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久遠

久遠

朝の生家を散策

来週からの入院オペに備える

好きだ、と自然体で想え
安心させたい、と優しく願え

共鳴できる、あなたへ感謝で染まりつつ

#翠雨風韻 #詩集翡翠
花の星花の星
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久遠

久遠

『紫水晶』

淡くも心の
澄まされていた月灯りを

幻と気づく

この火を永らえさせよう

かつての恋人が黄泉より
掌を伸ばしてくれている

今は生きゆく為に奏でる季節

ああ
あの人と会いたくなった

#詩集翡翠 #詩片 #うたかた
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久遠

久遠

 詩の匂い


邂逅の果てに訪れた景色は
貴女の指切りを果たせるのだろうか

哀悼の雨に諭された未明は
彼方の微睡みと結われるのだろうか

かなしい、と。

慈しもうとしては
狂いし春に揺れ

さみしい、と。

愛されようとしては
儚き夜に震え

今でも、貴女は。
あの場所に、いるのだろうか。

懐かしき詩の匂いと共に


#詩集翡翠
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久遠

久遠

#詩集翡翠

『感応』

降る共鳴の音を 響かせ合う理解
澄む憧憬の花を 震わせ合う慈愛

かけがえもなく 優しい春に紡ぐ
それらは感応し

追憶のかけらを 心へ宿しつつも

輝く風と呼応し

理解の音色へと 慈愛の花弁へと
巡る春の謡声を 導く命と高めてゆく
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久遠

久遠

#詩集翡翠

『プリマヴェーラ』

儚く傷ついた夜に気づき
美しく彩った春を迎える

そして予感へ充ちて 澄ませ織り上げて

瞳に揺らめく花びらを
巡り来る季節との呼応として 輝く
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久遠

久遠

#詩集翡翠

『蒼』

深く宿す輝石の蒼を その光へ澄ませ
重ねる二人の指先を この光へ揃え

瞬き 舞い降る共時の たった一つ先にも
想起すら叶わなかった 優しい絆へ問う

かなしい あたたかい 絆へと
光も重ねるかのように 問うのだ
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久遠

久遠

 貴女の海へ

私は今から狂うのかもと
柔らかく歌う水鳥へ憩う

跪かせたくないと祈った

その命を叶えたくて

貴女の海へ輝石を投げ入れる
凪ぎながらも揺れ波紋は伝う

この命を奏でたくて

傷を預かりたいと願った

もう此処にはなかった、時は再び零れ始めて。

出逢う筈のなかった夢を
未来へ響かせたいと望む


#詩集翡翠
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久遠

久遠

 戀

戀のような手触り だった光は
あの日に巡り来た 切望の証は

靴を剥がされたから 拡げた両翼の白を
生きようとしたから 流した真紅で彩り

それはまるで、揺らめく命の美麗のようで。

東を目指した 来訪者の羅針を整わせ
祈りの約束を 伴い南へと傾けるのだ

世界の果てへまで、壊れない星座を探して。

あなたの傷痕へ 両手で触れたくて


#詩集翡翠
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久遠

久遠

 永遠


巡り去り 失い
しかし訪れ来る 再びの歓びを
光として生きよ

きっとそれは
新たに生ずる 光ではなく

どうしてか 懐かしく
心へ内包させた哀傷の
その美しい跡形の中へ 息づき

咲き舞う恋と孤独を その追憶までを
淡くも受け容れた折

生きることを 受け容れた折

感じることのできる 風景

それは 永遠と呼ばれる筈だから


#詩集翡翠
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久遠

久遠

 羅針の玻璃

華やかに
慎ましやかに奏でる
美麗の人を

偽らずに
想いで彩れるかどうかを

自分の表現
自分の証明

その世界の羅針として望もう


#詩集翡翠
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