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あき

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夕べ、偶然に知人と道端で会ったことから思ったこと

私はかすかな運命論者です。
既に人生の歩みは筋書きがあるのではないかと感じることがあります。

出会いは偶然か必然かはユング氏の集合的無意識で説明できると思われます。

6年前、そう夕べのと似たような飲みがありました。
コロナ騒動が騒ぎ始めた頃です。
知人と道端で偶然会ったのでした。聞くと彼は業界をあがって地元に帰るとのこと。

「最後一杯やりますか」
「えっ、飲むんでしたか」

その時、初めて飲んだ彼に大阪の『ニ・ド・ワゾォー』のシェフとの歴史の話をして、独りでやられている料理人のお店が好きだと話すと、北関東にあるお店を教えてくれました。

「ここね、絶対あきさん気に入ると思いますよ。まだオープンしたばかりなので行ってみてください」

この時、私は聞いたそのお店のことを事務所のパソコンに転送したのでした。こういうことはなかなかしない私です…

時が流れて、GRAVITYを始めた私は1人の料理人に目をつけました。その方は狩猟もやられて、狩猟の先輩が猪を仕留めたらウリ坊が出てきてその先輩は迷ったけどそのウリ坊も仕留めたとのこと。
でも、その先輩はウリ坊は小さすぎて取れる肉も少ないから後始末に困っていたのをこの方は自分が連れて帰りますと、そのウリ坊を首から足の先まで料理したようです。
死んでいるウリ坊と解体された肉の写真は、初期の頃のGRAVITYでは異彩を放っていました。
今ならつまらぬコメントがきそうです…

この人の料理が食べてみたい

そう思った私はこの方のGRAVITYを読み返し、この方の思考、モノの感じ方を知ってこの方に近づこうとしました。

そうして予想外に早くそのチャンスがきました。この方から東京の川辺でご自身が作ったお弁当を食べる会をしますので来ませんか?と。これは絶好の機会なのですが、その方のグラ友が何人か来るわけで、当時の私は日の当たる世界の人とは会話ができなかったのです。ゆえにGRAVITYを始めたようなもの。しかも、お店ではなく河原ですのでお酒はありません。

お酒無しで一般の人と話す?

当時の私には高いハードルでしたが、「この方の料理を口にする」機会なので行くしかありません。

とても美味しいお弁当でこの方は私と歩んできた道が大きく違うのに、核になる部分は似ていました。これは「集合的無意識」で説明できます。
他に5人、この方のグラ友が来ていましたが、結局この時は他の方々とは二言三言しか会話できませんでした…

さらに時は流れました。
このお弁当の会で知り合った方とはその場でGRAVITYを交換しました。実際に会ってからのGRAVITYです。そのうちの1人が岐阜在住、私は長年行きたいと思っていた関ヶ原に行くにあたって、特に考えることもなく「関ヶ原行くので一杯やりませんか?」とメッセージすると二つ返事、しかも車を持っているので関ヶ原まで案内しますよとのこと。これはありがたいと思いました。

当日、お弁当の会で顔を合わせたとはいえ女性の車の助手席で長時間いることになるので、私は会話できるか不安がありました。お弁当の会ではこのグラ友とは二言ぐらいしか会話していませんでしたし。

しかし、それはまったくの杞憂でした。このグラ友は私の仕事を知っていてご自身も経験があったのです。これも「集合的無意識」で説明できます。

9/15の関ヶ原合戦の日には関ヶ原で大きなイベントがあるので、今年も行きました。岐阜在住のグラ友が再び車を出してくれました。
その会話の中で

お弁当の会を主催してくれたグラ友ともう一度お会いしたい、と

私は双方個別には何度か会っていたのですが、岐阜の方と料理人とはお弁当の会で顔を合わせただけでした。

そうして来年、北関東で3人顔を合わせることにしました。

事務所のパソコンで過去のメモを整理していると、冒頭の北関東のお店のメモを目にしました。
あっと思って検索してみると、今現在も営業しており、しかも3人で待ち合わせにした場所の近くです。

これはこのお店に私が行くことは既に筋書きがあったような気がしてなりせん。

#運命の筋書きはあるのか
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