命を頂く大切な意味。
食べることは生きること、生きる命を頂くこと。

いつも読む度にふわっとあることが頭をかすめる。
人間は何かの命を繋いでいないのではないかと言う事。
人は死ぬと火葬される。
生きとし生けるものの栄養にならずに灰になる。
それは自然の摂理に反してはいないだろうか。

これだけたくさんの命を食べておきながら
最後はただ、燃やしてしまう。

何が正解で何が間違いなのかは分からない。
私も死んだ後には火葬されてしまうだろう。
できれば、何かの養分になりたいとも思う。

山を追われ、木の実の不作であえぐ熊たち。
仕方なく人里に降りて、殺されてしまって。
熊は人を襲うけれど、それにはきっと
本来は臆病で静かに暮らしてきた彼らにとって
とても重大な問題が発生しているはずだ。

たとえば、彼らの。
そんな事を考えてしまったりする。

命を頂くから、いただきます。
その気持ちと意味をずっと大切にしていきたい。

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