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他人が困っているのを見て
どう行動を起こせるか

鎌倉時代の初期は
源頼朝亡きあと
政情は激しくゆれ動いていた

大災害は各地に起こり
人々は神仏の怒りにふれた
のではないかと
恐れおののいていた

大飢饉の災難をまともに受けた
ひとりの貧人が 建仁寺の門を
くぐって栄西を訪ねてきた

"わが家は貧しくて
食事も数日しておりません
夫婦息子の3人は餓死寸前です
どうかお慈悲をもちまして
お救いください "

この訴えを聞いて栄西は
房中を見まわしたが
衣食財物等はどこにもなかった

薬師の像をつくるために
銅板を打ちのばしたものが
少々あるだけではないか

"これをもっていって
食物にかえて
飢えを塞いでください "

貧しい人は喜んで銅の束を
いただいて家路へ急ぐのであった

これを見ていた弟子たちは驚いき
栄西に詰めよった

"我々も数日 何も食べていない
光背の銅板は仏像をつくるための
仏物である これを俗人に与えて
仏罰はあたらないものなのか"

栄西は平然として答えた
"私はこの罪で悪趣に堕しても
衆生の飢えを救うつもりだ "

貪る心が少しでも出てくると
人格が汚れるような気がする

相手の困っているのを見て
愛の行動が起こせないようでは
人間として生きているとはいえない

内に慈悲心をみなぎらせ
他人の困っているのを
救える人間になりたい

#赤根祥道
#自己修養のすすめ
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心焉に在らざれば
視れども見えず
聴けども聞こえず
食らえども其の味を知らず

~ 大学 ~

徳を養おうとしないで
利ばかり追い求めている人は
正しい心が働かない…

心が正しく物事を見る力を
失っているのだ

だから
じっと見ているつもりでも
物事の本質を見ることは
できないのだ

耳をすましているつもりでも
心が利に走っているから
本当の音が聞こえてこないのだ

食事で口に物を入れても
利に傾いているから
本当の味がわからないのである


そのために
人格を養う必要がある

人格を養うところに心を置けば
人生の正しい道筋は
はっきりと見えてくるのだ

#赤根祥道
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