「外国語を学ぶこと=新しい世界を知ること」「もう喋れるんですよね?」その一言が、外国語学習者を追い詰める私が外国語を学んでいると話すと、決まって返ってくる言葉があります。「すごいですね、もう喋れるんですよね?」「ビジネスに使えそうですね」「通訳や翻訳できるじゃないですか」。これらの言葉は善意から出ていると理解していますが、正直、腐るほど言われ、そのたびに複雑な気持ちになります。「じゃあ、あなたは何カ国語話せるの?」言いたくなる皮肉つい、心の中で「そういうあなたは何カ国語話せるんですか?」と皮肉を伝えたくなります。言語を学ぶということは、そんなに簡単なことではありません。そして、それを「仕事」にするのはさらに容易ではない、というのが現実です。しかし、彼らの言葉の背景にある「簡単に習得できる人」の存在も、理解はできます。確かに、周囲には驚くほど短期間で流暢になる人がいるのです。【特別編】外国語が堪能な人々の「6つの共通点」外国語能力が突出している人々には、明確なパターンが見られます。私の周りで見てきたケースを分析すると、主に以下の6パターンに集約されます。両親が外国ルーツのケース: 幼少期からの環境が圧倒的に有利です。海外での経験者: 赴任経験や留学経験など、生活に組み込まれている。語学能力が突出している: いわゆる言語学習の天才肌。文化への愛が強すぎる: その国の映画、音楽、ドラマが好きすぎて、没頭により覚えてしまったケース。一部の女性: 一般的に男性より女性の方が語学能力が突出しているケースが多く、通訳や翻訳の仕事でも目立ちます。外国人の恋人・配偶者がいるケース: 日々の生活がそのまま学習環境となり、実用的な会話力が圧倒的に早く身につきます。孤独な学習者たちへ:不毛な努力の先に諦めてしまう理由上記のような特別な背景や才能がない人たちはどうでしょうか?多くは私のように、単語の意味を学ぶたびに辞書を引き、できもしない発音を何度も練習します。そうした「不毛に思える努力」に疲れてしまい、結局その言語の学習をやめてしまうのです。しかし、諦めてしまうのは本当に勿体ない。私は声を大にして言いたいです。新しい言語を学ぶことは、新しい「思想」を学ぶこと新しい言葉を学ぶことは、新しい思想や考えを学ぶことに等しい。それは単なるコミュニケーションの道具ではありません。世界に対する新しい視点、異なる文化の根幹にある思考様式を手に入れることです。流暢に話せなくても、仕事に使えなくても、辞書を引きながらでも、その価値は計り知れません。だからこそ、私はすべての人に、ぜひ積極的に新しい言語を学んで欲しいと願っています。あなたの世界は、確実に変わります。#外国語学習#新しい世界#多言語学習#言語は思想